DeNAから戦力外通告を受け、今季限りで現役を引退する大田泰示外野手(34)が18日、横浜市内の球団事務所で会見を行った。約35分間の引退会見で大田の人間性がにじみ出たのは、会見冒頭でのあいさつだった。
「本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。そして、横浜DeNAベイスターズの日本一、おめでとうございます。あと、記者の皆さん、シーズンお疲れさまでした」
会見を設定した球団や集まった関係者に感謝の思いなどを伝えるシーンは多く見られるが、大田はDeNAの日本一への祝福とともに、シーズンを通じ、取材した担当記者へのねぎらいの言葉をかけた後、自らの引退を表明した。
「16年間のプロ野球生活を引退する決断をしましたので、ご報告しに来ました。16年間ありがとうございました」
約35分間の会見の間、質問者の目をしっかりと見つめ、自分の思いをストレートに表現した。会見後には球団広報を通じ、報道陣にお菓子を差し入れ。涙はなく、すがすがしい表情で会見を終えた。