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ステイサムvs超巨大ザメ『MEG ザ・モンスター』4DX上映体験レポート 怖くて楽しくて最高でした[ホラー通信]



9/7公開のサメ映画『MEG ザ・モンスター』の4DX上映を一足お先に体験してまいりました。


『MEG ザ・モンスター』は、人類未踏の深海で200万年前に絶滅したはずの超巨大ザメ“メガロドン(=MEG)”が発見され、人々を恐怖に陥れる物語。かつての体験から、誰も信じない“メガロドン生存説”を訴え続ける深海レスキューのプロ、ジョナス・テイラー役をジェイソン・ステイサムが演じています。


今回体験したのは、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場での4DX+3D上映です。同劇場では左右にもスクリーンのあるScreenXでの上映も決定しているそう。4D上映は劇場によって4DXMX4Dがありますので、それぞれの詳しい説明は公式サイトをどうぞ。


『MEG ザ・モンスター』は4Dで観るよ!と心に決めている方には詳細のレポートは不要でしょう。先に注意事項だけあげておきます。


すべての画像が表示されない方はホラー通信の記事をご覧ください



注意事項



・お察しかと思いますが結構濡れます

海が舞台ですからね。着ている服がビショビショになるわけではありませんが顔には結構水がかかります。お化粧の崩れが気になっちゃう方はウォータープルーフのほうが安心かもしれません。4D+3D上映の場合は3Dメガネで目元はやや守られます。


・お察しかと思いますが結構揺れます

シートの振動機能大活躍です。揺れるシーンも多く、そして時にかなり激しいです。ディズニーランドの『スターツアーズ』のような、スクリーンを観ながら座席が揺れるタイプのアトラクションで具合が悪くなってしまう方は要注意。船酔いや車酔いのような、ゆったりじんわり気持ち悪くなるような揺れ方はあまりしませんでしたが、体調は整えて臨んだほうが良いと思われます。


・水もかかるし風も吹くので少し冷えます

水がかかって濡れたところに風が吹いたりするので、寒がりな方・薄着の方は少し寒いかもしれません。羽織ものがあると安心です。ブランケットの貸出のある劇場なら借りておいてもいいですね。寒くて凍えていても、ステイサムはメガロドン退治で忙しいので助けに来てくれませんよ。


ここから先は4Dで観ようか悩んでいる方、あるいはそもそも『MEG ザ・モンスター』を観ようか悩んでいる方のためのレポートです。当てはまる方は是非どうぞ。


臨場感いっぱいに味わう海底の神秘



20メートル超の超巨大ザメとジェイソン・ステイサムが戦う、と聞けば「ネタ映画か」と思われてしまうかもしれませんが、『MEG ザ・モンスター』は、古代に実在し奇跡的に現存していた生物に出会うロマン、そして相手が未知の存在であるからこその恐怖をしっかりと描いた作品です。世界で最も深いとされるマリアナ海溝よりも、更に奥深くの深海があったとしたら? そこには一体どんな世界が広がっているのか、そしてどんな生き物がいるのか。


今回体験したユナイテッド・シネマ アクアシティお台場では、4DX且つ3D上映でもあるため、3D特有の“奥行き感”も楽しむことができました。潜水艦内のシーンでは、その奥行き感が艦内を立体的に見せ、自分もチームの一員としてそこに乗り込んでいるような気分に。深海の映像も美しく、『海底2万マイル』がお好きな方はかなりグッと来ると思います。


そんな未知の深海で、凄まじい大きさの“何か”から襲撃を受けたらどうでしょうか。想像するとマゾヒスティックな期待がわいてしまいませんか? ここで4Dの振動効果が大活躍です。詳細は避けますが、「もうだめだ!」筆者は何度もそう思いながらシートの肘掛けを慢心の力で握りしめました。間違えてとなりの知らん人の手を握らないように気をつけて。



巨大生物に捕食される恐怖



ポスターや予告編を見ても分かる通り、深海にいたメガロドンが海上へとあがってきてしまうのがこの物語の恐ろしいところ。海上ですから勿論船も登場します。かつて船旅で激しくリバースした経験のある筆者は今回の4Dで船酔いしないかが心配でしたが、船酔いを引き起こすような船の揺れを再現しているシーンはあまりなかったように思います。というか、そんな悠長な時間があんまりない。生きた存在として初めて出会うメガロドンに人間たちは翻弄され、想定外のあらゆる事故が多発するので、シートもグワングワン揺れまくります。


“巨大な生物に捕食される恐怖”を十二分に体験させてくれる今作ですが、映像だけでもかなりのインパクトなのに、4Dによって肉体的な負荷も加わると本能としての危機感のスイッチが何度も入ってしまいます。人だって動物なのです。喰われたら死ぬのです。自分の生命を守るために生じる、生物としての原始的な恐怖を味わわせてくれるもの、それが『MEG ザ・モンスター』4Dです。



ハンパないステイサム4D



ただそれだけでは恐ろしいだけの映画になってしまいますが、それを誰でも楽しめるエンターテイメントとして昇華させてくれるのが、抜群の信頼感を誇るジェイソン・ステイサムの存在。


かなりの人が思ったでしょう。「ステイサムとサメが戦ったら、ステイサムが勝つでしょ」と。実際にそうかどうかは勿論ここでは書きませんが、それほど信頼感のあるステイサムが物語の中にいてくれることで、筆者のような非力で臆病な人間でも、「最後にはなんとかなるのではないか」と希望を持ちながら物語を楽しむことができるのです。


メガロドンは体長20メートル以上、ジェイソン・ステイサムが身長178cmだそうですからステイサムは自分の11倍以上のデカさの敵と対峙するわけでして、手加減なし・エンジン全開のステイサムのハイパーアクションをご覧いただくことができます。4Dですとそれを文字通り全身で“体感”できるんですから、オススメしないわけにはいかないでしょう……。こんな機会なかなかないよ!



利点と欠点



今作の4D上映で素晴らしいなと思ったのが作品と4Dの親和性です。他の娯楽系アクション作品の4D上映も観たことがありますが、エフェクトにマッチするアクションシーンというのは意外と少なく、シーンにマッチしないのに無理矢理エフェクトをつけてくれたりして、逆に物語への没入感が損なわれてしまうんですよね。


その点において、今作は巨大ザメとの激しいバトル要素ももちろんですが、潜水艦や船、ヘリコプターなどの数々の乗り物が登場するなど、あらゆるシーンに振動や風、水などのエフェクトがマッチ。そのおかげが無理矢理エフェクトをつけているな…と感じるシーンはほとんどありませんでした。「ここはいらないだろ!」と笑っちゃうシーンもありましたが笑っちゃうくらいには面白かったので問題なしです。


欠点はというと、やはり動きが激しいので、エフェクトに気を取られて何が起こったのか見逃してしまう可能性はあります。ただ動きが激しいぶん激しい出来事が起こっているので、決してトゥーマッチではありません。物語をじっくり楽しみたい方は2Dで観てから4Dでもいいですし、その逆もありかもしれません。起こっている出来事が凄まじすぎて、筆者は2Dで観ていても「いま何が起こった……!?」と思いましたが。


水しぶきで3Dメガネに多数の水滴がついて視界を遮ったときはさすがに焦りましたが、逆に「いま私こんなに水をかぶっているんだ……」という没入感もありました。もうすべてプラスに捉えちゃう楽しさ。『MEG ザ・モンスター』4Dにはそんな魔力がありました。


「言うても文章ばっかりじゃ分からん!」という方にはこちらの動画がオススメ。4Dで観るといかにも楽しそうなシーンがたっぷり詰め込まれている予告編です。



4D上映の楽しさを猛烈に推してしまいましたが、2Dで観ても怖くて楽しくてテンションの上がる最高のエンタメ映画ですので、夏休みが終わってしまった方も、これから夏休みのあなたも、夏休みなんてない働き者のあなたも、ぜひ劇場に足を運んで『MEG ザ・モンスター』をお楽しみください! ああ、早くもう一度観に行きたいな……。



作品概要


『MEG ザ・モンスター』

9月7日(金)全国ロードショー


<ストーリー>

人類未踏の地とされる「マリアナ海溝」を超える深海が発見された。沖合に海洋研究所を構えた探査チームが最新の潜水艇で深海へと繰り出す。生物がほとんど存在しない冷たい深海の海域を超えると、そこには温かな海域が存在し、幻想的な未知の生物世界が広がっていた。世紀の発見に心を躍らす研究チームだったが、巨大な“何か”に襲われ、身動きがとれなくなってしまう。深海レスキューのプロである、ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)を救助に向かわせるが、彼の目に飛び込んできたのは200万年前に絶滅したと思われていた実在する巨大ザメ“メガロドン”だった―!!


監督:ジョン・タートルトーブ『ナショナル・トレジャー』 原作:スティーヴ・オルテン

出演:ジェイソン・ステイサム、リー・ビンビン、レイン・ウィルソン、ルビー・ローズ、マシ・オカ ほか

配給:ワーナー・ブラザース映画 宣伝:スキップ 公式サイト:www.megthemonster.jp #MEGザモンスター

2018年/アメリカ/カラー/デジタル/英語/113分/原題:THE MEG/映倫:G指定



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