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新しい焼酎体験──濵田酒造「うかぜ」と紅茶の美しき邂逅


南九州の風土に根ざした本格焼酎を世に送り出す濵田酒造(鹿児島県いちき串木野市)が、また一つ革新を起こそうとしている。

新たに提案するのは、焼酎と紅茶という異色の“ペアリング”だ。

主役となる本格焼酎「うかぜ」は、単なる伝統の継承にとどまらず、現代の感性とライフスタイルに寄り添う“新しいスタンダード”として注目を集めている。

この革新的な取り組みに伴い、濵田酒造ブレンダーの大園 栄作氏と紅茶研究家であるスチュワード麻子氏のトークセッションを交え、「うかぜ」とのマリアージュの提案及び、「うかぜ」の魅力とそれに寄り添う紅茶の個性豊かなペアリングが紹介された。

本格焼酎「うかぜ」──南国の風が運ぶ、爽やかで優しい香味

「うかぜ」は、濵田酒造がその技術と感性を結集して造り上げた本格麦焼酎になる。

ちなみに「うかぜ」とは「大きな風」という意味を持ち、焼酎業界に大きな風を吹かせる存在になりたいという願いが込められているそう。

味わいのキーワードはズバリ「甘芳ばしさ」。

個性豊かな4つの原酒を、ブレンダーの1%単位のブレンド技術「カルテットブレンド」による絶妙な技で調和したベストな「甘芳ばしさ」が特長で、スッキリした味わいの中にもビスケットやパンを想起させる「甘芳ばしさ」と、麦本来の味わいを実現している一品。

味わいの特徴としては大きく3つあり、飲み方(温度)によって味わいが変化する点、お好みの飲み方で美味しさが広がる点、そしてキーワードとなるブレンダーの技が成す「甘芳ばしさ」が挙げられる。

新たなスタンダードとして提案する「うかぜ」の紅茶割りという発想に辿り着いた大きな理由には、焼酎と紅茶には意外な親和性があるから…とブレンダーの大園氏は語っている。

濵田酒造 生産本部 ブレンド室長 大園 栄作氏

鹿児島県が紅茶生産量全国1位である点や、162年前に薩英戦争を経て和解し、薩摩藩が戦後2年後に英国に渡る関わりがある点、また「紅茶の日」と「本格焼酎の日」が共に11月1日であるという点などの親和性があり、「うかぜ」と紅茶が合わないはずがないという確信があったと言う。

このように飲みやすく洗練された、通常の麦焼酎にはない「甘芳ばしさ」を持つ「うかぜ」だからこそ、紅茶との掛け合わせによる新たな可能性を秘めているのではないだろうか?

紅茶研究家・スチュワード麻子氏

ロンドンでスタートした英国紅茶スクール「インフューズ」主宰。

イギリス唯一の国が認めるお茶資格認定期間「UK Tea Academy」の講師で日本校「ティーアカデミージャパン」代表。

2020年より日本をベースに活動し、日本、英国内での講演活動、英国と日本のお茶会社でコンサルタント業務を行う。

紅茶×「うかぜ」の美しき調和──5つの提案

① 無糖ペットボトル紅茶 × 「うかぜ」:すっきりとしたデイリースタイル

コンビニやスーパーで手軽に手に入る無糖のペットボトル紅茶と「うかぜ」を7:3で割るスタイルは、最も気軽で日常的な楽しみ方。

スチュワード麻子氏いわく、誰でも手軽に「とりあえず試してみよう!」と思えるようにシンプルなスタイルで提案。

何にでも合わせやすい1番シンプルだけど分かりやすいペアリングになると思うと語る。

② ファートナム&メイソン「スモーキーアールグレイ」アイスティー × 「うかぜ」:複雑な余韻のレイヤー

英国王室御用達の老舗紅茶ブランド、ファートナム&メイソンが提供する「スモーキーアールグレイ」は、その名の通りスモーキーな香りが特徴的。

これをアイスティーに仕立てて「うかぜ」と合わせると、麦焼酎の自然な甘みと紅茶の煙感が美しいコントラストを生み出す。

あえて氷でキリッと冷やすことで、スモーキーさがより輪郭を持ち、焼酎の甘さと繊細に絡み合う印象。

③ スモーキーアールグレイ(ホット)× 「うかぜ」:香りの掛け算による極上の一杯

同じくスモーキーアールグレイでも、ホットで楽しむとその個性が一変する。

温度によって香りがより引き立ち、「うかぜ」の麦のニュアンスとより濃密に絡み合う印象。

薫香あるフードやスモークチーズなど、コクのある主張が強めのフード類と相性抜群。

④ 崎原製茶「紅茶 夏」に漬け込んだ「うかぜ」:和と洋が調和する、芳香なアロマ焼酎

鹿児島県・志布志市の崎原製茶が手がける和紅茶「紅茶 夏」は、国産ならではのまろやかな渋みと優しい香りが特徴。

これを茶葉ごと「うかぜ」に漬け込むという、ひと手間かけたアレンジが新たな魅力を生んでいる。

漬け込むことで茶葉から移るアロマが「うかぜ」に深く染み込み、紅茶リキュールとも異なる、ほのかに甘くスパイシーな焼酎が完成する。

ほんのり渋みのある和紅茶の余韻と、ウスターソースや刻み玉ねぎなどのややスパイシーなものとの掛け合わせが相性抜群。

⑤ はるなプロデュース「ミルク蜂蜜紅茶」× うかぜ:デザートのような濃厚カクテル

女性を中心に人気を集める「ミルク蜂蜜紅茶」は、ほんのりと甘いミルクと蜂蜜の香りが心を癒やす一杯。

この紅茶に「うかぜ」を加えると、まるでアジアンスイーツのような深みのあるドリンクに変わる。

アルコールを感じさせないほどまろやかな味わいで焼酎初心者にも好まれるのでは?

シナモンなどのスパイス感の効いたケーキ類や、イギリスっぽさのある焼き菓子とのペアリングがお薦めで、ティータイムに華を添える「魅惑のカクテルスタイル」という印象。

焼酎の未来は“香り”と“多様性”へ

「焼酎は、香りや風味の広がりをもっと自由に楽しんで良いのでは?」

今回の「うかぜ」と紅茶のペアリングは、まさにその哲学の具現化とも言える体験だった。

麦焼酎という伝統的なカテゴリーが、現代のライフスタイルに新たな形で溶け込むきっかけになりそうな予感がした。

 

紅茶の世界と焼酎の世界。どちらも奥深く、多様性に満ちている。

そのふたつが出会うことで、私たちのグラスの中に、今までにない体験が生まれ日常のスタンダードとして浸透して欲しい。

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