巨匠ジョン・カーペンター監督が世に送り出したスラッシャー映画の金字塔、『ハロウィン』(1978)の正当な続編となる『ハロウィン』が4月よりいよいよ公開となる。
『ハロウィン』に登場するのは、ご存知のとおり動機も感情も不明な殺人鬼“ブギーマン”ことマイケル・マイヤーズだ。近年、ゲーム『Dead by Daylight』に登場したことでオリジナル版映画を知らない層からも人気を集めた。そんなブギーマンが、近頃日本の街中に姿を現しているようだ。
ホラー通信取材班は伝説的なホラーアイコンに会うべく、現場へと急行した――
すべての画像が表示されない方は掲載元記事を御覧ください –https://horror2.jp/29188
記者「ほんとにいるんですかね? ブギーマン」
情報提供者「ついさっきこの近くで見た人がいるって……」
記者「いたいた! いたよ! ブギーマン!!」
マスクにつなぎ姿の男が現れた。身長は威圧感があるほど高く、繁華街の人混みの中でもずいぶんと目立っている。
記者「あの、マイケル・マイヤーズさんですよね?」
ブギーマン「……」
彼は何も答えなかった。新作『ハロウィン』でも、マイケルが収容されている精神病院に記者が押しかけ、過去のことを問いただすワンシーンがある。そのときのマイケルの反応は……ぜひ本編で。
彼が立っているとじわじわと人が集まってくる。そして、彼に記念撮影を求める人たちも。ブギーマンはただひたすらに受け入れていく。殺人鬼との記念撮影、なんともクレイジーだ。
おや、どこかへ向かうようだ。
目の前の人を刺しそうな雰囲気を放っていてハラハラする。映画本編のブギーマンも、街中を平然とこの姿で歩いていたっけ……
またしても記念撮影だ。ひとり撮影するとどんどん集まってくる。ものすごい人気である。
中には去り際に「がんばってください!」と声をかけている方もいた。相手は殺人鬼なので、あまりがんばってはいけないはずなのだが……。
街中を歩き進み、桜を見つけたブギーマン。彼の暮らしていたハドンフィールドにも桜は咲くのだろうか。
なお、変わらず感情は不明である。
そんなブギーマンだが、唯一街中で反応を示すものがあった。
ストリートミュージシャンである。
彼を生み出したジョン・カーペンターは監督以外にもミュージシャンとしての顔を持つ。オリジナル版のアイコニックなテーマソングを手掛け、最新作ではご子息とともに音楽を担当している。
関連記事:巨匠ジョン・カーペンターが帰ってきた! 新作『ハロウィン』音楽メイキング映像 「この映画は怖いよ、私が保証する」
そんな生みの親のジョン・カーペンターに思いを馳せているのだろうか……。
ブギーマンは目的を思い出したかのように、突如しっかりとした足取りでとある場所へと歩き出した。
人混みのなか、見失ってはならぬと急いで追いかけると、そこには……
新作映画『ハロウィン』のポスターだ!
不死身の殺人鬼として人々を震え上がらせた自分を思い出したのだろうか。1978年のあの日、仕留めそこねたターゲットであるローリー・ストロードの命をふたたび奪いに行く今回の『ハロウィン』。ぜひ大きなスクリーンで、ブギーマンの恐怖に震えてほしい。
『ハロウィン』
4月12日(金)、全国公開
監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン 脚本:ダニー・マクブライド、デヴィッド・ゴードン・グリーン
製作:ジェイソン・ブラム 音楽:ジョン・カーペンター、コーディ・カーペンター
出演:ジェイミー・リー・カーティス、ジュディ・グリア、アンディ・マティチャック、ニック・キャッスルほか
配給:パルコ 宣伝:スキップ
2018年/アメリカ/カラー/デジタル/英語/原題:Halloween/106
分/R-15
おまけ
今回の突撃取材でも一言も発することなく、意思の疎通ができなかったブギーマン。だが、最後にまるで読者へのメッセージのように上の写真を我々に撮らせた。
おそらく「『ハロウィン』を観に行くまでは怪我も病気もなく安全第一でね」という意味だと思われる。人々を危険にさらすのは、自分だけでいいのだ。
(C) 2018 UNIVERSAL STUDIOS
―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』