ケガで戦線離脱を余儀なくされている日本ハムの大谷翔平も、かつては普通の高校球児。今でこそ“二刀流”として世界から注目されるようになりましたが、そんなエースが高校時代にやっていた目標達成の方法をご存じでしょうか。それが「マンダラート」と呼ばれる発想法を活用したもの。
いったいどういった方法で、どのように活用すればいいのでしょうか。
紙とペンで3×3=9のマス目をつくる
マンダラートでは、3×3の9マスを書き、中心のマス目に目標や課題となる単語を書き込みます。たとえば、夏に向けて体重が気になるのであれば、中央のマス目に「ダイエット」と書くだけ。そして、周りの8マスにはダイエットに関連する「関連ワード」を書き出します。「ダイエット」→「運動」「睡眠」「糖質制限」などと連想ゲームのように深く考えすぎず、思いつくまま書いてみましょう。
それぞれの内容を実践する
次にさきの「関連ワード」を「メインテーマ」に格上げし、同じ要領で3×3=9マスを8つ作成します。最初に作成した9マスを大きな1つのマスとして捉え、その周りを8つのマスが囲んで、9×9の81マスができたら完成です。あとはそれぞれの項目をどのようなプロセスで実行していくかを考えるだけです。ちなみに大谷翔平は「8球団からドラフト1位」という目標を掲げ、それが達成できるようにマンダラートを作成しました。
最短ルートが見つかる
「ダイエット」であれば、「適度な運動」「食事制限」「22時以降の食事禁止」などと方法が思い浮かびます。でも「アイデアマンになる」「生産性を高める」「宇宙飛行士になる」といった目標の場合、何から手を付ければいいかわかりません。
ですが、マンダラートであれば、そういった不安もありません。
書き出す内容をブラッシュアップすれば、即実践可能で、実現性の高い最短ルートが見つかります。効果が見られなければ、項目を修正すればいいので、応用性も高いといえます。
「大学受験」などやるべきことが多い時にも効果的
マンダラートのメリットはまだあります。それが“見える化”です。
たとえば、大学受験合格というやるべきことが多い目標を細分化し、「見える化」することで、効率的に目標達成できます。また、受験科目の勉強以外でも、合格に向けたメンタルトレーニングなど、形にはない目標達成の方法もわかります。
大谷翔平がこの方法で実際にプロを目指したと考えれば、非常に実用的な方法といえるでしょう。紙とペン1本があれば、簡単にできる簡単な方法なので、困ったときの術として知っておくと便利かもしれません。