尾上菊五郎、片岡仁左衛門、坂東玉三郎らが出演する「錦秋十月大歌舞伎」が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた。
菊五郎はこの日が82歳の誕生日。昼の部の新作舞踊「音菊曽我彩(おとにきくそがのいろどり)」では、菊五郎が演じる工藤祐経の長寿を祝うせりふがあり、場内は拍手につつまれた。
曽我兄弟のあだ討ちを描いた「曽我物」と呼ばれる作品の新作で、菊五郎は「新作ですので、どんなふうになるか楽しみです。工藤はアンサンブルをまとめてその場を締める、オーケストラでいうならば指揮者」と話している。孫の尾上眞秀も出演。
ほか昼の部は「平家女護島 俊寛」「権三と助十」 夜の部は、仁左衛門と玉三郎による男女の悲恋を描いた「婦系図」、「源氏物語 六条御息所の巻」。26日まで