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『背徳の館』で縦型ショートドラマの新境地を切り開いた澤田賢一プロデューサーの挑戦


2025年7月25日、フジテレビが運営する縦型ショートドラマ専用アプリ「FOD SHORT」にて、狂気の愛憎劇『背徳の館~狂気のマザコン男に嫁いだ女~』が配信開始された。同作のプロデューサーを務めたのは、ドラマ『ラブホの上野さん』や『ゲキカラドウ2』などで知られるベテラン・澤田賢一氏(所属:プレイブ株式会社)。縦型、1話約1分というフォーマットで全71話という大胆な構成を実現し、マザコン、愛憎、復讐、略奪愛、モラハラといった過激なテーマを笑いと狂気で包み込む同作の裏側には、どのような企画意図と制作哲学があったのか。澤田プロデューサーに話を聞いた。

――まず、この企画が立ち上がったきっかけからお聞かせいただけますか。

FODが縦型ショートドラマ専門のプラットフォームを立ち上げるというタイミングで声をかけてもらったんです。「澤田さん、ドロドロ系得意でしょ? やってみない?」って(笑)。それから企画を練ることになり、信頼している脚本家の方に話を振って、2人で構想を練り始めました。

――テーマが「マザコン男」「復讐」「略奪愛」などかなり強烈です。

いろいろ考えていく中で、30年ほど前にTBSドラマ(『ずっとあなたが好きだった』)でブームになった佐野史郎の冬彦が頭に浮かんだんです。それで、マザコン夫と普通の嫁、やばいお母さんという三角関係のドロドロ系で進めようと決めました。脚本家は善人も配置したがっていたのでキャラクター設定でぶつかることもありましたが、僕は「全員狂ってる方が面白い」と思ったので、そこは押し切って。地上波だとコンプライアンスの縛りが強くて、視聴者も飽きてる部分があると思うんです。だからこそ、ショートドラマでは思い切り振り切る。これが正解だと思いました。

――性的描写もインパクトがありました。

僕が1番やりたかったのは、お母さんが息子の営みをモニタリングしてダメ出しするというシーンです。マザコンって、お母さんに原因があると思うんですよ。そのお母さんのイカレ具合を描くために、どうしても性描写が必要だったんです。

――そのシーンがわりと序盤に登場しましたよね。

もともとは時系列順に描こうと思っていたんですが、フジテレビ側から「無料視聴の10話で勝負を決めてほしい」とリクエストがあったので、構成を変えました。縦型ショートを作るのは初めてだったので、脚本を作るのは本当に大変でした……。全71話、それぞれ1分の中に必ず見せ場、クリフハンガーを作らないといけない。地上波ドラマとは発想が全然違いました。

――苦労があったと。反対に、楽しさもありましたか?

はい、やっぱり僕はぶっ飛んだドラマが好きなんですよ。キャストもみんなノリノリで演じてくれて、現場は和気あいあいとしていました。中でもお母さん役の山下容莉枝さん。あの方が楽しんでくれれば、このドラマは成立すると思っていました。実際、見事に弾けてくれたのでよかったです。

――プロデューサーとして、視聴者にはどのように楽しんでほしいですか?

深く考えず「面白い、バカバカしい」と笑いながら一気見してほしいですね。理想は、夜寝る前に「10話だけ観よう」と思ったら止まらなくなって、「あ、全部観ちゃった……」ってなること(笑)。そういう中毒性が狙いです。

――縦型ショートドラマは今回が初挑戦でしたが、今後も制作していきたい想いはありますか?

やりたいです。なんなら、もう地上波はやらないかもしれません(笑)。いっぱいアイディアがありますし、縦型であれば僕のアイデアをたくさん消化できる。「この内容は地上波でもできる」ということはせず、コンプライアンス的にも縦型だからこそできるということにこだわって、年間5本ほど制作したいと思っています。この世界に入って37、8年になりますが、最後は縦型ショートドラマに捧げて、引退するくらいでもいいのかなと。

――新作が楽しみです。最後に、まだ見ていない視聴者に向けて、見たくなるようなメッセージをお願いします。

タイトルはおどろおどろしいけれど、実はコミカルなバカバカしさもあって、くすっと笑える作品になっています。71話があっという間に感じるストーリーになっているので、ぜひ観てください。

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