俳優・佐藤永典さんが、デビュー10周年となる2019年、アニバーサリーイヤーに、カレンダーを発売。『佐藤永典カレンダー2019.4-2020.3』を自身の誕生日である2月14日(木)に発売し、当日はHMV&BOOKS SHIBUYAにて記念イベントを実施しました。
2008年にミュージカル『テニスの王子様』でデビューし、2010年には映画『君へのメロディー』で主演を務めた後、『ライチ☆光クラブ』『帝一の國』『GANTZ:L』『男水!』など注目のミュージカル・舞台に多数出演している佐藤永典さん。
フォーマルな姿やラフなスタイル、着物姿まで! 様々な佐藤さんの魅力の詰まったカレンダーの見どころと10年間のお仕事を振り返ったインタビューを、この記事だけの撮り下ろし写真を交えてお届けします!
「恥ずかしかったけど楽しかった」
――今回、10周年記念でカレンダー発売となった心境を教えてください。
佐藤:何年も前にカレンダーを出したことはあったんですけど、今回10周年で、しかも誕生日に発売させてもらうことになって嬉しかったです。
――久々のカレンダー撮影はいかがでしたか?
佐藤:(役柄ではなく)自分の素の姿でたくさん撮影するというのはあまりないので、最初は少しドキドキしました(笑)。撮影は1日で行ったんですけど、時間のない中で素敵な衣装や髪型もアレンジしていただいたり、いろいろやってくださって嬉しかったし楽しかったですね。
――撮影のエピソードを教えてください。
佐藤:東京タワーに撮影に行ったら、ちょうどハート型にライトアップされていて、今観るとタイミングが良かったなと思います。あとは、バラの花束を差し出しているカットの撮影は恥ずかしかったです(笑)。
――こういったシチュエーションの写真の撮影はあまり経験がないですか?
佐藤:普段こんな写真撮らないですよ。こんなこと生涯で絶対しないですもん(笑)。今まで役柄としてもあまりこういった役はないんですよね。
――キラキラした役が少なめかもしれませんね。
佐藤:最近あまりやっていないかもしれないです。この前までやっていた舞台『いえないアメイジングファミリー』では、ピュアで一途な男の子をやらせてもらいましたけど、その他だと、闇を抱えている役が多いかも(笑)。だから、写真でこういったことが出来て、恥ずかしかったけど楽しかったです。
――印象に残っている撮影カットは?
佐藤:2月のワイシャツでネクタイを緩めているサラリーマン風のカットは、あまりやったことがないので難しかったです。写真で撮ると自然に見えなかったらしくて。やっぱり上手い人は違うんだなと思いました。自分では向井理さんをイメージしたんですけど、なかなか僕は向井理さんになれなかったので、スタッフさんに伝わっていなかったみたいですね(笑)。あとは、サングラスがすごい好きなんですけど、プライベートでかける勇気がないから、仕事でかけられる時がすごく嬉しい!(※5月のカット)
――プライベートでは、勇気がでないんですか(笑)?
佐藤:まだちょっと恥ずかしいんですよね。でも、みんな普通にサングラスをかけてくるじゃないすか。それを見て、「いいな」と思うんですよ。だけど、自分がかけるとなると、ちょっと「どう思われるのかな……」と思っちゃったり。なんか、恥ずかしいんです。だから、仕事でサングラスをかけた写真が撮れることが嬉しいんです。スカジャンを着たちょっとやんちゃなシリーズも撮らせていただいて楽しかったです。普段はダメージジーンズにスカジャンのような服装はまったくしないので、今回ならではで良かったなと思います。
「言葉や意思を伝える作品をやりたい」
――デビューから10周年の活動を振り返ってみて。
佐藤:こんなにいろんなことが出来て良かったなと思います。もちろん、「こうなりたいな」と思った自分になっているかと言ったら、悔しい思いをした回数の方が多すぎますけど、やりたくても出来ない人もいる中で、ここまで来て今回イベントもやらせてもらえることにとても感謝をしています。そして、昔はがむしゃらで考えられなかったけど、10周年はいろいろなことを考えるきっかけになったな、と思っています。次は何をするのか、こうしていくのか、など、考えて行動していきたいなと思います。
――この10年間で印象的なお仕事は?
佐藤:まず、舞台というものをまったく知らずに事務所に入って。舞台ってこういうものなんだ!ということ自体が僕には衝撃でした。ミュージカル『テニスの王子様』(2008年)のチームでは年も下の方で、わけもわからずやっていました。でも、最初に踏み出したのがあの舞台だったことが、10年やるきっかけになるスタートだったんだなと思います。
――しかも、ミュージカル『テニスの王子様』は演技だけでなく歌もダンスもあるので、さらに大変ですよね。
佐藤:今はそういったミュージカルをやりたいと思いますけど、まったくやったことがなかったですし、本当に歌うことすら知らずに入ったんです。
――すごいですね(笑)。
佐藤:だから、いろいろな経験をさせてもらうスタートがあの作品で良かったのかもしれないです(笑)。そこから、いろいろな作品や、すごいと思う方たちにもたくさん出会いました。
――影響を受けた作品や共演者の方は?
佐藤:ほさかようさん脚本で北澤秀人さん演出のミュージカル『遠ざかるネバーランド』(2011年)で、お芝居って楽しいなと思えました。それまでもお芝居は楽しかったんですけど、怖さやいろいろなことを感じて考えなきゃ出来ないことなんだなと思ったのが、その作品だったんです。「こうやって(その時の想いを考えて)言わないから相手は泣けないんだな」とか、自分の佇まいや考え方が作品や演じる相手にどう影響するかを考えるきっかけになった作品でした。ほかにも、好きな演出家さんで鈴勝(鈴木勝秀)さんは、またぜひ一緒にやりたいなと思いますね。言葉の大切さや自分たちが作品を作るんだ、ということを伝えてくれる人です。
佐藤:あとは、『危険な関係』(2017年)では、初めて海外の演出家さんの元演じさせてもらって、玉木宏さんや鈴木京香さんと共演させていただいて。長く舞台やテレビで活躍されてきた方々なので、様々なプレッシャーの中でずっと戦ってきた人たちが本番の舞台に立ったときのすごさって、やっぱりちょっと違うなと感じて刺激を受けました。その中で自分の通用することはなんだろう?と考えたけど、圧倒的にプライベートと言える時間も少なくいろいろなものと戦っている人たちの舞台に立ったときのオーラはすごいなと感じてしまって。やり方が違うかと言ったらそういうことでもなくて、みなさん同じように悩んでいる姿も見たんですけど、でも、何か1つ強い芯や覚悟みたいなものがあるんだろうなと感じました。そういう人たちと戦って生き残らないといけないわけだから、良いきっかけをもらったな、と思いました。
――昨年上演された舞台『GANTZ:L』はインタビューもさせていただき、私自身観劇もしましたが、佐藤さんが演じる西くんは評判が良かっただろうと感じました。反響はありましたか?
佐藤:僕も役柄的にも好きでしたし、元々原作漫画も好きだったので、「良かった」と言ってくださる方が多かったので良かったです。もっとやれたな、とは思いますけど。また西くんのような役はやりたいなと思いますね。
――先程も闇を抱えた役が多いとおっしゃっていましたが、今後はどんな役にチャレンジしたいですか?
佐藤:この前は、「一生愛します」みたいなピュアな役もやらせてもらって、難しかったけど素敵だなと思ったので、まだまだやったことのない役に挑戦したいです。でも、セリフを使うということがすごく好きなので、シェイクスピアみたいな作品をやってみたいですね。言葉や意思を伝える作品をやりたいな、と憧れます。もちろん映像作品もやりたいなと思いますし、もっとたくさんの人に知ってもらいたいなと思っています。
20代のうちにやりたいことは一人旅!
――そして、本日はお誕生日ということで、おめでとうございます。
佐藤:ありがとうございます。
――せっかくなので酢だこをプレゼントで差し上げたかったのですが、本当にどこにも売っていなくて!
佐藤:基本的に売っていないですから(笑)。この前、ニコ生の番組のときも酢だこを貰ったんですけど(※)、ネット通販で買ったと言っていました。年末はスーパーとかで売っているんですけど、普段はなかなか買えないんです。高いし(笑)。
※佐藤永典オフィシャルブログ「美味です(2019/2/12)」
https://ameblo.jp/hisanori-sd/entry-12439731631.html[ブログ記事]
――ちなみに、好きになったきっかけは?
佐藤:特にきっかけは覚えていないんですけど、おばあちゃんの家に行ったときにすごく食べていて。小さい頃は年末年始に一週間くらい長野のおばあちゃんの家に行っていて、朝昼晩ずっと食べていました(笑)。
――本日で29歳となりましたが、20代のうちにやっておきたいことは?
佐藤:なんだろ、ありすぎるな(笑)! プライベートなことで言うと、1人でどこかに行ってみたいですね。
――一人旅いいですね。どこに行きますか?
佐藤:理想はニューヨークに1回は行ってみたいです。舞台とかも観てみたいし。行かないで終わりそうな気もするけど……。でも、行こうと思えば行けるんですよね。
――では、今年の目標は……。
佐藤:一人旅に行く! ニューヨーク、または韓国。
――急に近場! それは絶対に行けますよ(笑)。
佐藤:2万円で行けるという噂なので(笑)。韓国へ行ったらひたすらグルメを堪能します。
――佐藤さんは2月14日バレンタインデーがお誕生日ということで、バレンタインと誕生日のプレゼントが一緒になってしまうことがあるんでしょうか?
佐藤:バレンタインと誕生日が一括りにされることは多いので、そういう意味で言うと少し悲しいかもしれないですね。学生時代に手作りの桃のチョコケーキをもらったんですけど、口に合わなくて、でも一生懸命作ってくれたことを思って頑張って食べました(笑)。高校生のときに初めて家族以外からのチョコをもらったので、それは嬉しかった記憶があります。
――今後バレンタインに欲しいものは? 誕生日プレゼントとわかりやすく分けてほしいなど。
佐藤:いや、もういいですよ(笑)。もういらない、全然無理せずでいいです。強いて言うなら、やっぱり当日に仕事があるのはありがたいなと思います。だから、来年も出来たらイベントやファンの人と会える日になれば嬉しいです。ここ10年、どんどん年を重ねるに連れ、ファンの方とお会いして何かすることが楽しいと感じるようになったので。今改めてイベントなどがあるととても楽しいです。
――最後に、今回のカレンダーを手にとってくれるファンの方にメッセージをお願いします。
佐藤: 4月から1年間いろいろな佐藤を見られるので、ぜひ手にとっていただきたいです。なかなか会えない方もいますし、舞台だって決して安くないので、行けないという人もたくさんいると思うので、カレンダーがお家にあって、一緒にいられると感じていただけたらいいなと思います。もちろん、どこかで会ったときに「買ったよ」と話してくれたら嬉しいですし、このカレンダーがそういった1つ繋いでくれるものになってくれたらいいなと思っています。あと、カレンダーは使い終わって端の日付の部分を切ったら、写真集のように飾ってもおけるので、大事に扱ってもらえたら嬉しいです。また、僕はどの写真もオススメなんですけど、もし「表紙の顔は好きじゃない」という人がいたとしても、12分の1の中で好みの顔があるかもしれないので、みんなに選んでもらったり配ったりして、知ってもらえたらいいなと思います。
――ありがとうございました!
[撮影:周二郎]
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ページ:15ページ
発行:SDP詳細はこちら
http://www.stardustpictures.co.jp/book/2019/hisanori_calendar2019.html
(C)SDP
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