映画『サウスポー』(監督:アントワーン・フークア/配給:ポニーキャニオン)と「涙活」公開直前コラボ試写会イベントが26日、東京・スペースFS汐留で開かれ、泣ける落語の“泣語家”で知られる泣石家霊照(なかしや・れいしょう)、シルヴェスター・スタローンのモノマネ芸人で知られるスタスタローンが登壇した。
涙活とは、能動的に涙を流すことによって心のデトックスを図るイベント。すべてをなくしたボクシングの元世界チャンピオン、ビリー・ホープが家族との絆を取り戻すため、過去の自分に別れを告げ、再びすべてをかけてリングへ上がる感動作の本作と涙活がコラボレーションしたもの。
しかし、その感動の本作に待ったをかけたのがスタスタローン。感動ボクシングといえば、不朽の名作『ロッキー』というのだ。イベント開始直後にスタスタローンは、壇上に上がり、ロッキーの素晴らしさを訴え吠えまくり、とりあえず本作を観てみるということで手を打つことに。
そして上映後、スタスタローンは「ぶっ潰しに来てやりましたよ!エイドリアーン!!」と、勢い良く飛び込んでくることに。感想を問うと、「認めません……と言いたいけど最高だったよ!」と、“ロッキー”も認める出来だったと熱弁。
どのへんが良かったのかへは、「ビリーに因縁の試合が決まって、子供がお母さんの代わりに観に行くっていうので、数ヶ月でお父さんを守らなくちゃという気持ちが芽生えていく姿。俺もよぉ、街の集金屋から這い上がることになったけど、愛する妻も殺され、どん底から這い上がるのは参ったよ」と、“ロッキー”口調で脱帽といった感じに語っていた。
とはいえ、ビリーの妻モーリーン・ホープを演じたレイチェル・マクアダムスについてスタスタローンは、「あれはいいエイドリアンになるね」と、ところどころにロッキーネタをぶっこなど、しっかりロッキーアピールもしていた。
最後に、“ロッキー”も認めたということで、「チャンピオンベルトを贈呈したい“ワールド感動ヘビィ級”のベルトを贈りますよ!」と、結構重そうなチャンピオンベルトを本作に贈っていた。
映画『サウスポー』は6月3日より全国ロードショー!