日本人は栄養が足りていない! イマドキの栄養摂取事情とは?
疲れがとれない…。なんだか毎日だるい…。お肌が荒れてきた…。そんな身体の不調を感じている人、実は栄養失調かもしれませんよ。
戦後じゃあるまいし、飽食の国・日本において「栄養失調」など、あるはずがない! と思われることでしょう。筆者もそう思っていました。医師から本気の栄養指導を受けるまでは…。
実は今、「新型栄養失調」というのが、日本人に増えているのだとか。ファストフードばかり、同じものばかりというように偏った食事や、過度な食事制限ダイエットなどが原因で、量は食べていても、特定の栄養素が不足してしまっているのだといいます。その結果、身体の不調が引き起こされるのです。
- オレンジページCooking 2019年冬号 (2018年11月02日発売)
Fujisan.co.jpより
人間に必要な栄養素を摂るには、まんべんなくいろいろな食材を食べる必要があります。とりわけ、身体の調子を整えるのに欠かせない、ビタミンを多く含む野菜は、厚生労働省が1日350g以上、小鉢の野菜料理に換算して1日5皿程度の野菜を食べることを目標にしています。
ところが実態は、1日平均に換算して276.5gと、目標の約7割程度しか摂取できていないのです。
ちなみに、筆者が栄養指導を受けた頃の食生活と言えば、朝ごはんはいつも抜き。食事の時間はバラバラ。だいたいいつも同じようなものを食べているか、手軽なファストフードで済ませる。こんな日々を送っていたので貧血になり、医師にかかることとなってしまったのでした。とほほ…
必要な栄養を手軽に摂りたい! でも、野菜ばっかりそんなに料理できない…。現代日本人の多くが、こうした悩みを持っているのではないでしょうか?
そんな悩みを解決してくれる、究極の料理をいただいてきたので、ご紹介します。
ガッツリ栄養の摂れるスーパーフードが、冬にお馴染みの料理で登場!
問題です。ココはどこでしょう?
正解は…
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鍋でしたー! …鍋!?
緑色の水面にうかぶ苔玉のようなものからはアスパラガスや紅葉が生えていて、まるで庭園のような様相。寄って見れば、苔寺か何かのように、見えなくもない…。
まずはそのビジュアルに圧倒されてしまう料理ですが、実は高い栄養価を誇る流行のスーパーフードと、新鮮な野菜をどっさりいただける一品なのです。
「みどり鍋」と名付けられたこの鍋を提供するのは、くにたちファームの「農家の台所」。新食材を販売するネオベジとコラボして開発した、日本初のスーパーフード鍋です。
必要な栄養素を効率よく摂れるスーパーフード「モリンガ」
スープを緑色にしているのはモリンガパウダー。苔玉のようなものは、つくねにあおさと粉末のモリンガをまぶしたものです。
「モリンガ」…、あまり聞き慣れない名前かもしれませんが、次世代スーパーフードとして、日本でも注目され始めているのだとか。フィリピンや北インドを原産とする植物で、その歴史は古く、インドでは5000年前から病気を予防するものとして使われてきました。
特徴は、とにかく栄養価が高いこと! どれくらい高いかというと、オレンジの6倍のビタミンC、レタスの18倍の食物繊維、牛乳の17倍のカルシウム…などなど、90種類もの栄養素を含んでいます。
スーパーフードの中でも最も栄養価が高いので、「奇跡の木」とも呼ばれているのだとか。オジギソウのようにかわいらしい見た目なのですが、想像もつかないほど栄養が詰まっているんですね。
モリンガパウダーを販売するネオベジは、1日に4g、ティースプーンで2杯程度の摂取を推奨していますが、「みどり鍋」2人前のスープには、10gものモリンガパウダーが入っています。つまり、この鍋を食べるだけで、1日の摂取量を簡単にクリアできるのです。
野菜がモリモリ食べられる、罪悪感ゼロの鍋
「モリンガ」入りのスープとつくねで、栄養はバッチリ摂取可能。さらにうれしいのが、思いっきり野菜を食べられること。
「みどり鍋」を提供する「農家の台所」の名物はサラダバー。野菜が食べ放題なんです!
サラダバーには、色とりどりの野菜たちが所狭しと並んでいます。
ここで鍋に入れたい野菜を、好きなだけ取っていきます。もちろん、生で食べるのもOK!
ポップには「メロンになれなかったメロン」「メロンのように甘いカボチャ」など、気になるワードがそこかしこにありました。見たことのない野菜もたくさんあって、正直どれを取っていいか迷ってしまいます。そこで、かわいいトマト帽が似合う、副店長の市川さんにオススメを聞きました。
※野菜について、熱く語る市川さん
この日オススメしてもらったのは、玉ねぎとマッシュルーム。鍋に入れるとコクが出て、まろやかになるんだとか。
「メロンになれなかったメロンっていうのは、間引いたメロンのこと。果実に栄養を集めるために、成長前に摘み取っただけで、食べられないわけじゃないんです。廃棄するだけだともったいし、おいしく食べてもらいたくて…」
市川さんは、サラダバーのすぐ奥にあるキッチンから、お客様に野菜を10年案内し続けています。その日その時に並べる野菜の特徴を全て把握していて、野菜愛がほとばしります!
全体的に緑色だし、一口目に勇気が要りましたが、オススメ野菜をどっさり投入した「みどり鍋」は、塩出汁ベースのスッキリしたスープで、おいしくいただけます。他にも、豆乳やココナッツミルクが入っていて、予想以上にやさしい味になっていました。
「見た目も楽しんでほしいけれど、栄養もしっかり摂れる、野菜をいっぱい食べる鍋として広めていきたいんです。」と語る市川さん。
たしかに、野菜でお腹をいっぱいにできることって、あまりないかもしれませんね。満腹になるのに食べているのはほぼ野菜、というのは、罪悪感なく料理を楽しめます。
ちなみに以前はこのサラダバーに、生のモリンガも並べられていました。熱帯・亜熱帯が原産のモリンガですが、日本でも沖縄の農家さんが生産していて、そちらから仕入れているそうです。スーパーフードと言えば、チアシードやココナッツオイルなど、実や油をイメージする人も多いかと思いますが、モリンガは野菜のように、生でも食べられるんですね。
今年は大型の台風が相次いだため、出荷が困難になってしまい、次回食べられるのは2月中旬からだそうです。和名は「ワサビノキ」というだけあって、少し辛みが感じられるのだとか。気になる方は、ぜひ2月以降にも行ってみてください。
…これからの季節にピッタリな「みどり鍋」
流行のスーパーフードも、悩みどころは「どうやって食べるのか?」。新しい食材なだけに、コレ! といった調理法を見つけるのは困難です。まずは、おいしい料理にして提供してくれるお店で味わうと、間違いないでしょう。
「みどり鍋」は3,800円(税込)のコースメニューになっていて、鍋の他に、スープや前菜、シメにはチーズリゾットとデザートまでついています。
忘年会シーズンの到来で、胃腸も酷使しがちなこの時期。しっかり栄養を摂って、モリモリ野菜を食べる、健康的な会食はいかがですか。
【モリンガの入った「みどり鍋」が食べられるお店】
・野菜のレストラン「農家の台所」 新宿3丁目店
・野菜のレストラン「農家の台所」 銀座店
※インスタグラムで「#みどり鍋」をつけて投稿すると、モリンガハイまたはモリンガ茶1杯サービス。
また、抽選で野菜セットが当たります。
参照:平成28年厚生労働省 国民健康・栄養調査報告