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三谷幸喜監督「できる俳優は限られている」長澤まさみに「スオミの話をしよう」後の大きな期待


イベント「福岡でスオミの話をしよう!!」に登壇し、語り合う長澤まさみ(右)と三谷幸喜監督(撮影・村上幸将)

長澤まさみ(37)が9日、三谷幸喜監督(63)が2歳まで住んだ福岡市内で行われた主演映画「スオミの話をしよう」(13日公開)公開直前イベントに、出演する舞台が公演中の北九州市小倉から駆けつけた。

ゆかりを持つ日本を代表する脚本家・演出家と、国民的女優の登場に1000人超の観客が殺到。その場で、同監督から長澤に期待を込め、「スオミ」後の大きな宿題も投げかけられた。

   ◇   ◇   ◇

福岡の観客の発する歓声と熱気を、長澤は全身で受け止めた。「ノリがいいですね。熱いです」という言葉にこもった実感は、イベント前から肌で感じていたものだった。11日まで北九州芸術劇場で上演中の、野田秀樹氏作・演出のNODA・MAP第27回公演「正三角関係」に出演しており、休演日を利用して駆けつけた。「とても熱心に観劇してくださっている。物語に触れるのが本当に好きなんだと感じ、とてもうれしい」と、九州のファンの熱が喜びを生んでいた。

前日8日の公演を、三谷監督は鑑賞していた。壇上で「光り輝いてオーラで暑苦しさを感じる。今の魅力をスクリーンに埋めてしまいたい」などとジョークを飛ばしたが一転、真剣な表情で長澤の役者としてのすごみをひもとき、早くも「スオミ」後の期待を投げかけた。

三谷監督 映像は顔のアップが多いけれど、舞台は全身を見られちゃう。長澤さんは出てきた瞬間から全身で演じられる。それは、すごいこと。すごく疲れるし、パワーがないと2時間15分、ほぼ出ずっぱり…できる俳優は本当に限られている。もっと舞台をやって欲しい。歌えるし、踊れるし、ミュージカルをやって欲しいし、映画のミュージカルをもっと見てみたい。

イベント後、三谷監督は「演劇の人も映像の監督も、みんな長澤さんと仕事をしたいと思っているはず。引っ張り合いになるのでは? ご自分でチョイスさえ間違えなければ」と言い、長澤を見つめた。長澤は「スオミ」の撮影前に約1カ月、俳優陣が稽古する舞台さながらの準備ができたことを踏まえ「俳優同士が話し合いながら、芝居について、もっと自由になっていく場が広がれば。今回の経験…私は好き」と口にした。その上で「見る人がいて完成するのが作品作りだし、新しい作品も生まれる。この仕事が長くなればなるほど自分も感じる」と、九州で浴びた芝居の熱を、喜びを持ってかみしめた。【村上幸将】

○…三谷監督が福岡の熱気に酔いしれたのか、思わずネタバレしてしまう一幕があった。長澤から「三谷さん、朝から何しよったと?」と博多弁で声をかけられると「取材ばっかりで疲れたばってん、みんなの顔見て ばり、うれしか~!」と声を大にした。そんな流れで、長澤が演じたスオミが現夫と4人の元夫と絡む重要なシーンについてしゃべってしまった。観客に「内緒にしてください。1回、忘れてください」と呼びかけた三谷監督だが、イベント後の取材では「全然、大丈夫。ネタバレしてダメになるような映画じゃない」と自信を見せた。

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