1月25日(木)から放映を開始した「Yakult(ヤクルト)1000」の新CMに、最先端のCGとAIで再現された坂本龍馬が起用されています。
現存する数少ない写真から顔を造形
【ヤクルト公式】Yakult(ヤクルト)1000:「坂本龍馬」篇(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=P0G9fBG39pk
動乱の幕末期、日本を近代社会へ変えることに奔走した坂本龍馬の姿を描いた同CM。藩から藩への移動が禁止されていた文久2年(1862年)3月に故郷を出奔し、大きな第一歩を踏み出す土佐藩脱藩の道のりを映し出しています。
坂本龍馬の顔は、映画『竜とそばかすの姫』のCGなどを手掛けたデジタル・フロンティアが「デジタルヒューマン」と呼ばれるVFX技術で再現。公式に本人と認定されている6種類の古写真を基に、産毛や表情の変化、肌への光の当たり方などを緻密にCG造形したとのこと。
坂本龍馬が脱藩した28歳当時の写真は現存しておらず、多くの人がイメージする教科書などに掲載された写真(32~33歳頃)よりも、若い頃の顔を想定して造形されています。
1万以上のサンプルを元に声を生成
【ヤクルト公式】Yakult(ヤクルト)1000 TVCM「坂本龍馬」篇メイキング(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=QVu1K35pBkw
坂本龍馬の熱く語りかける声は、ショートムービー『名優・松田優作がデジタルヒューマンとして映像に蘇る!』にてAIによる音声再現を担ったORENDA WORLDが担当。1万以上の骨格と声のサンプルを基にAIが顔・骨格・年齢などの情報から坂本龍馬の声の特徴を推定して生成しています。
方言はAIが苦手とする分野のため、「ボイスコンバージョン」という手法を採用。土佐弁を話せる声優が発した声を、AIで再現した坂本龍馬の声質に変換していくというアプローチを行い、リアルな方言を追求したそうです。
坂本家も公認
なお、坂本龍馬のビジュアルや声、テレビCM内でのセリフや撮影場所など、時代考証監修には、歴史写真研究者で渋谷龍馬会共同会長の倉持基氏と、坂本龍馬の子孫で坂本家十代目当主の坂本匡弘氏が協力。
坂本氏は「今回のテレビCMに登場する“リアル龍馬”について、坂本家としてもしっかりと意見を述べ、完成した顔や声に対して、また歴史観につきましても、事実誤認がないよう監修を務めさせていただきました。責任を持って坂本家公認とさせていただきました」とコメントを寄せています。