11日から始まった『ブギウギ』第11週が終わった。スズ子(趣里)の人生にとって重要なパートナーとなる愛助(水上恒司)との出会いが描かれた。
地方巡業を続けていたスズ子の楽団。終演後、そんなスズ子に会いにやってきたのが、ファンだという青年・愛助だった。愛助に、どこか六郎(黒崎煌代)の面影を感じたスズ子。この後、愛助が東京の大学に通う学生であることを知る。愛助はスズ子が泊まっていた宿代の紛失騒動に巻き込まれ、翌日、東京に帰る汽車の中でも偶然居合わせる。そして彼が、日本随一の演芸会社・村山興業の御曹司であることも判明する。
東京に戻った2人は次第に距離を縮めつつあったが、スズ子は村山興業の東京支社長・坂口(メッセンジャー黒田有)からの忠告を受け、9歳年下の愛助との恋愛について悩む。だが愛助から「好きです。恋人になってください」とド直球の告白をされるのだった。
ネットでは、
・二人はどのように純愛を貫いていくのかが大注目‼️
・どうなるのか 愛助の一途な思い
・坂口さん、愛助坊ちゃんとスズ子の仲を裂こうとすればするほどかえって恋の炎が燃え上がっちゃってるんですけど…
など2人の行く末が注目されている。ちなみに初回でスズ子はシングルマザーとして赤ん坊を育てているシーンがある。おそらく愛助との子どもであろうが、どんな未来が2人を待っているのか。
ちなみに実話ベースでいうと、愛助のモデルは、吉本興業の御曹司・吉本頴右(えいすけ)だという。愛助と同じく大学生。笠置シヅ子は自分を好いてくれる9歳年下のこの青年に好感を持つ。やがて結婚し……という展開だ。
さて、2人の出会いで今一度記しておきたいのが、その距離がコミカルに縮まっていく点だ。
愛助がファンとしてスズ子の公演会場へ駆けつけ、思い余って楽屋に無理やり押し入る → 小夜から、宿代を盗んだと疑われる → スズ子はそのお詫びに宿での食事を一緒にとることを提案 → 翌日、偶然汽車に乗り合わせる → 愛助の本当の素性を知る → 東京でも再会……など偶然を重ねることで、愛助の存在感をより強く打ち出し、そしてスズ子との繋がりをさらに印象深いものに際立たせているのだ。
また、愛助が単なるミーハーではないところも重要だ。音楽を愛しているのが前提で、その上でスズ子の歌声に惹かれている。その誠実さが、この後、どう物語に作用していくのか楽しみだ。
(執筆者: genkanaketara)