最近はリサイクルのためにペットボトルが回収されています。しかし、回収されたボトルがどのようなものに生まれ変わっているのかよく知らない人も多いのではないでしょうか。なんと、帽子やぬいぐるみに変身することもあるのです。
歴史が浅いペットボトル
当たり前のように使っているペットボトルですが、日本で最初に発売されたのは1982年と、まだ30年ほどしか経っていないのです。『PETボトルリサイクル年次報告書』(PETボトルリサイクル推進協議会)によると、2000年には34.5%だった回収率は、2019年には85.8%にまで上がっています。
回収されたペットボトルは、どのようなものに生まれ変わっているのでしょうか。まず考えられるのは、再びペットボトルとしてリサイクルされること。これは2030年度には50%になることを目指しているそうです。
再生ペットボトルといえば
私がペットボトルのリサイクルで思い出すのは、フリース素材の洋服です。一部のフリース素材にはペットボトルがリサイクルされてできた繊維が使われているのです。あのふかふかした手触りの着心地の良い服がペットボトルからできるだなんてとても不思議です。エコバッグになることもあるそうで、環境にはとても良い循環になっているのでしょう。
- GINGER(ジンジャー) 2021年8月号
Fujisan.co.jpより
『GINGER』2021年8月号によると、近ごろはフリース素材だけでなく、ブルゾンや帽子やタオルにも生まれ変わっているのだとか。ペットボトルから再生した繊維でできているだなんて言わなければ気づかれないことでしょう。記事によるとペットボトル70本でブルゾン1枚が出来上がるそうです。
ぬいぐるみもリサイクル
記事によると、なんと、ペットボトルからぬいぐるみが作られることもあるのだとか。これはとてもいいアイデアです。ぬいぐるみを処分するとき、心が痛む人も少なくないと思うのですが、こうした素材のぬいぐるみを使えば、処分せず、リサイクルさせることができるかもしれないのです。赤ちゃんや子どもなどぬいぐるみを使うのは短い期間であることも多いので、リサイクル素材で作ればかなり地球に優しくなることでしょう。
無印良品のようにペットボトルのドリンクを廃止し、順次アルミ缶に切り替えていくという企業も出てきました。アルミ缶は既に66.9%もが再びアルミ缶として生まれ変わるため、ペットボトルよりもエコだからです。今後ますます容器のエコ度が意識されていくようになりそうです。