『第67回NHK紅白歌合戦』の司会者会見が29日、東京・渋谷のNHKホール内で開かれ白組司会の『嵐』相葉雅紀、紅組司会の有村架純、総合司会の武田真一アナウンサーが登場した。
100人近いカメラマンから一斉にフラッシュを浴び、有村は「びっくりしました」というと相葉は「ちょっとやばかったです」と、目がチカチカしかけるほどだったのだとか。逆に武田アナはテレビマンとして、これだけフラッシュがあると映像として特殊な処理をしないとというのが頭に思い浮かんだそうで、相葉は「職業病ですよ(笑)」と、同情していた。
相葉も有村も2人でフォローし合いながらだそうだが、それを横で見ていた武田アナは、「2人は頼りがいがあって、私は初めてで、きょうのことも面食らってます(苦笑)。2人に関しては信じています」と、全幅の信頼を寄せているよう。そこに有村は武田アナのメモへ「やっぱすごい細かい性格で、手書きで出演者の方の解説を書いているんです」と、暴露。相葉も「そのメモを見ながら話しているんですよ」と、こちらも信頼を寄せているそうだ。
さらに武田アナは、「『ニュース7』でいろいろお伝えしてきたんですけど、4月に故郷である熊本で地震があって……これまでもさまざまな災害報道をやってきたんですけど、その中で自分の故郷を伝えなきゃいけないということがつらくて。いままで私が伝えてきた災害の多くもあらためて思いを出すというか、自分が携わってきたことによりみなさんの助けになっていたんだろうかと、私の中で強く思った1年でした」と、熊本地震が起こったことにより胸のうちに感じた思いを吐露。
続けて、武田アナは「最後に紅白歌合戦で大きな挑戦をする機会を頂いて、正直僕らニュースでいろんな方々の苦しみや悲しみを伝えている立場で、このような華やかな場に立っていいんだろうかという気持ちは完全にはなくならないんです。けれど、出場歌手のみなさんの話を聞いて、みなさんやっぱり共通しているのが歌というもので、『人々を勇気づけたい』とか、『この1年を幸せな気持ちで終えて頂きたい』と言葉は違いますがそういう思いを感じているんです。あらためてそういう機会をあらためて頂いたという気持ちで、多くの方を元気づけられるようなものにしたいなと思っています」と、約2分30秒間にわたって真摯に熱い思いを報道陣にぶつけ、今年の漢字として「『結』ぶですかね」と、笑みを浮かべていた。
ほかにも、「東京ドームに集まって頂いた5万人の思いを背負ってやらないといけない」といった相葉にどんなふうにやる感じですか?との声が飛ぶと、「第67回NHK紅白……っていまやるんですか!?」と、楽しげに笑っていたり、今年1年を漢字1字で現すと「『驚』じゃないですか。大みそかに司会に抜てきされて。初めて聞いたのが、発表の1週間前だったんで驚いています」といい、女性記者から「最後まで驚かせてくださいね」とリクエストされると、「安心させませんよ(笑)」と、茶目っけたっぷりだった。