劇場版長編第2弾となる『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』が3月20日(水・祝)より新宿バルト9ほか全国にて公開となります。
どんな時も冷静に、ププッと事件を解決してきたおしりたんていに、絶体絶命のピンチが!ある事件を境に忽然と姿を消したかつての相棒スイセンから届いたメッセージを辿った先は、おしりたんていが学生時代を過ごした巨大都市、ハッタンタウンだった。スイセンとの再会に戸惑いつつも贋作事件の調査を進めるおしりたんていは、世界中の美術館を震撼させる巨大な陰謀に巻き込まれていくのだった・・・。
本作のオリジナルキャラクターでおしりたんていのかつての相棒・スイセン役を演じるのは俳優、ファッションアイコンとして大活躍中で、今年デビュー20周年を迎えた仲里依紗。おしりたんていの相棒をしていた頃の可愛らしいスイセンと、10 年後のクールなスイセンを見事な演技力で表現します。また、幼いスイセンを親代わりとして育てたスイセンの師・キンモク先生役には、低音ボイスと圧倒的な表現力で「呪術廻戦」「ゴールデンカムイ」などアニメ界を席巻し、近年では俳優としてドラマ・映画と活躍の場を広げ、写真集を出せば重版になるなど異次元の輝きを放ち続けている津田健次郎が演じます。
2018年からアニメ化され、2022年に劇場版長編第1弾となる『映画おしりたんてい シリアーティ』が公開、そして今年第2弾となる『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』が3 月20 日より公開となる。予告編が解禁されると、子ども向けのアニメ作品とは思えないストーリの壮大さや描写が早くも話題に!さらには先日行われた「公開記念ひな祭りイベント」でも、スイセンの声を務めた仲里依紗が「“私、舐めてました”と謝りたくなるくらい素晴らしいクオリティの物語」と大絶賛。今作の子どものみならず大人も楽しめる必見ポイントを谷上香子プロデューサーに聞きました。
『ドラゴン・タトゥーの女』をはじめとした洋画大作を彷彿とさせる壮大なストーリー設定
今作の、従来の子ども向けアニメからは考えられないような壮大なストーリーはどこから生まれたのか?谷上プロデューサーは「この映画を説明するときには、わかりやすくイメージできるよう3 本の映画を参考に挙げています。一番初めは『ボディーガード』のような、ボロボロになりながらも依頼人を命がけで守るおしりたんていの姿を映画にしてみようと思ったことがきっかけです。その後、その依頼人は謎めいている、敵か味方かわからないミステリアスな女性にしてみようと思い『ドラゴン・タトゥーの女』。そして、今回どんな事件が起こるのか?を考えたときに、絵画に隠された謎、秘密結社の謎…なので『ダ・ヴィンチ・コード』のような事件、とお話しています」まさかの洋画ミステリー作品の名が挙がった。
クセ強めな可愛いキャラクターたち、映画ならではの展開も
今作で初めて描かれるのが、10 年前の若かりしセンター分けでサラサラヘアーの“おしりたんてい”の姿。さらに、おしりたんていと新旧相棒との三角関係も注目の今作、谷上プロデューサーは「ブラウンが、かつての相棒はこんな有能な人だったのか、それに比べて自分はまだまだだ…と思うと同時に、今は自分がおしりたんていをサポートするんだ、と責任感を抱くようになる姿は映画ならではです」と語る。かつての相棒スイセンがハッタンタウンの夜景をバックに「今の相棒は君だ。おしり君を頼む」とベレー帽を現相棒のブラウンに被せてあげる“相棒バトンリレー”とも言うべきエモーショナルなやりとりは大人も思わずグッとくるのシーンとなっている。親御さんにも人気絶大⁉なマルチーズしょちょうをはじめとしたワンコロけいさつの面々による思わずププッとしてしまうギャグももちろん健在!
ニューヨークのレトロな雰囲気に大人もグッとくる?名画をモチーフとした劇中の絵画にも注目!
さらに、大人が楽しめるもうひとつのポイントが、劇中で描かれる細部に渡る美術品の数々だ。“ハッタンタウン”の“メットー美術館”を舞台に、見どころのひとつである名画にも細かなこだわりをもって描かれている。谷上プロデューサーによると、「ニャンミケー作『落ちヒゲ拾い』など、著名な絵画をモチーフにした絵が多数登場しますので、元ネタをすべて当ててみてください」と謎解き以外にも楽しめるポイントを教えてくれた。
さらに、舞台設定についても「“おしりたんてい”はもともと現代よりも少し前の時代感を持った設定になっています。携帯電話はなく、電話は固定の黒電話だったり、ノートと鉛筆でメモを取ったり・・・でも決して古臭いわけではなく、そのアナログさがかえってキャラクター同士のやりとりを生き生きと見せる仕掛けになっていたりします。今作は『映画おしりたんてい』ならではの大都会が舞台になります。レトロ感がありつつも人々の活気がある雰囲気が良いなと思い、20 年代ごろのニューヨークをイメージしつつ世界観を作りました」と、摩天楼と呼ばれた超高層ビルが立ち並び、ジャズが生まれ、映画・ラジオ・野球観戦などの娯楽文化が盛況を呈した“ニューヨーク”に行き着いた経緯を明かした。
谷上プロデューサーは「アニメ“おしりたんてい”の世界観やキャラクターは、子供にだけ向けて作っているつもりではなく、普段から大人も楽しくみられるものを意識していますので、ターゲットを上げることはそんなに難しいことではありませんでした。視聴者の方の年齢が上がっていくにつれ楽しみ方が変化していくのは自然なことですので、それに合わせて、TV アニメとはまた違った『映画おしりたんてい』を作ればいいんじゃないか、と考えるに至りました」と話しているように、大人も楽しめる作品になっている今作。果たしておしりたんていはかつての相棒からの依頼を最後までやり遂げ、おしり史上最大の謎を解き明かすことが出来るのか!?公開をお楽しみに。
(C)トロル・ポプラ社/2024「映画おしりたんてい」製作委員会