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65万人が参加した「全国統一防災模試」、宮城県の平均偏差値なんと83.3


ヤフー株式会社が、東日本大震災から7年目を迎えた今年3月に実施した「全国統一防災模試」。スマホアプリで防災に必要な知識や能力を検定するもので、64万9,968人が参加しました。そしてこのほど、模試の結果速報が発表。参加地域や性別、年齢、平均点、偏差値など、興味深いデータが集まりました。

まず、参加者の年齢。40代が最も多く、全体の29%でした。次いで30代が23%、50代と20代が15%です。40代女性は全国で10万人以上が参加しており、関心の高さが伺えます。

気になる都道府県別参加率ですが、やはり宮城県が第1位で0.68%(人口比)の県民が模試にトライしました。東京、神奈川、千葉、埼玉といった関東エリアも軒並み高い結果に。2年前、熊本地震に見舞われた熊本県も0.59%で、全国5位でした。

宮城県は参加率だけでなく、平均点も57.96で全国1位。偏差値はなんと83.3となっています。2位は高知県で56.6(偏差値67.76)。3位から5位は福島、熊本、岩手と被災地がランクインしました。

やはり、震災が発生した際に甚大な被害が想定される首都圏や、東日本大震災の影響を受けている地域などは参加率も平均点も高い傾向です。全国平均点は55.046でした。

意外な結果!?5、60代より10代の方が高得点

スマホの扱いに慣れていない、というのもあるでしょうが年代別の平均点を見ると10代以下が圧倒的に高得点。特に、5万人以上が参加した10代以下女性の平均点は、唯一60点を超えています。一方で5、60代の平均点は低く、50代男性54.4、50代女性53.8と全国平均以下。60代は男女合計で約2万5,000人が参加していますが、平均点は50点前後です。

これについて、今回の模試の設問を監修した東北大学災害科国際研究所の佐藤翔輔准教授は「若いうちは学校などの環境で防災を学ぶ機会がありますが、大人になると自ら学ぼうとしなければ防災に触れることはありません」とコメントを寄せています。

大変貴重なデータとなった今回の「全国統一防災模試」。ヤフー株式会社はこのデータを更に分析して、国や各都道府県の団体に提供するそうです。佐藤氏は「全国規模で国民のみなさんの防災の知識に関するデータを集めた例は、これまでにありません。今後の我が国の災害対応力向上に役立ててもらいたい」と話しました。

ちなみに私(30代男性)は42点。もっと勉強しようと思います。

特選街 2018-03-02 発売号
Fujisan.co.jpより
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