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【阪神】中野拓夢「考え方に問題あった」復活へ原点回帰「下半身をもう1回鍛え直して追い込む」


阪神タイガースの中野拓夢選手は、今季の反省を踏まえ、来季に向けた原点回帰を決意しました。今シーズン、打率2割3分2厘と期待を下回る成績に終わり、その原因を振り返る中で、上半身中心のトレーニングに偏り過ぎたことがコンタクト力の低下を招いたと分析しています。このため、次のシーズンに向けては、下半身の強化を中心に置いたトレーニングにシフトし、コンタクト率を上げることを目指すとしています。彼はかつて最多安打を記録した実力を取り戻すべく、原点に戻り、打撃フォームの改良にも取り組む予定です。継続的に甲子園や三菱自動車岡崎の施設でトレーニングを行い、再び輝きを取り戻す決意を固めています。

阪神中野拓夢(2024年撮影)

いざ原点回帰! 阪神中野拓夢内野手(28)がヒットメーカーの基本に立ち返る。

高知秋季キャンプ打ち上げから一夜明けた18日、所用で甲子園を訪問。来季はコンタクト重視のスタイルに戻す考えを明かした。今季は強いスイングにこだわり過ぎてバランスを崩し、打率2割3分2厘と本来の実力を発揮できなかった。今オフは下半身を重点的に鍛え、再び安定感を高めるイメージ。最多安打のタイトルを獲得した23年の輝きを取り戻しにかかる。

   ◇   ◇   ◇

不振の原因は一体、何だったのか? 懸命に自分自身と向き合い続けているのだろう。

「もう1回、自分がどういう打者なのか、コンタクト率を上げるためにはどういう練習をするべきか、考えながらやっていくことが大事かなと思います」

高知秋季キャンプ終了翌日。中野の両目はギラつきを失っていなかった。

初の打率3割超えを狙った今季、自己ワーストの打率2割3分2厘とまさかの数字に終わった。

「自分自身の考え方に一番問題があったんじゃないかと。その考え方をもう1回見つめ直したい」

昨季は打率2割8分5厘で最多安打のタイトルも獲得していた。なぜ成績が急降下したのか? 答えは明確になりつつあるようだ。

「去年の自主トレくらいから上半身中心のウエートトレーニングを結構やり過ぎていたというか…打球速度やスイングスピードを上げようとした。今年はそれでうまくいかなかった」

昨オフはさらなる飛躍を目指し、筋力強化に尽力した。結果、持ち味のコンタクト力を見失った。

「今年の自主トレは少し下半身を鍛えながら。どうしても疲れてくると下が弱ってきて打撃にも影響する。1年間戦う上で下半身の強さが大事。下半身をもう1回鍛え直して追い込んでいきたい」

反省は必ず糧に変える。

秋季キャンプでは若手に混じって17日間、鍛錬を積んだ。期間中の早出ジョグは日課となり、背中で若手の手本となった。打撃フォームの改良にも着手し「シーズン中より構えの部分を少し変えながらやっていました」と試行錯誤した。

「秋季キャンプで体を追い込めたのは今までなかったので、そこは良かったと思います」

充実の秋を無駄にしないためにも、今オフも例年通り古巣の三菱自動車岡崎(愛知)の施設で単身トレで体をいじめ抜く。

「しっかり下半身をトレーニングしたらどういう結果が出るのか。いろいろ試していきたい」

方向性は定まった。あとは自慢の快足で復活ロードを走り抜くだけだ。【山崎健太】

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