映画関係者・著名人の皆さんに“ホラー映画のオールタイムベスト”3作品を選んでいただく、『ホラー通信』恒例企画です。
今回は、『マーターズ』で人気を博し、最新作『ゴーストランドの惨劇』が公開中のパスカル・ロジェ監督にお伺いしました。
人生のホラー映画ベスト3 パスカル・ロジェ 編
・『エクソシスト』(1973) 監督:ウィリアム・フリードキン
・『サスペリアPART2』(1975) 監督:ダリオ・アルジェント
・『ポゼッション』(1981) 監督:アンジェイ・ズラウスキー
<コメント>
「独自性がない」と思われちゃいそうだけど、やはり1番は『エクソシスト』ですね。すごく多層的で深い映画。一度観ただけではすべてを理解できなくて、何度も何度も観てしまう。アメリカ映画だけれど、今と違って“大人のためのホラー映画”が作られていた時代の作品だなと思います。
『サスペリアPART2』は、70年代のバロック系イタリア映画好きの心をくすぐりますね。初めて観たときは15歳で、検閲が入ってるバージョンだったんだけれど、それでも本当に驚かされた。演出や色彩設計に関して「こういうことが映画でできるのか!」と、その可能性を教えてくれた作品でした。
3番目はアンジェイ・ズラウスキーの『ポゼッション』。ベルリンが舞台で80年代に作られた映画なんですが、これまで作られた映画のなかでもっとも複雑で奇妙でクレイジーなホラー映画だと思います。ただ、ズラウスキー監督はお高くとまってる方なので、自分の映画を“ホラー映画”と呼ばれるのは許せないみたいだけどね(笑)。
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