声優&アイドルの6人組ハイブリットユニット『i☆Ris』の山北早紀、芹澤優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢、澁谷梓希が7日、東京ドームシティホールで6周年ライブイベント『i☆Ris 6th Anniversary Live ~Lock on♡ 無理なんて言わせないっ!~』を開催し、19曲や芝居などで集まったファンを熱狂させた。
『i☆Ris(アイリス)』とは、2012年7月『第1回アニソン・ヴォーカルオーディション』の合格者6人で結成。同11月7日アニメ『バトルスピリッツ ソードアイズ』EDテーマ『Color』にてCDデビューし、14年7月からはTVアニメ『プリパラ』で、茜屋の主役キャストをはじめ、全員が主要キャストを担当。ライブ活動では、一昨年は、全国5都市Zeppツアーに加え、同11月25日には自身初の武道館公演を実施し満員御礼!昨年も4月からは全国9ヶ所17公演を巡るライブツアーや、昨年のデビュー日となる同日、ライブイベント『i☆Ris 5th Anniversary Live~Go~』公演でファンの心を熱くした。
イベント開演前の影ナレーションは全員で担当。メンバーそれぞれがリレーでライブでの禁止事項を読み上げるものとなったが、少しゆる~い感じと、くつろいだ感じで進行。
そして開演時間になると、アニメ『ドラゴンボール』のフリーザの声のような男性の声で「彼女たちの戦いが始まる!」「たちまち元気にさせる、ライブスタート出動だ!」との呼びかけがあり、戦隊作品のような音楽が流れた。
音楽が止んだ後、1曲目に歌いだしたのは『Special Kiss』。メンバーは白を基調とした衣装に、それぞれのイメージカラーがスカートに入った衣装、メンバー2人ずつが背中合わせになり、歌唱をするスタイリッシュな雰囲気。そのまま『Ready Smile!!』、『i☆Doloid』と連続で披露し、会場のボルテージを上げまくる。
MCでは、山北から「記念すべき6周年に来てくれてありがとうございます!」とお礼しつつ、フリーザの声のような男性の声が開演する直前に言っていた「大きなお友達の心の平和を守るために活動しています」を山北が言い、茶目っけたっぷり!そしてメンバーはおなじみの自己紹介をして、ファンたちと盛り上がった。
4曲目の『ミラクル☆パラダイス』を歌い終えたところで、再びフリーザのような男性の声が!ここから『i☆Ris』とフリーザっぽい男性の声が“ネガティブオーラ”と自己紹介し、ライブ会場を霧に包むという、『i☆Ris』との戦いの火蓋が切って落とされる……というお芝居風に進行していく。
『幻想曲WONDERLAND』では楽曲の途中の雰囲気が“ネガティブオーラ”との戦い仕様になっていたり、ラストの久保田のセリフも「暗闇だって大丈夫!だって私達は……」と言った直後に『Vampire Lady』のパフォーマンスを始め、曲もストーリーの1部に組み込まれる展開。
そのまま突入した、デュエットコーナーの前にはメンバー同士によるちょっとした掛け合いのようなお芝居も。山北&澁谷の『Believe in』の前には2人が「大人のカッコよさ」が“ネガティブオーラ”をしりぞけるコツではと声を合わせれば芹澤が、「勝手にしろよおばさん!」と、捨て台詞を吐いて4人が舞台袖に下がって山北と澁谷が歌い出すという演出。芹澤&久保田の『Love Magic』では可愛さをアピールして、茜屋&若井の『流星』の前にその会話を引き継ぐことも。
それでも立ち続ける強大な敵“ネガティブオーラ”へ、今度は6人のボイスドラマ仕立てでのモノローグが『鏡のLabyrinth』『鏡のLabyrinth』の曲間に次々と差し込まれていく演出もありつつ、『Color』、『§Rainbow』、『ドリームパレード』と『i☆Ris』を代表する曲で畳み掛ける。曲中には澁谷が歌詞を「いますぐ『i☆Ris』のライブに来ちゃったらいいんじゃない?」と、セリフに言い換えたり、芹澤が曲中に投げキッスを飛ばしたり、高く洗練されたパフォーマンスとともに、崩すところは崩すという6周年らしい熟練のステージングを繰り広げた。
このパフォーマンスに心打たれた“ネガティブオーラ”が“ポジティブオーラ”に変化。メンバーたちも勝利にハイタッチ!また1人『i☆Ris』ファンを増やすものとなった。
そして、山北が締めのスピーチ。「6年前のきょうデビューして6周年記念日です!ここまで来るのに、誰1人欠けることなく来れたことに感謝しています。でも、『i☆Ris』はまだまだ満足していません。ゆくゆくはこのお隣の会場に行きたいです!」と、東京ドームの方向を指差しつつ、「そのためにはここにいるみんなだけではなく、もっと多くの人達のハートをロックオンしなければなりません。きっとできると信じています!そのためにはみんなの力も必要です」と、熱い気持ちを伝えつつ、「私もいつまで足腰が持つか分かりませんが(苦笑)」と、オチのように冗談めかすことも忘れず。観客と5人から「負けないでリーダー!(笑)」の声が飛びひと笑い挟みつつ、山北は「そして私達もより多くの人達の気持ちをロックオンします!これからも『i☆Ris』は上を目指していきます!」と、さらなる飛躍を誓い1度6人は舞台袖へ。
すると、今度はガールズトークのような声が場内に響き、ストーリーと楽曲を初めて連動させたことへの感想を観客に尋ねつつ、ファンたちと一緒にアンコールを叫ぶという展開となった。
アンコール1曲目はキラーチューンな1曲『Make it!』だったが、こちらはアリーナ席後方から観客たちの間を縫ってステージに向かうという、ファンと至近距離でのものとなり、大盛り上がり!
アンコール2曲目は初披露となる『アメコイ』。こちらは観客も両手をあげて左右に振るというアクションがあることもレクチャーされ、会場一体となったパフォーマンスに。曲を終えた後には、同曲を練習した後に本当に雨が降ってきたというエピソードが明かされ「雨乞いの曲みたいになっちゃった」と、苦笑いもしていた。
そして2019年4月から全国ツアーをすることや、『SHOW BY ROCK!!』『KIXSIX』とのコラボの大発表がありつつ、最後は『Goin’on』を熱唱で締め、このまま終わりかと思われたが、もう1トーク。
山北がライブの前日に、デビュー時の際のブログを読み返していたことを告白。この話をしながら感極まった山北の後をメンバーたちがフォローし持ち直す感動的な一幕もあったり、“ネガティブオーラ”の声は事務所の先輩の中尾隆聖が担当していたことを明かすなど最後の最後まで楽しませるものとなっていた。
■セットリスト
M1:Special Kiss
M2:Ready Smile!!
M3:i☆Doloid
M4:ミラクル☆パラダイス
M5:幻想曲WONDERLAND
M6:Vampire Lady
M7:Believe in(山北・澁谷)
M8:Love Magic(芹澤・久保田)
M9:流星(茜屋・若井)
M10:鏡のLabyrinth
M11:Raspberry night
M12:Memorial
M13:Color
M14:§Rainbow
M15:ドリームパレード
M16:Happy New World☆
EN1:Make it!
EN2:アメコイ
EN3:Goin’on
※記事内写真はYosuke Kamiyama、Yasuyuki Kimura