“ナンジョルノ”の愛称で親しまれているアーティストで声優・南條愛乃が27日、東京・イオンシネマ シアタス調布で劇場アニメ『パンパカパンツまつり ─プリン あら、ど~も─』公開記念『第2回パンッジョルノ』記者会見をべんぴねこ監督とともに開き、ゆる~いトークを繰り広げ、観客たちを楽しませた。
DLEと静岡放送が共同で開発した子豚の可愛らしいキャラクター・パンパカパンツと、サンリオの人気キャラクター・ポムポムプリンによるコラボムービー『パンパカパンツまつり ─プリン あら、ど~も─』が10月7日から2週間限定でイオンシネマ全国40館で公開されることを記念してのイベント。ちなみに、同劇場は29日から正式オープンだが、この日はイベントのために開放され、2人は劇場初ゲストという記録にも残るものとなった。
上映後にトークのために登壇した2人。本イベントのキービジュアルに記されている通り2人のどちらかが「パンッ!」と言ったら、観客は「ジョルノ!」とレスポンスすするという決まりがあり、ある意味一瞬たりとも気を抜けないものに。
トークは劇場作品の振り返りからスタート。作品にちなんでもし3分で行って帰ってくるならどこに行きたいかへ南條は、「海外……フランス行きたいんです。真面目に答えるとね」と、願望を包み隠さず話したり、かつて考古学者になりたかったというべんぴねこ監督はインディージョーンズをオマージュしたシーンを入れ込んだことへ、熱弁を振るった。
本作といえばポムポムプリンが映画初出演というのも目玉。このことに南條は「コラボでパンツをはいている絵を見ると最初からはいていたんじゃないかと思うくらい!友達になれた感覚がありますね」と、初めてとは思えない馴染みぶりのようで、べんぴねこ監督も意外とサンリオ側が融通をきかせてくれたという裏話も披露。
ほかにも、鳥の羽ばたく音をジャケットをバサバサとはためかせて作っているということや、『空のアレ』なる劇中曲にして初のキャラクターソングはものすごい“中毒性”があるということ。音声入りのパンパカパンツのLINEスタンプの音入れの思い出とともに未公開音源など、この場でしか聴けない音声や話など満載となっていた。
そして南條からは「10月7日からたくさん観てほしいですし、いろんな展開がありますので楽しみにしていてください!」と、呼びかけるとサプライズで『パンッジョルノ!#2』が10月9日に応援上映つきで開催されることをアナウンス。なお、この内容についてはべんぴねこ監督は「きょうと、まるっきり同じです(笑)」と、話していた。
イベント終了後には報道陣向けにパンパカくん、ポムポムプリンも交えて記者会見を開催。
まずはイベントを終えて南條は「新規パートもありつつ、過去のチョイスもされていて30分でぎゅぎゅっと面白さが詰まっているものをみなさんに観て頂けたのではないかなと。お客さんが帰られた後にTwitterで寄せられた感想を見ていると、『大人が観ても終始吹き出してた!』と感想も頂いていて」と、楽しんだよう。
作品について、べんぴねこ監督は「プリンくんとパンパカくんが同じ映像になっても違和感がなかったので、そこが作っていて楽しくてしょうがなかったんです(笑)。パンパカのノリにいつもの可愛いプリンくんを持ってくるとグダグダになりそうだったので、なるべくプリンくんの可愛さをキープしながらパンパカと混ぜていきました。シナリオ的にもいい感じになったなと思っています」と手応えを感じたそうで、「今後も何かパンパカくんとできたらいいなって」と、抱負も。
さらに、べんぴねこ監督は「オムニバス上映だけだと物足りないなと思っていたので、旧作と新作で伏線を回収するというとオーバーかもしれませんが、バラバラだったストーリーが1つにまとまっていく姿を楽しんでもらえればと思いますね」と、見どころをアピール。南條も「すべてがつながっていくのは快感ですね」とうなずきつつ、「あとは曲ですね(笑)。歌詞は何を言っているか全然分からないんですけど、1度聴くと脳内にこびりつくので、たくさんの人もこの曲で“洗脳”したいと思います(笑)」と、出来に自信を見せていた。
そんな楽しげな南條へ苦労した部分はないかと尋ねると、「パンパカくんのテンション感ですね。毎回テンションが高いなかで、大人の笑いを誘うようなセリフがあったり、かと思えば純粋な子供らしい言葉があったりして、私自身も楽しみながらですけど、いかにパンパカらしくというのは声優としてはやりがいを感じています」と、パンパカくんを愛おしそうになでながら話していた。