
全国のラーメンを食べ歩くラーメンライター、井手隊長です。今回は私が4月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!
第5位:札幌 六坊(高田馬場)

4月24日オープンの“渡なべ”を手がける渡なべスタイルの4店舗目のお店。以前から“渡なべ”の限定ラーメンとして大人気だった「札幌ブラック」がスピンオフして新店としてオープン。

中華鍋でスープと野菜、ひき肉をいためて、札幌の森住製麺の中太麺と合わせ、薄切りチャーシューとたっぷりのネギをトッピング、ブラックペッパーを振りかけて完成。
丼になみなみ注がれたアツアツのスープはしょっぱめの醤油がガツンと来る。少しかためでコシのある麺もいい主張で、クタっとした野菜とネギのシャキシャキ感のコントラストも最高。
「純すみ系」(“純連”“すみれ”系)で提供されている真っ黒で油多めの醤油ラーメンと、富山のご当地ラーメン「富山ブラック」のいいところを合わせたハイブリッドな一杯を目指したイノベーティブな一杯。
第4位:麺や みかん(中目黒)

2024年4月オープン。“まるえ中華そば”出身。

「中華そば 炭火つるし焼きチャーシュー(2枚)」を注文。具はチャーシュー2枚、青菜、メンマ、ナルト、ネギ、ノリ。麺は細めストレートの自家製麺。
スープは豚、鶏ベースに煮干し、鯖節、宗田節などを加えた醤油清湯。煮干しのきき方がドンピシャでとても美味しい。少し濁った感じの仕上がりがたまらない。
吊るし焼きのチャーシューや麺もバツグンだ。卓上の煮干酢、みかん一味、酢昆布、食べる辣油など味変も楽しい。これぞ旨い魚介系のラーメンのど真ん中。
第3位:麺や 江陽軒(滋賀・彦根)

滋賀県彦根市にある人気店で2018年創業。“カドヤ食堂”系譜の“えぐち”出身。

「中華そば」を注文。丁寧な接客が気持ち良い。具はチャーシュー2種類、メンマ、ノリ、青ネギ、白ネギ。麺は細めストレートの自家製麺。
スープは淡海地鶏の清湯ベースに羅臼昆布、片口イワシをプラス。醤油は兵庫のヒシモ醤油を使用。鶏の芳醇な旨味の後、魚介がじわじわときいてきて、醤油のまろやかな塩味と香りが包み込む。見事な複合的な美味しさでとんでもなく旨い。
チャーシューも柔らかく肉感もあって美味しく、ネギが2種類入っているのもニクイ。全く隙なし。素晴らしい仕上がりだ。
第2位:らーめん3000(駒込)

4/12オープンの新店。今年オープンした新店の中ではトップクラスの美味しさ。

「醤油らーめん」を注文。具はチャーシュー2種類、青菜、ネギ、メンマ、ノリ。麺は細めの平打ちの自家製麺。
岩中豚げんこつ、背ガラ、大山どり中抜き、鶏ガラなどの動物系スープに魚介系をプラス。魚介のダシ感が深く、じんわりした旨味を動物系がしっかり下支えする。半濁りな仕上がりがたまらない。さらに、コクと深みがある醤油ダレがスープを包み込み、まさに至高の一杯に仕上がっている。麺はツルツルモチモチでしなやかさもバツグンだ。
もう何十年もやっているかのような横綱感を感じる極上の一杯。
第1位:古民家ヌードゥル 黒揚羽森住(大網)

2024年3月オープン。伝説の店“ちゃぶ屋”を立ち上げた森住さんのお店。立派な古民家を改装した超素敵な空間。

「醤油らぁ麺」を注文。十二角形のどんぶりに入れて提供する。具はチャーシュー、筍、ネギ。麺は細めストレート。
魚介のダシ感がファーストインパクトはじんわりながらその後口の中でぶわっと広がる。動物は下支えで魚介のダシ感が主役。麺はしなやかで、大きいチャーシューはごちそうだ。筍も季節を感じる味わいで本当に美味しい。
上品ながら実にラーメンらしい味わいで悶絶する。

さらに「黒中華、おゝ油」を注文。魚醤とたまり醤油を使ったタレで、上質できめ細かい背脂が表面を覆う。生姜で少しシャープ感をプラス。
背脂がついに出家したのでは? というぐらいに上品に仕上げているが、とてもあと引く味で最高に旨い。他では食べられない独創的な一杯で、森住さんの顔の見える背脂ラーメン。こちらも傑作だ。
まさにスローライフな感じのお店で、こんな環境で森住さんのラーメンが食べられて心が洗われていくようだった。最高!
※こちらのランキングは筆者のYouTubeでも紹介しています。合わせてチェック!
(執筆者: 井手隊長)