12月8日、みずほ銀行が都内にて、新NISAに関する「プレスセミナー&ラウンドテーブル」を実施した。
イベントでは、みずほ銀行個人業務部推進チームライフプランアドバイザーインストラクター平田葉奈子氏と、ファイナンシャルプランナー風呂内亜矢氏が登壇。新NISA基礎知識講座と題して、現行NISAからの変更点や押さえておきたい新NISAのポイントなどについて解説した。
新NISAと現行NISAの違いとは?
現行NISAと新NISAの違いとして解説されたのは4点。ひとつは制度自体が無期限化されたこと。今までの制度では投資可能期限が決まっていたので、認可制度がある間に投資しないといけないと焦りがちだったが、無期限化されることで自分のタイミングで投資をスタートできる。
ふたつめは制度の併用が可能になったこと。現行NISAではつみたて(積立)NISAと一般NISAのどちらかを選ぶ必要があったが、来年拡充される新NISAではつみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能。そのため、毎月コツコツ積み立てることと並行して、ボーナスなどのまとまったお金を投資をすることもできるようになる。
そして、三つ目が非課税保有期間の無期限化。現行NISAでは、非課税期間がつみたてNISAでは20年間、一般NISAでは5年間だったのに対し、新NISAでは、つみたて投資枠、成長投資枠いずれも無期限となり、恒久的に非課税の恩恵を受けられるようになる。このため、お金を必要とするタイミングまで運用し続けられる。
最後は、年間投資額の拡大だ。現行NISAと比べ、年間投資枠がつみたて投資枠は3倍に、成長投資枠は2倍に増額されたことにより、柔軟な投資が実現する。
これらのパワーアップしたNISAの内容を受けて、風呂内氏は「新NISAの概要が出たときに界隈がざわっとなったくらいすごい改革だと思っています。意外と口座を開くことが大変だと感じる方も多いので、年内に口座開設のアクションをしていただくのがいいかもしれないですね」とコメント。
これに対し、平田氏は「口座開設が面倒だったという方は多くいらっしゃいまして、銀行の窓口に来ていただいても私どもが口座開設の手続きまでやらせていただくので、みなさんに喜んでいただいております。新NISAの制度を活用して、資産形成の一歩を踏み出していただきたい」と話した。
女性視点でNISAを考える――”まずは気軽に窓口へ”
その後、ライフイベントで変化の多い女性の投資について解説。投資とNISAに関する調査では、新NISAを機に投資をはじめようとする人が、男性全体で18.3%、女性全体では20.3%という結果に。さらに女性の中でも、20代と30代の割合が他の年代に比べて高くなっており、資産形成への興味が若年層女性の間でも高まっていることが判明した
続いて、ライフステージや年齢、お金への価値観が異なる女性のNISA活用シミュレーションを実施し、平田氏がそれぞれのケースに合った資産形成や運用方法を提案。
これを受けて、風呂内氏は「何を大切にされているかや親の状況などの背景は、なかなかテキストベースだとわからない部分があると思います。対面で話をする中でプラスアルファの助言が得られることがあると思いますね」とコメントし、平田氏は「みずほ銀行ではライフプランアドバイザーという、お客様おひとりおひとりのライフスタイルに寄り添った提案ができるものが、全国の窓口におります。ネットは情報収集には便利ですが、一方でわからないことって結局は聞くのが一番早いと思いますので、気軽にご来店いただけると嬉しいなと思っております」と、みずほ銀行窓口の活用を呼びかけた。
また、みずほ銀行ではNISAやお金について聞ける「みずほNISAカフェ」を開設しており、簡単な質問に答えるだけで性格に合った資産形成を案内してくれる「投資スタイル1分診断」も実施可能だ。
みずほNISAカフェ:https://www.mizuhobank.co.jp/retail/products/nisa/nisa_cafe/index.html
来年1月から新NISAでスタートダッシュを切りたい方は、ぜひこれらのサービスを活用しつつ、年内に口座開設することをおすすめする。ちなみに、マイナンバーカードを持参すれば、窓口に行ったその日に口座開設ができるとのことだ。