2020年4月に施行される受動喫煙防止法に基づき、銀座ルノアールが全店舗での紙巻たばこの喫煙を2020年4月1日より禁止すると発表。対象は『喫茶室ルノアール』だけでなく『ミヤマ珈琲』『NEW YORKER’S Cafe』などグループ全店舗となっています。
銀座ルノアール営業部によると、「法律の施行が大きなきっかけになりました。店舗内に喫煙ブースを設置しても、清掃や設備点検でスタッフが立ち入らなければならず、煙害の可能性が否定できません」といい、一部の店舗で吸えるようにすると「全店舗の統一感が取れず、お客様が混乱して不要なトラブルが置きかねません」と紙巻たばこ禁止にする理由を説明します。
現在、フィリップ・モリス『IQOS』とブリティッシュアメリカンタバコ『glo』、JT『プルーム・テック』が加熱式たばこのシェアを占めていますが、他の機種でも「法的に(加熱式と)認定されるものであれば喫煙可能」とのこと。また、『VAPE』をはじめとする電子たばこについては「フレーバーオイルを入れて煙を出すものは、加熱式と同等に考えています」と喫煙できるとしています。
紙巻たばこの禁止は徹底的。『喫茶室ルノアール』銀座松屋通り店は客席が全面禁煙で喫煙ブースが設置されていますが、「ブースを撤去して全面禁煙の形にさせていただきます」といい、個室店舗『貸会議室マイ・スペース』の喫煙ブースは「加熱式のみの利用とさせていただきます」とのこと。
「エリア分煙を実施している店舗では禁煙側に煙が流れてクレームが非常に多くありました」という銀座ルノアールでは、現状グループの7割の店舗で完全分煙の工事が完成しており、「業績への影響は非常に少ない」といいます。今回の決定が他の飲食店へどのように影響を与えるのか注目されます。
銀座ルノアール(公式サイト)
https://www.ginza-renoir.co.jp/ [リンク]
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