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綾野剛が広島に登場!撮影現場に見られた映画『ヤクザと家族 The Family』的人間関係を語る


よお、ワシじゃ、約一年ぶりの登場、オッちゃんじゃ。ひさしぶりじゃのう。なんで広島弁かって?そりゃ今広島におるけん、どうしてもこげんな言葉になってしまうんよ。

さて今回のレポートは19日より広島で行われた「広島国際映画祭2021」のトークショー。今年公開された映画『ヤクザと家族 The Family』が特別招待作品として上映され、さらに主演を務めた綾野剛と、作品を手掛けた藤井道人監督が登壇という大盤振る舞いのひと時であります!

「ヤクザ」といえば映画『仁義なき戦い』シリーズのイメージから、真っ先に思い浮かんでしまうであろう広島という地で、綾野剛がどんなヤクザぶりを見せるか?いやどんな素敵なお話を聞かせてくれたのか!?こりゃホンマに見モノじゃったで…

未だ撮影のために広島に訪れるという機会がないという綾野。自身では広島に憧れがあるようで、広島弁の「ぶち」は普通に使い「じゃろ?(でしょ)」は20代前半によく意識して使っていたとか。ふむ、まあ初級じゃのう。

ちなみに今回の映画祭では、今年公開された映画『孤老の血 level2』も招待作品として上映。なかなかにヤサグレた松坂桃李も見モノでしたが、作品を手掛けた白石和彌監督に出演したい旨を伝えていたとか。「言ったのにな…」と非常に残念がっている様子なんじゃ。

そんな綾野とのタッグも多くなっている藤井監督。綾野の印象について「とにかくストイックで、今まで一緒に仕事をした俳優のだれよりも努力している」と語り、絶大な信頼を寄せている様子がうかがえる。

一方、この映画では冒頭のセクションで綾野演じる主人公が車に引かれるというシーンが。このセクションではヤクザに追いかけられる主人公が逃走の果てに走ってきた車に引かれるという場面を、なんと長回しの一連で撮るというもの。撮影自体も難しいですが、役者の振り替えができないためスタント自身も綾野が自ら行ったとのことで、奴のプロ根性、相当のものやで。

ところがこの一連で撮るという段取り、現場で脚本を確認する段階で決まったとのこと。この日満員御礼の会場は女性客の熱気ムンムン、絶大な人気をうかがわせる天下の綾野にこんなスタントをやらせるとは、藤井監督もなかなかのヤクザもんかのう…

映画監督界では撮影をかなり粘って何テイクも撮らせることから「魔王」の異名を持つことで知られとる藤井監督だけに、綾野のゴツさを越えとる…しかもその指示にすんなりと答え、かつ自ら三回も車に引かれてテイクを重ねたという綾野。もう二人はすでに兄弟の契りをかわしとるようじゃ。

と思ったら、話は共演の尾野真千子の話へ。綾野と同い年で、これまでNHKの連続テレビ小説『カーネーション』など様々な作品の競演で気心知れた仲でもある尾野だが、綾野がすっかり役の雰囲気を入れて現場に入っても、尾野がそこに入っていくとすっかり調子を狂わされるとか。姉御肌であるという尾野、撮影現場には「極妻」もおったんか、おっかねぇ。

さらに演技で見せる「恐さ」はピカ一と二人が口をそろえる豊原功補もおったりと、なんとも恐ろしい撮影現場じゃ。綾野も相当の修羅場をくぐったんじゃろう…と思ったら、藤井監督、綾野ともに「笑いが絶えない現場」とアットホームな撮影を回想。「(修羅場のシーン撮影時に)藤井監督がモニターを別室で見ている時の表情を、マネージャーに撮ってきてもらったんですが…」とその時の藤井監督の嬉しそうな表情を振り返る綾野…藤井監督、ある意味新庄剛志にも匹敵するBig Bossぶりじゃ…

こんなスゲエ話を笑いとともに話してのけた二人。最後に藤井監督、綾乃ともに「いつかは広島で撮影を」と誓い、この日のイベントは拍手喝さいの中で幕を閉じました。

映画『ヤクザと家族 The Family』、先述の『仁義なき戦い』とは「ヤクザ」なんてキーワードがありながらまた違う印象で興味深いところであります。見れば「ヤクザ」というキーワードが「怖い」というとは異なる「家族」「アットホーム」という視点からの新鮮な印象を深く味わえることでしょう。

そうなれば広島という場所が気になってしょうがなくなること間違いなし!是非映画を見てほしい!ほんで広島が気になったら、一度来てみんさい!

(※:『ヤクザと家族 The Family』は、直接広島とは関係ありませんのでご注意を)

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