魔法ワールド新シリーズ『ファンタスティック・ビースト』(通称、ファンタビ)の第2作めとなる映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が絶賛公開中!
『ファンタビ』のメインキャラクターの中で唯一の人間であるジェイコブと、彼の真っ直ぐな優しさに惹かれる魔法使いのクイニーという、誰もが応援したくなる素敵なカップル! 『ファンタビ』はすでに5部作となることが発表されていますが、第2作めの今作で、すでにこの2人に大きなすれ違いが起こるので、ハラハラしながら見守っている人も多いのではないでしょうか。
そんな幸せになってほしい2人を演じる、ダン・フォグラーとアリソン・スドルに、撮影の裏話などお話を伺いました!
ファンタビはファンタジーと恋愛映画のいいとこ取り!
――原作がない作品なので、今作での展開に驚きました。脚本を読んだとき、どう感じましたか?
アリソン:大体の流れは聞いていたので、クイニーがああいった選択をするのかな?とは思っていたけれど、実際に脚本を読んでみるとかなり理解しがたいところもあったので、なるべくリアルに演じるためにデイビッド・イェーツ監督と何回も話し合いを重ねました。映画の中では他にも様々なストーリーが起こっているので、なぜクイニーがあの選択をしたのかがあまり詳しく追求されていない。だから、彼女が登場するわずかなシーンでいきなりリアルに感じさせなければいけなかった。でも今思えば、クイニーの成長や彼女の旅路にとっても、あれがパーフェクトな選択だったんじゃないかしら。話の筋としても面白いし、役者として非常に豊かな経験になっていくと思うので、これから彼女がどうなっていくのかとても楽しみです。
ダン:アリソンが言う通り、大体の話の流れは聞いていたんだけど、どうしてあんな素敵な2人にこんなことが起こるんだろう、とは思っていた。だけど、良い冒険にはなったかな。誰でも自分のお気に入りのキャラクターにはあまり苦境に陥ってほしくはないと思うけど、でも何もなかったり、あまりスムーズでもつまらないということもあるよね。だから、あの展開は良かったんだと思う。これから5作の間に2人はお互いを追いかけあっていくと思うけど、最終的に一緒になるのか、一緒にならないかはこれからのお楽しみだね。
――今作は、ジェイコブとクイニーのカップルがメインと言っても過言ではない作品になっていますよね!
ダン:じゃあ、そういう風に言ってもいいかな(笑)?
――今回の2作めを観てから1作めを見返したときに、クイニーとジェイコブがお互いの生きる世界に帰っていくシーンやパン屋で再開するシーンに切なさを感じて泣きそうになってしまいました。
アリソン:そう言っていただいてありがとう。すごく嬉しいです。最初の段階では出会った新鮮さがあったり、お互いが惹かれ合う様子が描かれていたけれど、今作ではしばらく付き合っているという関係が出来ていて、だんだんリアルな問題が出てくる。観客としては2人ともすごく良い人だからずっと一緒に居てほしいと思う人が多いだろうし、私もそう思う。けれど、さっきダンが言ったように、それでは簡単すぎるので、あまり冒険にならない。これから押したり引いたり、いろいろな選択を彼らがしていくので、観客のみなさんには私達と一緒に旅に出て楽しんで欲しいと思っています。
ダン:ジェイコブをまた演じられるということが本当に光栄だと思っているよ。そして、この2人の関係ってすごくリアルに感じるんだよね。一番最初に口論をしたりして、でもそこに希望も笑いもある。一大叙事詩のようなファンタジーの中で、これだけリアルな恋愛関係を観られるというのは、恋愛映画とファンタジー映画、両者の良いところを合体させた感じじゃないかな。そういう意味で、いろいろなキャラクターが出てくるけど、僕たち2人は、なるべくクイニーとジェイコブの関係やキャラクターをリアルにしようと頑張っているんだ。
ニュートはインディー・ジョーンズ+チャールズ・ダーウィンみたいなヒーロー
――ファンタビは少しオタクなニュートがヒーローになる話ですが、オタク気質なダンから観てどう感じますか?
ダン:僕は確かにポップカルチャーやオタクっぽいものが大好きだよ! あと、僕は『インディー・ジョーンズ』を観て育ったんだけど、ニュートって、インディー・ジョーンズ+チャールズ・ダーウィンみたいなヒーローだなと思っていて、すごく現代的な今っぽいヒーローだと思う。インディー・ジョーンズで言うと、なんでみんなハリソン・フォードのことが大好きかというと、彼はとても感情豊かなヒーローで、彼が傷ついたときに彼の痛みや苦しみに観客が共感して心配したりする。そういう意味でエモーショナルなヒーローだと思うんだ。
ダン:そして、ニュートを演じているのはオスカー俳優のエディ・レッドメイン。彼も本当に感情豊かなキャラクターが出来る俳優だから、その彼がオタクっぽいキャラクターを演じていることが、すごく良いコンビネーションになっていると思う。今の時代は彼のようなオタクっぽいヒーローがもっと出てきても良いんじゃないかな。
――好きなアメコミヒーローを挙げるとするなら誰?
ダン:バットマンが好きだね。彼はファンタビの中のジェイコブに似ていると思うんだ。彼自身はスーパーパワーを持ってないし、めちゃくちゃにやられちゃうんだけど、それでも負けずにまたカムバックするところがカッコイイし、勇敢だなと思う。あと、マーベルだとウルヴァリンかな。アンチヒーロー的なキャラが好きだね。
あのシーンはアリソンのアドリブだった!
――クイニーがジェイコブを大好きなように、アリソンがダンの好きなところを教えてください!
アリソン:たくさんあるわ(笑)! ダンはすごく良い人だし、ブルックリンに住んでいて家が近いのでとても良い友達になった。奥さんや子供のことをよく知っているし、この2作を一緒に参加したことで、お互い信頼している家族のようになれたの。だから、シーンの中で遊ぶことができる。リスクを取ることに対して心配しなくていいの。ダンは、喜んでチャレンジするし、いろいろアドリブをすること恐れない。あと、すごくコメディーのタイミングを合わせるのが上手いので、彼と一緒に演じていると、自分の中からもそういった楽しい演技が出てくることがとても面白いわ。一緒に演じていてとても楽しいです。あと、ジェイコブみたいにすごく大きなハートを持っている人だと思う。
――ちなみに、アドリブだったシーンを教えてください。
ダン:どこだったけな(笑)? すべてのシーンにちょっとずつ散りばめられてるんだよね。1作めからちょこちょこアドリブを入れてOKを貰っていて。
アリソン:ケンカのシーンとかもアドリブを入れていたり。
ダン:1つ例をあげると、今回最初の方でダンが恋の魔術にかかっていることを気づかせないように、クイニーが「ほら、お菓子があるわ」と差し出したりするシーンは、アリソンのアドリブなんだ。
――へえ!
ダン:それを彼女がやったので、周りにいろいろ飛んでいるようなCG処理をあとからつけたんだよ。僕はそういうのはすごく楽しいなと思う。役者が即興で演技をしたものに合わせて、さまざまなスタッフが技術を結集してそのシーンを作り上げている部分があるんだよ。
――面白い裏話をありがとうございました!
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は絶賛上映中。
ファンタスティック・ビースト公式サイト:
http://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/[リンク]
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