新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者数が2020年7月23日に981人と過去最多を更新。一方で政府は『GoToキャンペーン』を進めており、混乱が生じています。
そんな中、Twitterやpixivに作品を投稿していて、2020年3月にはマンガ『不要不急警察』を発表していた木村まつりさん(@kmatsuri888)が『GOTOキャンペーン vs 不要不急』と題した新作を公開しています。
※参考記事 どこまでが「不要」でどこからが「不急」? マンガ『不要不急警察』にさまざまな反応集まる
https://getnews.jp/archives/2444722 [リンク]
GOTOキャンペーン vs 不要不急 pic.twitter.com/UXPBaisC23
—木村まつり (@kmatsuri888) July 23, 2020
「連休だしイ○ンに行こう」という女の子に、突然現れる「GOTOキャンペーン警察」。女の子は「デジャブを感じる」と言いますが、構わずに「な~に近場で済まそうとしてるんだ!旅行行け~!」と迫ります。
そこにまた「こら~!」と怒りの声が。「なにやつ」と言う「GOTOキャンペーン警察」ですが、やってきたのは“あの”「不要不急警察」! 「家から出るな~!」と要求し、女の子の頭の中は「?」だらけになってしまいました。
「不要不急警察」を描いてから3ヶ月経過しての新作に、木村さんは「この外出自粛が発展し、新たに別の問題に直面したなと思い、今回の漫画を描きました」とのこと。
テレビやネットなどで様々なバッシングが起きていることについて、「“こんなご時世なのに外食をするな”という意見もあれば“店が潰れるから食べに行け”という意見もあります。コロナウイルスという発生源や原因が不明瞭で、目にも見えないものに対しみんな不安になると同時に誰かのせいにしないと気が済まないのかもしれません。ですが、バッシングしている人たちの多くの中には、毎日満員電車に乗っている人もたくさんいると思います」としつつ、「とはいえこれらの意見や行動は、ある程度は仕方がないのかなとも思います。現に、今何をすることが正解で何をしてはいけないのか私自身にも明確には分かりませんし、今後世界がどうなるのかも当たり前ですが分かりません。『不要不急警察』のマンガを描いた当初、まさかGoToトラベルキャンペーンというものが出てきて世間を騒がせるとは思いもよりませんでした。今回の漫画でも、“何が正解か分からない”という部分をピックアップしたつもりです」と語ってくれました。
このマンガには「ホントこれ」「矛盾だらけ」といった感想が寄せられていましたが、「マンガの流れ的に次は“マスク警察”が出てきそう、というようなコメントも頂きました。キャラクターが近い距離で話し合っているのにマスクをしていないからだと思います。後出しではありますが、実はそのネタは考えていました。ただ、キャラデザ的にマスクがフィットしなかったのでやめました(笑)」とのこと。確かに、この子のマスク姿だと可愛らしさが半減してしまいそう……。
「リアルファイトまったなし」「両方を戦わせて生き残った方に従おう」といった物騒な(?)意見も見られたこのマンガ。国や自治体の方針があっても、最終的には自分で判断して、他人の行動については尊重するという姿勢が必要なのではないでしょうか。
※画像はTwitterより
https://twitter.com/kmatsuri888/status/1286115364586184704 [リンク]
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