2月9日、BBソフトサービス株式会社のプラススタイル事業が、みまもりGPS『+Style まもサーチ3(以下:まもサーチ3)』を発売した。
子どもの成長は喜ばしい。それでも日々広がっていく行動範囲に、親の心配は尽きることがない。そこで検討したいのが、GPSの位置情報を利用した端末。わが家でも1年後に迫る子どもの小学校入学に向け、その導入は懸案事項のひとつだ。
GPSで家族やペットの居場所を把握できる
『まもサーチ』とは、GPSを使用して家族のリアルタイムの位置情報や経路などを、スマートフォンのアプリを通じて確認できるGPSトラッカーだ。
子どもがどんなルートを通って移動しているのか、アプリの地図上に表示するほか、移動履歴も90日前まで保存される。また、学校や塾などよく行く場所を登録しておけば、エリアへの到着・出発時に保護者のスマホに通知をすることもできる。
1台につき5人まで登録できるので、家族みんなでみまもりが可能だ。
この日発売された『まもサーチ3』は、前モデルの『まもサーチ2』に比べ、本体の大きさはほぼ同等をキープしつつ、位置情報の精度やバッテリー性能を向上。一度の充電でこれまでの2倍となる、最大2か月間使用できるようになったという。
バッテリーが長持ちするに越したことはないが、かえって充電するのを忘れてしまうのでは? という懸念もある。だがそこは心配ご無用。バッテリー残量が少なくなるとスマホに通知がくるというからひと安心だ。
▲右が前モデルの『まもサーチ2』。サイズは45mm × 45mm × 15mmで36g。左が今回発売された『まもサーチ3』。サイズは49mm x 49mm x 15.5mm、重さ39gとわずかに上回るが、それでも同種のGPSトラッカーと比べると、最小最軽量クラス。いずれも生活防水・防塵仕様(IP65)。
本体の中央にあるボタンを長押しすると、現在地がアプリに発信される。あらかじめ親子で話し合っておけば、緊急時などに活用できそうだ。
携帯性と多機能性、どちらを優先すべきか!?
GPSトラッカーには数多くの商品がある。『まもサーチ3』は日本PTA全国協議会と全国子ども会連合会の推薦を得ており、その点では安心感がある。それでも、他社製品には音声などのやりとりができるタイプもあり、どうせなら多機能な方が便利なのでは? という疑問も浮かんでくる。
そこで、この日の発表会で商品解説をしてくれた、BBソフトサービス株式会社プラススタイル事業本部 本部長である近藤正充さんに話を聞いた。
▲BBソフトサービス株式会社プラススタイル事業本部 本部長である近藤正充さん。画面右が『まもサーチ3』。画面左は同日発売された『+Style まもサーチTag』。財布や鍵に装着することで、なくしものを防ぐ。
「『まもサーチ2』のユーザー様にアンケートを実施したところ、メッセージやボイス機能よりも、サイズ感や電池の持ち、価格を優先したいという声が圧倒的に多いという結果になりました。今回の『まもサーチ3』は、ユーザー様が大事にしたいポイントをさらに強化して発売した商品になります」(近藤さん)
確かに、音声のやりとりができるタイプは本体が大きく、電池の持ちも短くなりがちだ。せっかく所有していても携帯していなければ意味がない。
「子どもが行方不明になるというニュースが後を断ちません。まだまだ普及率の低いGPSトラッカーですが、『もしも』『まさか』の事態に解決の一助になるはずです。だからこそ、多くの子どもたちに携帯してほしい。今回、機能を向上させたうえで価格を下げたのには、そんな願いが込められています」(近藤さん)
期間&数量限定で5280円が3680円の大特価
▲別売りの専用ソフトカバーはストラップ付きで、全10色展開。価格は1780円(税込)。
物価が高騰するなか、『まもサーチ3』の価格は前モデルから700円安い、5280円(税込)に値下げ。さらに3月31日まで(初回出荷分限り)は発売記念価格の3680円(税込)で販売中。これは購入の大きな後押しになりそうだ。
ただし、使用するには本体代のほか、月額528円(税込)の通信費がかかる。年間一括払いなら5500円(税込)。仮に小学校6年間を想定すると、本体価格(通常価格)と通信費(年間一括払い)の合計で3万8280円(税込)。これを高いとみるか、安いとみるか、個人の判断に分かれるだろう。
そもそも学校から帰宅後再び出かける際に、ランドセルから外して持ち出すことができるのだろうか……? あくまで調査対象1名のわが家調べでしかないが、現時点では甚だ疑わしい。
それでも来年の今頃、私はきっと購入するのだろう。かけたお金が全部無駄であったと笑える日がくることをただひたすらに願いながら。そう、「必要なかった」と後から家族で笑い合えるなら、それが一番良いに決まっている。だがそれは残念ながら、誰にも予測ができない。
願いはひとつ。「すべての子どもたちよ。ニコニコ元気に、大きくなあれ!」なのである。
もちろん、みまもる対象は子どもたちだけではない。例えばひとり行動が不安な高齢者やペット、さらには車やバイクの盗難対策など、応用できる範囲は広い。今後もGPSの可能性はどんどん広がっていきそうだ。
ならば、靴に装着できて、衝撃にも泥砂にも海水にも負けない、耐ヤンチャキッズ仕様GPSトラッカーが爆誕する日も近いかもしれない。そんな日を夢見ている。
▲『まもサーチ3』専用のペット用ケースや革ケース、車やバイクでの使用を想定した磁石のアタッチメントなど、今後随時販売されていく予定。