暑い日が続くと、ビールやチューハイなどのしゅわしゅわ系のお酒につい手が伸びてしまいますが、夏こそゆっくりと焼酎を味わってみるのはいかがでしょうか? 新橋で人気の料理店「焼酎楽味隠れ家 陽」のオーナー兼女将の仮谷陽さんが教えるオススメの焼酎とおつまみをご紹介します。
仮谷さんが今回主催した『リアル・オンライン 焼酎の会』は、店舗にて“リアル”でも、自宅にて“オンライン”でも、焼酎の世界を楽しんで欲しいという願いがこめられたもの。これは、2011年より開催している蔵元さん・杜氏さんから直接お話しを伺いながら焼酎とお料理を合わせて楽しんでいただく『焼酎の会』をコロナ禍にアップデートしたものです。
当日は店舗に、各蔵元さんの焼酎3種と土地の食材を使ったお料理や、土地のおつまみが用意され、各蔵元さんが各蔵の歴史、焼酎造り、その想いなどを紹介。オンラインでも焼酎の美味しい飲み方のおススメを教わりました。
まず登場したのは、鹿児島喜界島の黒糖焼酎の蔵元「朝日酒造」杜氏・喜禎(きてい)ご夫妻。実際に蔵を画面越しに見せていただけるなんて、貴重な瞬間です。
「朝日酒造」の歴史についても紹介。「ニッカウイスキー」の瓶を洗って使っていた時代など、驚きのお話も。
それから、瓶の形やデザインも変わっていきますが、一つだけ変わっていないのは「朝日」という書体なんだそう。まさに酒造さんのこだわり。今度から朝日酒造のお酒をいただく時は書体をじっくり眺めたいものです。
そして喜禎さんのオススメの飲み方を実際に試してみました! 『たかたろう』は甘さをほんのりと感じる黒糖焼酎。でも焼酎なので糖類ゼロですよ! 背の高いグラスでいただくのがオススメで、「スッキリ系なので、刺身などの軽いおつまみとよく合います」と喜禎さん。「大根おろしやしらすおろしも合いますよ」と仮谷さんも続けます。という事で、私はトマトとしらすと大葉のサラダをポン酢で。さっぱりとしたおつまみに『たかたろう』の甘みがベストマッチ。スッキリと上品な味わいを感じることが出来ました。
【朝日酒造『たかたろう』の特徴】
・軽快でフルーティ、スムースな味わい
・背の高いグラス推奨
・炭酸割りがオススメ
また、黒糖焼酎ならではの甘さと甘さのマリアージュも。写真のおつまみは、みそまめ、黒糖かぼちゃ、ゴマ菓子、黒糖 黒いダイヤの4つ。どれも黒糖焼酎にとてもよく合います。お魚やお肉などを食べた後のお口直しや、じっくり焼酎を味わいたい時つまめば至極です。特に黒糖と落花生、みそが風味豊かに混ざり合った喜界島の自然食品「みそまめ」は「焼酎楽味隠れ家 陽」でも人気のおつまみだそう。
『たかたろう』の他、『壱乃醸』、酌みだし原種『陽出づる國の銘酒 2020』をこれらのおつまみに合わせていただきました。
続いて登場したのは、鹿児島霧島市の芋焼酎の蔵元 中村酒造場・杜氏 中村さん。
蔵の様子を映してくださったり、お酒へのこだわりを教えてくれました。創業当時から補償しながら使っている甕は、そのままだと割れてしまうので、水が張ってあるのだそう。
芋焼酎の決め手となる「黄金千貫」。
「中村酒造場」で作られている焼酎のオススメの飲み方をご紹介。陽さんオススメのおつまみと共にいただきます!
黒豚の炭火焼と『玉露黒』。
【中村酒造場『玉露黒』の特徴】
・黒麹特有のコクと甘み、なめらかな口当たりとふくよかな味わい
・お湯割とロックがオススメ
陽さんオススメの、鹿児島で醸された超短期熟成の角がないマイルドな味わいの麦味噌「Cocoromiso」は、豚バラ肉となすと共に炒めていただきました。焼酎は『甕仙人』。軽快なタッチの爽やかさが、コクのあるおつまみにスッキリとした余韻を与えてくれます。ご家庭でCocoromisoが手に入らない場合は麦味噌で代用できそう。
自宅で焼酎を飲む際は、豚の角煮や里芋の煮物など、醤油ベースの甘辛味のおつまみを合わせることが多かったのですが、味噌味のお惣菜や甘いお菓子など驚きの美味しさをしった今回の『焼酎の会』。なかなか遠出出来ないこの夏は、新橋で焼酎をじっくり味わってみるのはいかがでしょうか?
「焼酎楽味隠れ家 陽」
https://yo-desu.com
東京都港区新橋 3-21-10 ORUBAS ビル 2 階
03-3578-3244
営業時間:17:30~23:30(ラストオーダー 22:30) 定 休 日:土日祝
※お店では新型コロナウイルス対策としてアルコール消毒液を設置し、アクリル板の設置なども行っています。
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