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横浜流星「正体」舞台あいさつで正体明かさず「役者はミステリアスが良いと思う」


主演の横浜流星が出演する映画「正体」が完成し、舞台あいさつが行われた。本作は、作家・染井為人氏の小説を原作とし、日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として捕らえられたが、脱獄し逃走を続ける“5つの顔を持つ男”鏑木慶一の物語。横浜は自身の役作りについて、どんな状況でも目的を見失わないよう苦労したと語った。他のキャストには吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之が参加。本作は彼ら4人の視点から鏑木の本当の“正体”を描き、彼の真の目的を問う作品である。横浜は役者としてミステリアスさを保ちたいと語り、個人情報を明かさないスタンスを貫いた。映画は29日公開予定。

映画「正体」完成披露舞台あいさつに登壇した横浜流星(撮影・村上幸将)

横浜流星(28)が5日、東京・丸の内ピカデリーで主演映画「正体」(藤井道人監督、29日公開)完成披露舞台あいさつで、題名にちなみ、誰にも明かしていない自分の正体は? と聞かれ「なし」と即答した。

「自分から自分のことは伝えない。役者はミステリアスが良いと思うし…人柄を知られて作品に影響を与えるのは嫌。自分は排除したいので、教えません」とストイックなスタンスを貫いた。

「正体」は作家・染井為人氏の小説の映画化作品。横浜は、日本中を震撼(しんかん)させた殺人事件の容疑者として死刑判決を受け、逃走を続ける“5つの顔を持つ男”鏑木慶一を演じた。

「誰からも信じてもらえない状況で脱獄する…正しいと思ってもらえないでしょうけど、どんなことがあっても目的を見失わないように考えていましたけど、苦しく、苦労しました」と役作りと撮影中の思いを明かした。その上で「5つの顔と言いますけど、違う人物を演じている」と断言。「ただ、別人格ではないので、鏑木としていることを考えていましたし、監督とメイク部と衣装部と相談し、リアルを追求しました。やりすぎになるとコスプレになる。街の中にいると紛れられることは意識しました」と語った。

この日は、鏑木の無実を信じる安藤沙耶香役の吉岡里帆(31)鏑木を犯人ではないかと疑う野々村和也役のSixTONES森本慎太郎(27)鏑木に恋心を抱く酒井舞役の山田杏奈(23)鏑木を追う刑事・又貫征吾役の山田孝之(41)と藤井道人監督(38)が登壇した。

◆「正体」 日本中を震撼(しんかん)させた殺人事件の容疑者として逮捕され死刑判決を受けたが脱走し潜伏を続ける主人公の鏑木(横浜流星)。沙耶香(吉岡里帆)は、東京でフリーライターをしている鏑木が家がないところを助け、一緒に暮らし指名手配犯だと気づくが彼の無実を信じる。和也(森本慎太郎)は、大阪の日雇い労働者として共に工事現場で働く鏑木と親しい友人となるが、犯人ではないかと疑う。舞(山田杏奈)は、長野の介護施設で働く鏑木と出会い恋心を抱く。刑事の又貫(山田孝之)は、潜伏しながら各地に出没し日本を縦断していく鏑木を追う。4人が出会った鏑木は、それぞれ全く違う姿をしていたー4人の視点から描かれる、鏑木の本当の“正体”とは-。顔を変えながら日本を縦断する鏑木の真の目的とは。

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