累計55万部を超える学園ラブコメ漫画『お前ら全員めんどくさい!』が実写映画化。映画『ハリー・ポッターシリーズ』の主人公・ハリー・ポッターや、『黒子のバスケ』の主人公・黒子テツヤの声を担当するなど人気声優としても大活躍中の小野賢章さんが実写映画初主演を務めています。
共演にはアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の黒澤ダイヤ役としても注目を集める小宮有紗さん、アニメ『プリパラ』の真中らぁら役で「i☆Ris」のメンバーの茜屋日海夏さん、元Dream5のメンバーでグラビアでも人気の大原優乃さん、ミスiD2015を受賞しCM・ドラマ・バラエティに出演する都丸紗也華さんと今旬の美女達がずらり。
泣き虫にツンデレ、肉食女子、女王様キャラなど、個性豊かな女子生徒たちに次々恋のアプローチをかけられ振り回される高校教師の國立国彦を小野さんがどう演じたのか? お話を伺いました。
――声の主演ではなくて実写の主演ということで、演じるのは緊張されましたか?
小野:まずオファーをいただいた時は「実写!?」って驚きましたね。映画でのお芝居は久しぶりでしたし、楽しみで、すごく光栄でした。今回僕の役が高校教師の國立先生役で、実年齢と近いのも新鮮で。アニメのお仕事では高校生など若い役が圧倒的に多いので、教師として芝居の中での話し方をどう工夫しようかなと考えていました。
――声のお芝居と実写のお芝居は違うアプローチをするものでしょうか?
小野:あえて意識的に変えることはほとんどなくて、むしろあまり変えないように心がけてどの現場でも演じています。「お芝居をしている」ということにどちらも変わりはないので。
――今回小野さんが演じた國立先生はとにかく優しくて良い先生ですよね!
小野:本当にいい人ですよね。大人で教師なので生徒と恋愛とかは絶対にしてはいけないのですが、國立先生は真面目で純粋で真っ正面で受け止めて、ちゃんと相手をしてしまう。そこが彼の魅力でありつつ弱点でもあるのかな?という印象でした。振り回されて慌てているところも魅力だと思うので、女子高生たちが振り回したくなるようなリアクション、いじられたときの反応など、上手く演じたいなと思っていました。
――完成した作品を観た感想はいかがですか?
小野:今回僕は主演ですが、実際は女子高生たちが可愛くイキイキしていて、彼女たちが主役だなと思いました。男性のお客様は僕を通して、その彼女たちに振り回されている感覚を味わえるんじゃないかな?と思いましたし、女性のお客様は「男ってバカだな(笑)」って思いながら楽しめるかと思います。
――泣き虫無口な一宮数美、ツンデレが過ぎる榎本英子、恋多きビッチの栗原理穂、超肉食嬢王様の榎本史織とめんどうな女子に囲まれる役ですが、小野さんがこの4人の中から誰か1人を選ぶとしたら?!
小野:う〜ん、難しいですね……! どの子も可愛いけれど本当に面倒くさい(笑)。でも一宮数美かな。彼女が一番ちゃんと話が出来る様な気がします。栗原理穂と榎本史織は特に面倒ですよね(笑)。
――そうですね(笑)、映画だとみんな魅力的ですが、現実にいると大変すぎるかなあと。現場でも小野さんは女子に囲まれていたかと思うのですが、居場所が無いとかそんな事は無かったですか?
小野:みんな本当に仲が良くて、休憩時間とかいつもワイワイ話していて、「元気で楽しそうでいいね!」と思いながら眺めていました。そういう距離は女子高生と先生みたいな感じだったかもしれませんね。栗原理穂役の大原(優乃)さんのグラビア写真を見ながらみんなが「わー、これすごい!」「このポーズいいね」とか盛り上がっている時は目のやり場に困りました(笑)。
――それはちょっと男子禁制な感じですね(笑)。ちなみに小野さんご自身はどんな男子高校生だったのですか?
小野:高校生の時にはもうこのお仕事はさせていただいていましたが、すごく忙しいというわけでも無くて、バンドをやっていた時間がとても印象的です。今思い返すと、高校時代ってすごい時間があったなあって。また高校生に戻るとしたら、大変だと思うんですけど運動部に入って勉強もしっかりやって、大学のキャンパスライフに憧れもあるので大学も行って……とか、やりたいことは結構ありますね。
――分かります、大人になると気付くんですよね。本作で小野さんは教師役ですが、小野さんがこれまで会ってきて印象的な先生っていますか?
小野:漫画のキャラクターみたいに恐い体育の先生だったり、コンニャクがとにかく好きで、生徒に手作りの刺身コンニャクをふるまってくれた先生だったり、結構クセの強い先生に会うことが多かったかもしれないです(笑)。中一の時の担任の先生がとにかくブランドの『フェラガモ』が好きで。おばちゃんの先生なんですけど、毎日フェラガモのスーツで決めていて。その頃に僕が1度だけ上履きが無くなった事があったんですけど、その先生に相談したら「あなたに隙があるのよ!」って逆に怒られて(笑)。今考えると面白い先生ばかりですね。
――それはそれは、なかなかのご経験だと思います。そしてこの映画を観た方はきっと「國立先生みたいな先生が良かった!」って思うと思います。
小野:そう思っていただけたら嬉しいですね。僕が演じていることはともかく、國立先生はちょっと真面目すぎるかな、と思うほど真面目で。でも生徒一人一人のことを考えて、自分が犠牲になっちゃうくらい優しいので。
――小野さんの実写の演技もまた拝見出来ることも楽しみにしております。
小野:ぜひまたやらせていただきたいです! アニメのお仕事だと特殊な才能とか力を持っている役柄をいただく事が多いので「ザ・普通の人」という逆に難しそうな役柄に挑戦もしてみたいなと思っています。
――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!
(撮影:オサダコウジ)
『お前ら全員めんどくさい!』
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(C)2018 TOBI・COMICメテオ/「お前ら全員めんどくさい!」製作委員会
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