11月23日から始まる東大駒場祭を前に、スキンケア情報サイト『メンズスキンケア大学』を運営するリッチメディアが、次世代を支える若者の中から、日本最高レベルの頭脳を持つ“東京大学”男子のスキンケア実態を調査。驚きの結果となりました。
比較対象として、高校生が選ぶおしゃれ大学ランキング(『進学ブランド力調査2018』リクルート進学総研調べ)で常に上位を占める“青山学院大学”と“慶應義塾大学”をピックアップ。3大学の文系3年生の男子学生各50人(計150人)を対象に調査を行いました。
青学男子と美肌意識の高さは同じ! 東大男子の7割がスキンケアを実践中
まず、青山学院、慶應義塾、東京大学の3大学の中で、スキンケアに気を使っている男子大学生が多いイメージを1校だけ選んでもらうと、「青山学院」(64.7%)が最も高く6割強を占めるのに対し、「東京大学」はわずか2.0%しかありませんでした……。
では実態はどうなのか。スキンケアの実際の実施率は、「慶應義塾」(90.0%)はほぼ全員がスキンケアを実践、「青山学院」は78.0%とほぼイメージ通り。一方、「東京大学」のスキンケア実践率は72.0%と、スキンケアイメージの高い青学男子と並ぶ結果だったのです!
スキンケアイメージのほぼない東大男子ですが、実際は7割がスキンケアをしており、そのギャップは70.0ポイントと3大学中で最も大きくなっています。イマドキ東大男子はスキンケアの意識も高いことが判明しました。
身だしなみの慶應・モテの青学・友だちを見て気づく東大生
スキンケアを実践していると答えた120人にスキンケアをするようになった理由を聞くと、「身だしなみとして必要だと感じたから」(63.3%)がダントツに高く、次いで「女性目線が気になり始めたから」(24.2%)、「周りの友人が気遣っているため」(11.7%)と続き、「彼女ができたから」と「母親に言われたため」は同率(6.7%)となりました。
これを大学別に見ると、慶應生は「身だしなみ」(68.9%)が最も高く、東大生(58.3%)と10ポイントもの差がついています。逆に「周りの友人が気遣っている」は東大生(16.7%)が最も高く、慶應生(4.4.%)の4倍。また、青学生は「女性の目線」(25.6%)や「彼女」(10.3%)が平均を上回っており、モテがスキンケアの動機となっていますが、東大生はどちらも低くなっています。
同じスキンケアでも、身だしなみを意識する慶應生、モテたい青学生、友達を見て気付く東大生、という傾向があることがわかります。
ダサイメージで見られがちの東大生……実は約9割がファッションに気を使っている
次に、スキンケア以外の身だしなみとして「ファッション」について、各大学のイメージとリアル(実態)を比較してみると、ファッションに気を使っているイメージが高い大学は、スキンケアと同様に「青山学院」(70.0%)がトップ。一方、東大生のオシャレイメージは2.7%とここでもダサいイメージを持たれています……。
でも、実際にファッションに気を使っているかと聞くと、「青山学院」と「慶應義塾」は同率94.0%とほぼ全員が気を使っていますが、「東京大学」も88.0%とそこまで大きな差はありません。
オシャレ強豪校の青学・慶應には及ばないものの、イマドキ東大生はスキンケア、ファッションともに、オシャレに対する意識は高くなってきており、見た目偏差値も高そうなことが分かりました。
初代バチェラー・ジャパン 東大OBの久保さん「スキンケアは最も費用対効果の高い見た目磨き」
『バチェラー・ジャパン』は、Amazonプライム・ビデオにて配信されている、社会的地位を確立しているイケメン独身男性(バチェラー)を巡って花嫁候補の女性が駆け引きを繰り広げる恋愛リアリティ番組。その初代バチェラーで東大卒の久保裕丈さんが、調査結果にコメントしてくれました。
【東大生の身だしなみ意識は上がっている】
久保さん:各大学とも、スキンケアを行う理由として、「身だしなみとして必要」がダントツのトップということは、スキンケアが特別の目的意識を持った行為ではなく、当たり前の習慣・文化として根付いてきている、という証拠かと思います。私が東大在学中などは、あくまでも実感値でデータを取っているわけではないのですが、スキンケアをしている割合は高々2~3割、というくらいでした。私も大学院に行ってからようやくし始めたくらいなので、当時と比較すると格段に身だしなみに対する意識が上がっているのだろうと感じます。【身だしなみへの配慮は就活・将来へのキャリア形成にも役立つ】
久保さん:結果の中で驚いたのは、各大学とも「就活で必要だから」の割合が非常に低いことです。私は外資コンサルを経て2度の起業というキャリアを歩み、全てのキャリアの中で多くの採用面接を行ってきました。その経験則から言うと、合否の判断のほとんどは最初の2分で決定されます。残りの数十分は、“合格”だと感じたインスピレーションに間違いがなかったのかのエラーチェックのために費やされ、一方で最初に“不合格”と判断した場合はほぼ惰性で面接は進み、不合格判定が覆される確率は非常に低いです。メラビアンの法則では「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の3Vを矛盾なく統一させることが、最もコミュニケーションに説得力を持ち、信頼を獲得できるとされています。また、3Vの中でも最も強い影響力を示すのが、「視覚情報」です(言語情報:7% 聴覚情報:38% 視覚情報:55%)。つまり、短時間で印象判断される面接の場では、視覚情報にも大いに気を配る必要があるのです。
視覚情報が重要なのは就活時だけではありません。東大生の就活人気がダントツに高いコンサルや外資金融では、入社後短期間で使える人材か否かを判断され、活躍の機会を得られるかも決定します。こういった職業では、クライアントワークが多く、クライアントの信頼獲得が重視されるため、先程のメラビアンの法則に則れば、学生時代から視覚情報を磨く価値は十分にあります。
学生時代というのは、長い人生の中のほんの数年間。社会人になってから過ごす時間の方が圧倒的に長いです。この長い社会人生活でモテるか否かは、やはりどんな仕事のキャリアを描いてゆくのかが最重要。これは私の経験則ですが、魅力的なキャリアを描けるか否かは、社会人生活の最初の3年のうちにどこまで活躍の機会を得られ、タフな経験を積んだのかにかかってきます。長い人生の中でのモテを追い求めるならば、就活、そして入社直後の成功を勝ち得る見た目を獲得することが重要です。
【スキンケアは最も費用対効果の高い見た目磨き】
久保さん:一言で見た目磨きといっても、その方向性は千差万別。最も重要なことは、「Will(ありたい姿)」、「Asset(自分の持ち物・資産)」、「Need(求められる姿)」のバランスを最良に保つことです。Assetとは、自分自身の見た目の特徴はもちろん、金銭的な状態や社会的な状態も含みます。Needとは、現在の立場やTPO、トレンドや狙う女性のタイプなどによって、好ましい・受けが良いとされる姿です。この3つのバランスを保つためには、求められる服装や髪型は年代に応じて常に変化してゆき、その都度一定の金額の投資が必要になります。私はコンサル時代の服では、スーツに一番お金をかけていましたが、最近では敢えて崩したストリートカジュアルにお金をかけており、当時買ったスーツに袖を通すことはありません。
一方で、肌質に関してはどんなケースであれ美しいことが良しとされ、その効果は継続性・普遍性があります。費用や時間も賢く商品を選べば十分に抑えることが可能です。かくいう私もスキンケアにかける金額は月でせいぜい2000円程度、時間では毎日1分程度です。
面接ではごく短時間で判断がされることは前述の通りですが、それを行うに際し、最初は全体を見た後、その人の表情や喋り方、などの細部を観察します。つまり全体感の印象を決定する肌感は非常に重要なファクターとなります。見た目のベースとなる肌を日頃から整えておくことで、身につけているものも、実際の金額以上に見せる効果もあるでしょう。その普遍性から、金額・時間双方の面でスキンケアは最も費用対効果の高い見た目磨きであると言えるでしょう。
久保裕丈(くぼ・ひろたけ)さん
1981年東京都出身。海城高校から東京大学、東京大学大学院へ進学し、卒業後2007年からコンサルティング会社に勤務し、2012年にミューズコー株式会社を設立。3年後に株式会社ミクシィへ売却。新規ビジネス設立の準備期間中にアマゾンのオリジナル番組「バチェラー」に出演。2018年、「買わないインテリア」をコンセプトにした株式会社クラスを設立。
さすが東大卒! とうならせる、的確かつ知性あふれるアドバイス。“見た目磨き”の重要さを理解したら、今日からでもスキンケアに取り組んでみてはいかがでしょうか。
―― 会いたい人に会いに行こう、見たいものを見に行こう『ガジェット通信(GetNews)』