歌手・美輪明宏(80)が29日、東京・渋谷NHKホールで開催された『第66回NHK紅白歌合戦』リハーサルに登場した。
2012年以来、4年連続の出場となる美輪。今年は12年にも圧倒的歌唱力で感動を誘った名曲『ヨイトマケの唄』を“アンコール”で披露する。
リハーサルを終えた美輪は「ひとりでも多くの方の慰めや励ましになればという思いは変わりません」と静かに話した。「来年で芸能生活65年。いつもステージでは全力投球。それは変わりません」と揺るぎない決意を見せた。
前回『ヨイトマケの唄』を披露した際にはインターネット上で多くの反響があったことはご存知の通り。今回もシンプルな衣装で臨むということで「ただ黒だけ。見る方によってボキャブラリーが違う。衣装のデザインが邪魔にならないように、みなさんの想像力におまかせします」と語った。
2015年の振り返りを聞かれると「本当に不安になるし、人心が動揺する。でも中国の白髪三千丈、あのスタンスで見ると、人類はどんどんよくなっている」と断言。「封建主義や軍国主義。アメリカ独立からフランス革命にかけて、貴族のものだった文化が民衆のものに。『ヨイトマケの唄』のあるように職業婦人は蔑視されたいた。それが今では職業婦人があたりまえに」ととうとうと語った。
美輪は「大局的に見れば人類は進化している。悪いニュースもありますが良いニュースもある。羽生結弦さんや錦織圭さんのようにきちっとした、出来すぎな若い子がいるんです。日本の将来も捨てたもんじゃない」と断言した。