2月3日に公開された『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』を終え、いよいよ4月9日より新章となる「刀鍛冶の里編」が放送開始となります。
アニメ「鬼滅の刃」のはじまりは、2019年4月より放送された『テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編』。家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すため、鬼殺隊へ入隊することを決めます。強くなるため幾度も厳しい訓練を乗り越え、鬼殺隊に見事入隊。任務を与えられた炭治郎は、鬼の出現情報がでた地へと向かい、人間を襲う鬼に立ち向かってきました。そんな鬼と戦っていく中でどんどん鬼の強さもレベルアップしていき、下弦・上弦と呼ばれる鬼と出会うことに。
下弦・上弦の鬼とは、鬼の始祖である鬼舞辻無慘の血を分け与えられた特に強い12体の鬼のことで、下弦、そして上弦の陸~壱と数字が小さくなっていくにつれてその階級は大きくなっていきます。炭治郎は鬼のはじまりである鬼舞辻無慘を倒すため、蜘蛛の糸を繰り出す少年鬼の累や、良い夢をみさせたあとに惨酷な夢で相手の精神を崩壊させる魘夢など、下弦の鬼たちとも熾烈な戦いを繰り広げます。さらには、任務を終えたかと思いきや突如現れた上弦の参である猗窩座に、共に戦ってきた炎柱の煉獄杏寿郎を倒され、あまりにも桁違いの上弦の強さを目の当たりにする場面も。柱を倒された悲しみを乗り越え、「遊郭編」では、初めて上弦の鬼の兄妹を戦い見事鬼殺隊としてはじめて上弦の鬼を倒す。段々と鬼舞辻無慘に近づいていくにつれて、炭治郎の強さも磨かれ、また新たな戦いが「刀鍛冶の里編」で幕を開けようとしています。
「鬼滅の刃」は鬼殺隊が鬼を倒すだけではなく、炭治郎や妹の襧豆子、鬼殺隊の仲間である我妻善逸や嘴平伊之助との絆も見どころの一つ。炭治郎は誰にでも優しくまっすぐで思いやりのある少年で、妹にはもちろん、仲間や旅の中で出会う人全員に隔てなく接します。襧豆子が鬼になったからといって愛情の大きさは決して変わることがなく、いつか襧豆子を人間に戻すという固い決心を胸に戦い続けるのです。人間であったことを忘れ時に狂暴になってしまう襧豆子を目の当たりにしながら戦う辛さ、そして守ってくれる兄への想いを心のどこかで忘れない襧豆子の強い愛情もまた、家族を持つ誰しもが胸を打たれる「鬼滅の刃」ならではの見どころ。
さらに、観客の心を動かすドラマは鬼殺隊にスポットライトがあたる形ではなく、彼らに対峙する鬼にも焦点があてられる。「鬼滅の刃」では、人間だったころに儚い夢を抱いたり、家族、兄妹との悲しい過去を持っていたりと壮絶な物語を抱えている鬼たちが登場する。例えば、《竈門炭治郎立志編》で登場した、体に埋め込まれた鼓を打つことで屋敷の部屋を回転させ攻撃する響凱はかつて文筆家だったがその才能を認められず悲しみを抱いたまま鬼になってしまったり、下弦の伍・累は生まれつき体が弱かったが鬼舞辻無慘に血を分け与えられ鬼になったことをきっかけに、家族をも殺めてしまう…それ以来、累はすべての人間を自分の支配下におく歪んだ家族の形を求めるように。
そして遊郭編で炭治郎や音柱の宇髄天元と戦った、上弦の陸である堕姫と妓夫太郎もまた、悲しい過去を持つ兄妹鬼。妓夫太郎は遊郭の中でも最底辺の貧しい生活を送りながら、酷い見た目のせいで、人々に疎まれていた。そんな彼のもとに誰もが振り返るほどの美しい妹の堕姫が生まれる。妓夫太郎は彼女が生まれたことをきっかけに、美しく自慢の妹を持つ誇らしさを抱くようになり、自分の強さにも気づいていくが、ある日堕姫が焼殺されたことをきっかけに彼は怒り狂い鬼となる道を選んでしまいます。妓夫太郎と堕姫は鬼であっても人間であっても、兄妹の愛の大きさは同じなのです。
「鬼滅の刃」では鬼になったことで永遠の強さを手に入れたものの、その反面鬼になっていなければ変わっていたであろう鬼自身のドラマも見どころで、彼らの儚い人生には涙する人も。全く展開の読めない激しい戦いと、炭治郎と襧豆子の兄妹の絆、そして鬼自身の儚い過去まで、戦いの間に垣間見える涙を誘うドラマ、くすっと笑えるコミカルなシーンまで、笑って泣いて楽しむことができるのは「鬼滅の刃」ならではの魅力といえるでしょう。
4月9日(日)からはじまる刀鍛冶の里編では、遊郭編ではじめて上弦の鬼を倒した炭治郎が、新たな地、刀鍛冶の里へと向かいます。そこでは、鬼殺隊の霞柱・時透無一郎や恋柱・甘露寺蜜璃らと出会い、また新たな戦いに身を投じることに。段々と強くなっていく鬼に、炭治郎はどう立ち向かっていくのか―アニメ「鬼滅の刃」は、各配信プラットフォームでも鑑賞できるので、ぜひいまの機会に見直して、4月9日からはじまる「刀鍛冶の里編」に備えて!
『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』
■放送開始日
4月9日(日)夜11時15分より全国フジテレビ系列にて、
4月15日(土)夜11時30分よりTOKYO MX、BS11、群馬テレビ、とちぎテレビにて放送開始
初回は一時間スペシャル
各配信プラットフォームでも随時配信予定
■スタッフ
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン・総作画監督:松島 晃
脚本制作:ufotable
サブキャラクターデザイン:佐藤美幸、梶山庸子、菊池美花
プロップデザイン:小山将治
美術監督:衛藤功二
撮影監督:寺尾優一
3D監督:西脇一樹
色彩設計:大前祐子
編集:神野 学
音楽:梶浦由記、椎名 豪
アニメーション制作:ufotable
■キャスト
竈門炭治郎(かまど・たんじろう):花江夏樹
竈門襧豆子(かまど・ねずこ)※:鬼頭明里
時透無一郎(ときとう・むいちろう):河西健吾
甘露寺蜜璃(かんろじ・みつり):花澤香菜
玄弥(げんや):岡本信彦
半天狗(はんてんぐ):古川登志夫
玉壺(ぎょっこ):鳥海浩輔
※ 禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記。
■オープニングテーマ
MAN WITH A MISSION × milet「絆ノ奇跡」
(Sony Music Records)
(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable