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美樹本晴彦氏の軌跡を体感する「美樹本晴彦画集『MACROSS』展 ~重唱~」横浜で開催中!トークイベントでは創作秘話も語られる


『美樹本晴彦画集「MACROSS」』の発売を記念して、イラストレーター・美樹本晴彦氏の企画展「美樹本晴彦画集『MACROSS』展 ~重唱~」が横浜で開催されている。本展は、4月に東京で行われた「叙唱」に続く第2弾。マクロスシリーズのキャラクターデザインや原案を手がけてきた、美樹本氏の40年にわたる歩みを、最新技術とともに体感できる場となっている。

展示を手がけたのは、独自のアートテクノロジーを有する株式会社GAAAT。金属の質感を生かしたプリントなど、アナログの魅力を最大限に再現した先進的な手法が、長年ファンを魅了し続ける美樹本作品の新たな表情を引き出している。

美樹本氏によるトークイベント

7月25日には、美樹本氏によるトークイベントも実施。美樹本氏は「現場で質問が出ないことも多かったが、今回は積極的に質問してくれたのでスムーズに話すことができた。非常にありがたい」と振り返りながら、創作活動や日々のライフスタイルについても語った。

「日によっては、まったく絵を描かないこともありますね。ひどい時には1ヶ月とか。しかし勘を戻すのが大変で、よくラフをボツにしてしまいます」と、自身の制作スタイルについてコメント。

また、過去にカフェイン中毒の影響で、1日1時間ほどしか眠れない日々を過ごしていたことを告白した。「睡眠時間が取れないほど忙しかったわけではなかったんですが、それでも原因が判明するまで気づかなかったですね」と振り返る。

デジタルとアナログの表現の違いについては「デジタルで仕上げるとしても、アナログらしさは残したいと思っています」と語りつつ「アナログ的な発想で、手書きらしくできないかと試行錯誤してきましたね」とのこと。

また、画材については「アナログ絵はコピックで塗るんですが、透明なインクを組み合わせてぼかしを表現したりとか。あとは日本画用の絵の具をパステルみたいにスポンジで塗ったり、吹き付けるとキラキラする画材を絵の具がわりに使っていました」とこだわりをのぞかせる。

マクロスにおける多様性表現について問われると「意識して主張していたわけではなく。しかし、リン・ミンメイにチャイナドレスだけを着せ続けることに違和感があったんです」と明かし、普段着や髪を下ろしたスタイルを取り入れる提案を行った過去にも触れる。「最初は反対されましたね。ですが、今までにないことをやろうという気持ちは常に持っています」と話した。

さらに「漫画らしい作画とリアルな作画の違い」については「自分は漫画の模写から始めたので、後からリアルさを追求してきました。しかしそれで苦労もしてきていて、今でも筋肉の動きなどを意識するのは苦手」と、自身の苦労と向き合う姿が印象的だった。

「美樹本晴彦画集『MACROSS』展 ~重唱~」は、7月27日まで開催されている。マクロスの歴史とともに歩んだ作家の息づかいに、最新技術を通じて触れる貴重な機会をぜひこの目で見届けてほしい。

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