
日本では“ブーム”で終わってしまい“定着”することなく消えてしまう食べ物や飲食チェーンが多かったりします。
2010年代後半のタピオカブームを乗り越え、今年日本上陸10周年を迎えたのがグローバルティーカフェのゴンチャです。
日本全国200店舗を目前に控えた株式会社ゴンチャ ジャパンのマーケティング本部広報/PRマネージャー、山下夏子さんに詳しい話を聞いてみました。

ーーお茶専門のカフェとして日本に定着し始めている理由はどの辺にあるのでしょうか?
山下:タピオカ専門店ではなく、上陸当初からティーカフェとして、お茶にこだわり提供していることが要因だと考えます。また、お茶は子供の頃から飲んでいるので、裾野が広いです。コーヒーチェーンは飽和状態ですが、ティーカフェはお茶派の若者も増えており、市場も広がりつつあります。
ーータピオカブームの前後では何が変わりましたか?
山下:ブーム中はパール(タピオカのこと)入りを頼む方が99%でした。ブームが去ったあとは、店内で仕込んでいるこだわりのパールは変わらず人気ですが、気分やシーンにあわせてミルクフォーム、ナタデココ、アロエなどの他のカスタマイズも注文する方が増えました。好みが細分化している時代なので、注文が多様化しています。
ーータピオカブーム終焉後に注力したことは?
山下:コーヒーを廃止して、より強みであるお茶に特化しました。ティーカフェとして利用したい人がいらっしゃるので売上が下がるようなことはなく、店舗数なども順調に伸びております。

ーー人気のドリンクは?
山下:ブラックミルクティーが一番人気のドリンクです。その他にも黒糖 烏龍ミルクティー、マンゴー 阿里山ティーエード、抹茶ミルクティーなども人気です。
ーーお客さんの男女比はどれくらいですか?
山下:女性が9割弱、男性が1割強の比率です。
ーー現時点で直営店とFC加盟店の割合は?
山下:直営店2割、FC加盟店8割です。
ーーペットボトルでも商品を販売していますが、こちらも業績は好調なのでしょうか?
山下:昨年2024年は、多くのゴンチャファンのみなさまに楽しんでいただけました。今年は7月1日より、リニューアルした「貢茶 黒糖烏龍ミルクティー」と、フルーツティー「貢茶 阿里山烏龍マンゴーティーエード」を発売いたします。
――どうもありがとうございました。

世界的にもコーヒーチェーンが飽和状態となる中、お茶に特化した専門チェーンがどこまで成長していくのかが注目されます。
※画像提供:株式会社ゴンチャ ジャパン
(執筆者: 6PAC)