総監督・周防正行×次世代を担う監督・キャスト陣が贈る、“お相撲”の常識を覆す、新時代の相撲ドラマ『シコふんじゃった!』が日本発のディズニープラスオリジナルドラマシリーズとして独占配信中!(初回2話同時配信、以降毎週1話ずつ配信)
日本アカデミー賞5部門をはじめ、多数の賞を受賞した映画『シコふんじゃった。』から30年後―またもや廃部の危機に直面する教立大学相撲部を舞台に、現代の若者たちの魅力が詰まった新しい時代の青春ストーリーが繰り広げられる本作。
主演の葉山奨之さん、伊原六花さん、映画『シコふんじゃった。』と同じ役柄を務める竹中直人さん、清水美砂さんにお話を伺いました。
――本作とても楽しく拝見させていただきました!まずは、葉山さんと伊原さんに、初めて映画『シコふんじゃった。』をご覧になった時の感想を教えてください。
葉山:『シコふんじゃった。』は日本映画の中で“スポ根”というジャンルを作ったと言っても過言ではない作品で。初めて観たのは10年くらい前、高校生くらいの時でした。本作のお話をいただいた時は、あえて観ませんでした。やっぱり観ちゃうと、とんでもないプレッシャーを背負うことになるので、あえて観ずに新しい『シコふんじゃった!』を作る感覚でやりました。
伊原:私はもちろん相撲は知っていたんですけど。
竹中:知らなかったら大変だ(笑)。
伊原:知っていたんですけど(笑)、ルールだったり、技だったり、基礎の練習の仕方は知らなかったので、『シコふんじゃった。』を観て知ることが多くて、「カッコいいな」と思いました。私はずっと部活でダンスをやっていたので、通ずる部分があって。学生ならではのアツさがすごく素敵だな、良いなと思いました。
――同じ体育会系というか、伊原さんも部活を熱心にやられていたから共感できる部分が多そうですね。
伊原:そうですね。同じ思いを持って、大人数で何か一つのことをする熱量って、学生ならではだなということは卒業した今、すごく感じています。部活とか青春っていいなと思いました。
――竹中さんと清水さんは、映画と同じキャラクターでのドラマ出演となり、私はもちろん、ファンはとても喜びました。決まった時はどの様なお気持ちでしたか?
清水:映画の時私は20歳だったんですね。それから30年経って、私も色々と経験しました。母になり…特に日本を離れて海外に行っていたのもあって、この作品に入るのが、すごく心配だったんです。まず、あの時の夏子のヒロイン的なイメージとは全く違うイメージになっているので。でも、それはそれで、面白いものができるんじゃないかなって。気持ちを新たに挑戦することにしました。2人にお会いした時に、なんて自然な爽やかさがある方なんだろうって。もう(葉山)奨之君なんかね、いつも笑わせてくれて、コメディアン気質でとても助けられました。そうじゃなかったらカチコチに緊張していたかもしれない…。こういう風に、20世紀から21世紀に繋がって、この30年を演じさせていただけるのは、本当にありがたいことだなとつくづく感謝しています。
竹中:僕も感動しました。撮影現場で30年ぶりに清水さんにお会いした時、「うわあ、清水さん、全然、変わってないじゃん」って。
清水:竹中さんはね、必ず、「夏子!」って言ってくれるの。「Shall we ダンス?」の時は、夏子ではない役柄だったのに、それでも「夏子〜!」って。
竹中:夏子って良い響きだもん。あの頃に戻った感じだった。なつかしさでどきどきしたな。
葉山:その様子を近くで見させてもらっていたのですが、同窓会みたいで。僕ら若手もほっこりさせてもらっていました。
――役柄の名前で呼んじゃうって素敵ですね。作品の中でもレジェンドですが、俳優としてもレジェンドなお2人だと思います。共演してみて、いかがでしたか?
葉山:六平(直政)さんも含めて、みなさん本当に百戦錬磨の方たちばかりなので、良い緊張感がありました。皆さんと一緒のシーンは「先輩の胸を借りるつもりでやるぞ」と、自分に言い聞かせていました。みなさんがいなかったら、このドラマは完成していなかったと思います。
伊原:すごく楽しかったです。撮影が始まる前から、みんなで練習をしていたのでチーム感はあったんですけど、やっぱり皆さんが現場に来てくださると、作品が転がるスピードが速くなる感じがあって。それは完成した作品を観ても思いました。絆と、仲間と、青春と……映画版とドラマ版の2つある感じがしていて、それが1つになって応援してもらっているシーンは、グッと来ます。
――伝説的な映画が、今らしい素敵なドラマに見事に融合されていて、本当に素敵でした。
伊原:融合の仕方がすごく自然ですよね。ドラマのキャスティングが「普段から本当にそのキャラクターなのかな?」というくらいあっていて。そこに出てくださっているOB ・OGの皆さんが本当にすてきでした!
葉山:六平さん、すごかったですよね。
竹中:六平さん、本当によく喋る。
清水:あはは(笑)
葉山:全くうるさくは無いのですが、ひたすら喋っていらっしゃるので。控室もバラエティ番組3本分くらいの収録が入っているのかと思うくらい(笑)。
清水:昔は、あんな人じゃなかったですよね(笑)。
竹中:うん!昔は静かな人だったんだ。メジャーになってから、テンション上げ上げの人に変貌したんだよ。これは本当だよ!(笑)
清水:そういうことかぁ(笑)。
葉山:一番びっくりしたのが、周防さんが現場にいらっしゃるときだけ、六平さんは無口になるんです。
伊原:「緊張する」とおっしゃっていました。
竹中:え?!嘘っ?! 六平さんが緊張なんて絶対あり得ない!
葉山:本当に素敵な先輩です。
――改めて『シコふんじゃった!』の物語の魅力って、どんなところにあると思いますか?
葉山:とことんスポ根が描かれているところです。これを機にスポーツ界、エンタメ業界が盛り上がってくれたらいいなと思いますし、友情、夢、色々な要素が詰められていると思います。
伊原:テーマとなっているものは、どの時代にもみんなが熱くなれるものだと思います。今回は新しく女子相撲という要素も加わっていますが、根本的なことはそのままで、新しい要素が加わっていくことが素敵だなと。
――今、女子相撲やっている子も嬉しいだろうなと思いました。
葉山:相撲=男性じゃなくて、女性もあるんだよってことを知ってもらいたいし、なおかつ性別問わずという時代になっているので。今の時代をすごく感じます。
清水:色々と時代が変わっている中で、しっかり違う『シコふんじゃった!』が生まれている面白さが素晴らしいと思います。昔は、(間宮)正子が最後にまわしをつけて相撲の試合に出るんですけど、彼女が女性で相撲をとるのは初めてだったわけですよ。葛藤があって、涙を堪えながら撮影してらしたのね。でも、今は時代が変わって女子相撲も活発になって。彼女(正子役の梅本律子さん)も、この作品を見てきっと喜んでいると思う。あの時の涙は無駄ではなかったっていうね。
――世界同時配信となりますので、海外の方からの反応も楽しみです。
清水:絶対に海外の人、好きだと思う!
一同:そうですよね!
清水:『キル・ビル』だって力士の人たち出てくるじゃない。まぁ、おもしろおかしくは描かれているけど。でも、奨之君も六花ちゃんも真剣になって青あざを作って、ボロボロになって試合とっていましたので。世界の人は感動してくれると思います。
竹中:すごいね。世界中で声、かけられちゃうかもね。
葉山:そんなことがあったら本当に光栄です!
――本作は素敵な青春を感じられる作品です。みなさんが今まで青春を感じたいちばんの瞬間は、いつでしたか?
葉山:今回の撮影は青春だなと思いました。みんな、相撲を基礎から一緒に練習して、同じチームメイトになって、後半は本当に部活をやっている気持ちでいたので。作品の中ではありながら、もっと深い所に入れた気がしています。最後の大会も、ストーリーは決まっているけど、本当にみんなを応援したい気持ちになりました。
伊原:私も同じですね。この撮影が青春です。
葉山:いや、あなた「バブリーダンス」やっていたでしょ!
伊原:ダンスも青春だったんですけど(笑)。ただ、休みがなかったので、花火をしたり海に行ったりできなかったんです。今回、撮影で海に行ったり、バーベキューしたり、恋バナしたりっていうのが、すごく楽しくて、すごく青春を感じました。
清水:私は16歳から、ずっと大人と仕事をしていて…とにかく、女優として確立したいという思いで、とにかく必死で、ずっと走ってきていたので、あまり青春は無かったかもしれないですね。だからこそ、こうやって彼らが青春を感じているときに、自分も一緒に青春を感じて嬉しくなっちゃいます。外から一緒に体験している気持ちで、すごく嬉しく見ていました。
竹中:僕には青春なんてないですね。ないない。考えたことなかったもんね(笑)
葉山:30年前の『シコふんじゃった。』の撮影は、青春っぽくなかったですか?
竹中:いや、みんなキラキラしていたよ!まわし姿でね、みんな地面にゴロゴロゴロゴロ転がってた。「暑いよ〜暑いよ〜」って言いながら(笑)その姿がとても可愛くて、これが青春だって思ったよ!
清水:そうだよね(笑)。
――ぜひ本作で多くの方に青春を体験していただきたいと思います。今日は素敵なお話をありがとうございました!
撮影:オサダコウジ
ヘアメイク:近藤あかね(MARVEE)(葉山)、面下伸一(FACCIA)(伊原)、和田しづか(竹中)、佐々木博美(清水)
スタイリスト:李靖華(葉山)、米原佳奈(伊原)、伊島れいか(竹中)、勝俣淳子(清水)
ディズニープラスオリジナルドラマシリーズ『シコふんじゃった!』
ディズニープラスで独占配信中 (C)2022 Disney
原作・総監督:周防正行
監督:片島章三、後閑広、廣原暁、植木咲楽
脚本:鹿目けい子
出演:葉山奨之、伊原六花、佐藤緋美、高橋里央、森篤嗣、高橋佳子、佐藤めぐみ、手島実優、福松凜、樫尾篤紀/竹中直人、清水美砂、田口浩正、六平直政、柄本明
企画・制作プロダクション:アルタミラピクチャーズ