お笑いタレント・楽しんご(36)が7日、東京・中野の劇場ザ・ポケットで開かれた舞台『VIVID CONTACT 2 -re:born-』(脚本・演出:柏進)ゲネプロに登場した。
楽しんご扮するギャルやツーリストの女性のうっぷんや、行くあてのないバンドマン、口の悪いホテルマンなど、接点のない者たちが触れ合うなかで誰かの苦しみを助けていくことを描いた群像劇。楽しんごのほかにも、柏進(43)、永岡卓也(30)、太田基裕(28)、加藤良輔(31)、川本成(41)、TSURU(38)、森屋正太郎、山本芳樹、米原幸佑(29)らで魅せる。
報道陣向けに一部を公開。その後、約2年前の暴力事件以降初の芸能の囲み会見に楽しんごが登場。劇中では楽しんごが演じる19歳のギャル・テンテンはホストから暴力を振るわれ目の周りに青タンを作って現れ泣きの芝居を繰り広げるという描写もあり、「僕も痛い目に遭ってきたのでかぶる」と苦笑い。この演出の狙いについて柏は、タイトルに『re:born』とあることへかけ、「いろんな人にはいろんな再生があるかなと思って、そのなかの1つとしてしんごちゃんも1つの再生かなという気持ちを込めて、今回呼ばせて頂きました」と、意識をしていたそうだ。
芸能活動から遠ざかった2年間については、人気タレントから転落し、一文無しに近い状態になったり、睡眠薬による自殺未遂をし賽の河原で鬼を目撃したといういわゆる“臨死体験”と呼ばれる壮絶体験、涙する両親を見て再び奮い立ったという話などを切々と語る。さらには、経営するマッサージ店の客の女性がストーカー化し、被害届は出さなかったものの、楽しんごのこととは別件で逮捕されたというエピソードが披露されることも。「みんな離れて行きました」と、少し寂しげに笑った楽しんごだったが、今回の舞台の出演に芸人の先輩の『インパルス』の堤下敦(38)から激励を受けたそうだ。
また、活動最盛期には“ラブ注入”で一世を風びしたが、こちらも封印し、「みなさんから忘れて消え去りそうだったんですけど、こうやって舞台に呼んで頂いて、頑張って輝きを取り戻せそうです。お笑いもやりますし、歌も歌いたいし演技もやりたい。マルチな感じで。新人のように頑張っていきたい」と、前を向き、今後はタイで行われるJapan Expoにもモデルで出演することを明かしていた。
舞台『VIVID CONTACT 2 -re:born-』は8日から17日まで劇場ザ・ポケットにて上演!
■舞台概要
新宿西口、ハイクラスホテルのロビーに、深夜集まる何かが足りない人たち。行くあてのないバンドマン、口の悪いホテルマン、終電を逃したツーリスト、遊び方を知らない跳ねっかえりのギャルDVから逃げてきたOL…
何1つ接点のない人間たちが、ちょっとずつ触れ合ってすれ違って分け合って。スタンスパンクスの曲そのままに、無責任な優しさでも誰かの苦しみを助けられる暖かさ。
爆発的なクライマックスはひとつもないけど、見終わったとき、始まる前はストレスだった、隣席の人を誘って一緒に帰りたくなる作品が、目標であり、柏進作品のカラーであり、本作品VIVID CONTACTはその集大成。