『DIGIMON ADVENTURE FES. 2016』昼の部が31日、東京・オリンパスホール八王子で開かれ、満員の2000人のファンが駆けつけた。
約15年の時を経て、初代『デジモンアドベンチャー』シリーズの続編を全6章で描く劇場アニメーション『デジモンアドベンチャー tri.』(配給:東映)。昨年11月に第1章『再会』、今年3月に第2章『決意』と公開され、どちらとも好評のうちに上映された。
イベントには八神太一役の花江夏樹、武之内空役の三森すずこ、石田ヤマト役の細谷佳正、泉光子郎役の田村睦心、太刀川ミミ役の吉田仁美、城戸丈役の池田純矢、高石タケル役の榎木淳弥、八神ヒカリ役のM・A・O、望月芽心役の荒川美穂、アグモン役の坂本千夏、ピヨモン役の重松花鳥、ガブモン役の山口眞弓、テントモン役の櫻井孝宏、パルモン役の山田きのこ、ゴマモン役の竹内順子、パタモン役の松本美和、テイルモン役の徳光由禾、メイクーモン役の森下由樹子、シリーズの数々の楽曲を歌っている歌手・宮崎歩、AiM、司会は松澤千晶アナウンサーが務め豪華21人が登壇した。
開演時間になると、デジモンの映画上映の舞台あいさつなどでもおなじみの、キャラクター同士による生の掛け合いから、宮崎が現れ『brave heart~tri.Version~』を熱唱し、場内のテンションを一気に上げてからスタートを切った。
キャスト登場は、キャラクターとそのパートナーデジモンを演じるキャストが2人ずつで登場するという胸アツな演出。三森と重松が胸元に同じバッジをしたり、息の合ったあいさつをするキャストがいたりと、それぞれの絆が伝わってくるような様子も。
あいさつが終わると、早速、『デジモントーク』と題した、キャストが別のキャストに思う疑問点を尋ねるという企画へ。田村がテントモンを演じる櫻井へ、最初からあのテントモンの声を出そうとしていたのかと尋ねると、「テントモンって、てんとう虫じゃないですか。それで、面白くやってみようと思って可愛い感じにと思って。声優の初レギュラー作品がこれでよかったです。ちょっと色をつけてみたいと思って、『ホンマでっか?』とか使ってみて」と、秘話を語ったが、「でも、この声にかんしてはあんまり求められないので(苦笑)」と、話して沸かせることも。
さらに、吉田が山田を“デートに誘う”という展開になり、山田が「あなたと一緒ならどこでも楽しいから」と、相思相愛な雰囲気を見せると、細谷が「そういうことは楽屋でやってくださいよ(笑)!」と、思わずツッコミを入れる一幕も。
続いては、キャストの『デジモンアドベンチャー tri.』でのお気に入りシーンを上げる『DIGIMON×セレクション』へ。徳光が第2章の温泉シーン、山田はパルモンが究極体のロゼモンへ進化したシーンを選び、ちょっとした色気を感じるものをチョイス。その中で、三森と花江と荒川は第1章の太一とアグモンの再会シーンを選んでいたが、三森は「大きくなって、普通の青春を過ごしていたみんなが、また選ばれし子供達に戻っていくみたいな感じでキュンとしました。このシーンだけで泣けます」と、胸の内を。しかも、三森はこのシーンの「たいち~!」というのを自宅でマネしながら観ているそうで、隣にいた坂本からその再現指令と無茶振りが飛び、坂本を前に三森が「たいち~!!」と披露して観客を爆笑させていた。
トークコーナーは続き、自分にあったことを『告白』するというものの際には、第2章のアフレコ終了翌日に重松、山本、山口で大江戸温泉物語に行ったそうで、そこでのゲームに盛り上がったことから、ファンが集まり、うちわなどにサインをすることになったのだとか。なんと、会場にはそのサインをもらったという外国人のファンが来ており、これにはキャスト一同ビックリといった感じだった。
中盤には怒涛の情報解禁へ。まずは、9月24日に上映開始となる第3章『告白』のエンディング主題歌アーティストが、劇中でヤマトが組んでいるバンド『KNIFE OF DAY』(通称:KOD)となったことが明かされ、本邦初公開のヤマトを中心とした映像のPVが上映。これに、ヤマトを演じる細谷は、「『KNIFE OF DAY』の集大成だ!」と、叫びつつ「本格的な楽曲で、歌詞もいいこと歌ってます。いいものを作ってもらいました。エンディングで最後までいてもらえたら」と、その輪郭を語り、坂本は、「本当に格好良かった。アニソンぽくないし、すごいドキドキした」と、感想を寄せていた。
※後編(AiM&和田光司さん熱唱の「an Endless tale」!花江夏樹「これからも全力で」)へ