
Nothing Technology Japanが7月に発売したスマートフォン「CMF Phone 2 Pro」のレビューをお届けします。「CMF by Nothing」は、Nothing Phoneとは異なるColor(色)・Material(素材)・Finish(仕上げ)にこだわったエントリーモデルのプロダクトライン。CMF Phone 2 Proは4万2800円(税込)からとお手頃価格ながら、ちょっといい感じのデザイン・機能・パフォーマンスに仕上がっているのが特徴です。
ちょっといい感じのデザイン



本体サイズはW78×H164×D7.8mm、重量は185gと薄型軽量。試用したホワイトは背面が表面がざらついたサンドストーン調の仕上がりで、個性と高級感を両立しています。背面カバーを留めるステンレス製のネジ、カメラパーツのアルミ素材など、質感の高い素材が背面デザインのよいアクセントになっています。本体はIP54の防塵防滴に対応。

ホワイトの他に、背面がすりガラスのような質感のブラック、メタリックな光沢感のあるオレンジの全3色をラインアップします。

ディスプレイは6.77インチフルHD+AMOLEDで、最大輝度3000nits、タッチサンプリングレート1000Hz、120Hzのリフレッシュレートに対応します。発色は鮮やかでベゼルも細め。没入感のある大画面で動画やゲームが楽しめます。
ちょっといい感じの機能


Nothing OS 3.2を搭載し、カスタマイズ性の高いホーム画面やクイック設定、ロック画面や、家族や友人に直接リアクションできるウィジェット、アプリをカテゴリ―ごとに自動で整理する「スマートドロワー」といったNothing Phoneと同等の機能が利用できます。


画面に向かって右側面の電源ボタンの下に、Nothing Phone (3a)から採用されているAIキー「Essential Key」を搭載。独自AIアプリ「Essential Space」と連動してインスピレーションやアイデアを保存、整理、記憶して、ユーザーに合わせた提案、要約、アクションプランを生成します。Essential Keyを1回押すと画面をメモして、長押しではボイスメモを録音できる仕組み。2回押すと、これまでに記録したアイデアを保存、整理した一覧を開くことができます。

バッテリー容量は5000mAh。33Wの急速充電に対応し、1時間で100%、20分で50%の充電ができます。Nothing Phoneシリーズ同様、USB-CポートはDP Altの映像出力には非対応です。
eSIM、おサイフケータイ、microSDによる最大2TBの拡張ストレージ、指紋認証と顔認証、前モデルと比べて拡充した周波数バンド対応など、一通り必要なものがそろう充実したスペックです。

カメラは5000万画素メインカメラ、2倍光学ズームと20倍ウルトラズームに対応する5000万画素望遠カメラ、視野角119.5°の800万画素超広角カメラの3眼構成。インカメラは1600万画素。


浅草寺の宝蔵門を広角と超広角で撮影したところ、いずれも鮮やかで周辺部の歪みが少ない写真が撮れました。

浅草寺の五重塔を1倍・2倍・20倍で撮影したところ、1倍と2倍は屋根の造形のディテールが美しく収められていて、20倍では頂上の「相輪」と呼ばれる構造がしっかり確認できます。
ちょっといい感じのパフォーマンス

SoCは最大2.5Ghzで動作する8コアCPUを搭載したMediaTek Dimensity 7300 Pro 5Gプロセッサーを採用。8GBの内蔵RAMに加えて、ストレージ容量をRAMに振り分ける最大16GBのRAMブースターが利用できます。


RAMを16GBにブーストしてベンチマークを実行してみました。「3D Mark」の「Wild Life」は3138、「Geekbench 6」のCPUベンチマークでシングルコアのスコアは1017、マルチコアのスコアは3005。CPUベンチマークはNothing Phone (3a)を超えるスコアを記録しています。

「ゼンレスゾーンゼロ」のようにリッチな3Dゲームも、画質「中」なら30fpsで滑らかに動作します。本体が薄いので、両手持ちでスマホゲームを遊びやすい点も魅力。
CMF Phone 2 Proは、8GB RAM+128GBストレージのモデルをnothing.tech、IIJなどで販売し、価格は4万2800円(税込)。8GB RAM+256GBストレージのモデルはnothing.tech、楽天モバイルで販売し、価格は4万7800円(税込)です。