パリ五輪(オリンピック)日本代表で主将に選ばれていた女子エース、宮田笙子(19=順天堂大)の出場辞退が19日、発表された。喫煙に加え、飲酒を行っていたことも発覚。飲酒と喫煙行為は6月末から7月に確認された。
本番直前、衝撃の事態に、バルセロナ五輪体操銀メダリスト池谷幸雄氏(53)は19日、MBSテレビ「よんチャンTV」(月~金曜午後3時40分=関西ローカル)に緊急出演して、コメントした。
スタジオ外、車内と思われる場所からリモートで出演した池谷氏はまず、率直な感想として「ほんとにオリンピック直前なので残念でしかたない。エースが抜けるというのは、チーム戦にとって、ものすごい日本にとって痛手なんで、残念ですね」と語った。
そして池谷氏は「ひとつ、体操選手って喫煙者多いんですよ、実は」と明かした。その理由として「それが、持久力はそこまでいらない(スポーツ)というので、そこまで(喫煙の)影響はなくて。でも、精神的プレッシャーっていうのが体操って、大きいんですね」と説明した。
自身の大学時代には「僕の大学の先輩とかでも、1種目終わるごとに吸いに行くという人もいました」と言い、加えて「練習でもかかるプレッシャーは大きくて、それを和らげるために喫煙する選手はけっこういました」と続けた。
あと約2カ月で20歳を迎える宮田について、池谷氏は「若いうちから活躍をしていて、そのまま順調に日本代表になって。日本のエースですから」。
その立場には「エースとしての重圧はあったと思うんですよね。エースっていうのは、自分のとれる点数を確実にとる。それが使命なんで、それだけ重圧はあったかと思いますね」と言い、その精神状態へ思いを及ばせていた。