先日8月4日に、関わりの深い俳優仲間をゲストに招いたトーク&ライヴイベント『SUMMER FES 2018 go forward』を開催した、アーティストであり、俳優として活躍するKIMERUさん。
開催前に、トーク&ライヴイベントに関するお話を伺ったのですが、ライヴ繋がりということで、6月26日・27日にZepp DiverCity(TOKYO)で行われた『Live Musical「SHOW BY ROCK!!」~THE FES 2018~』(しょばみゅ)のお話も聞いてみました!
トーク&ライヴイベントに関するインタビュー記事はコチラ↓
KIMERU 2.5次元作品は「腫れ物にさわるくらいデリケートなもの」その中での変化と挑戦[撮り下ろしインタビュー]
https://otajo.jp/73177[リンク]
KIMERUさんは、『しょばみゅ』に昨年のミュージカル公演にも登場した、過去のV系バンド・アマテラストの元メンバーで、現在はdéfendu aube(デファンデュオーブ)として活動する「アダム」役で出演。
前作公演を経て、どのような心境で6月のフェスのステージに立っていたのかを語っていただきました。
前作公演は陰(アダム)が強くて、今は陽(イヴ)が強いという感覚
――フェスでは、défendu aubeとしてどんなステージにしようと考えていたのでしょうか?
KIMERU:昨年のミュージカル公演が少し泥臭いというか、ずーっと過去に囚われていたアダムが先に進むきっかけまでを描いたもので、今回開催したフェスはその先だから、前作からの未来感を出したくて、曲前のMCでそれを出せないか考えました。MCは、演出家の方が考えた大まかな構成はあったんですけど、それを元に2人で「こうしよう」って話をして。
――イヴにMCをほぼ任せたのは思い切ったな、と思いました(笑)。
KIMERU:イヴ主導で、がんがんアダムが引っ張られていく感じにしようと考えたんです。前の公演のときは、アダムが引っ張っていって、あまり気乗りのしないイヴって感じだったんですけど、その関係性が逆転する。けれど2人の関係は続いているという。アダムが陰だとしたらイヴは陽だと思うので、前回の公演だと陰が強くて、今は陽が強いという感覚。見た目は2人ともヴィジュアル系で暗いんですけど、僕たちの中では闇と光みたいな感じなんです。
――イヴって前作公演のときは、アダムにやらされている感が強かったので、なんでも言うことを聞くタイプなのかな?と思いきや……でしたね。
KIMERU:そう思いきや、違うんですよ。覚醒すると、もう手のつけられないド天然になっちゃう。
――イヴは天真爛漫ですよね。
KIMERU:天真爛漫なので、もう解散の危機です(笑)。もう無理ですね。楽屋でも、「どう考えても無理だろ、ひらがなしか言えないし!無理!」って言ってたもん。
――そうは言ってもイヴはアダムから離れてくれないですもんね。
KIMERU:僕は無理なんですけど、アダム的には、たぶん何かにすがっていないと生きられないキャラクターなので。
――イヴがいなくなってしまったら、本当に壊れてしまいそうです。
KIMERU:もうイヴがいなくなったら、アダムには世紀末が襲ってくるんだろうな、くらいのデリケートな存在ではありますね。
気持ちを引きずりすぎて目も合わせられなかった
――でも、フェスではアマテラストとしても出演されて、「本当にアダムよかったね」と感じたシーンが多々ありました。
KIMERU:そうなんですよ~。前作で過去のライヴシーンを演じたときは、解散寸前のバンドだったんですけど、今回のフェスはもっと仲が良かった頃のアマテラストに戻ろうと全員で話しました。それで、背中合わせで演奏したり。
――あれを見て、本当にみんな「あ~、よかった!!!」と思ったと思います。
KIMERU:あはは。一番最初にアダムとイヴが発表されたときは、アマテラストのファンの方から良く思われていなかったのではないかと思います。ファンの方でもまだ見たことのない人たちが出てくる恐怖などがあったと思うんです。でも、最終的には「あの2人幸せになって~」って感情にみんなが変わってくださったし、手紙にも「アダムが幸せになってくれて嬉しいです」と書いてありました。それは嬉しかったですね。お客さんの感情もコロコロ変わって、日を増すごとに愛情が深まっていくのをとても感じられました。そして、今回のフェスはアンコールでしかロムとシュウと絡めなかったんですけど、稽古場では、前の公演を引きずりすぎて目も合わせられなくて。
――えー!!!
KIMERU:アンコールは自由行動で、演出家の方からも何も指示されなかったんですよ。でも、どんな風に接していいかわからないまま、稽古が終わりそうになっていたんです。このままでは時計の針が止まったままだ、それじゃだめだ、と思って。僕の中で、もうシュウLOVE全開でいこう!って決めて、シュウが出てきたら「わー!」って拍手したりできるように、本番直前で気持ちを変えたんです。だから、一応アマテラストの針も進められたかな、と。
――ちゃんとロムとシュウの2人と触れ合う場面もありましたもんね。
KIMERU:ロムと肩を組んで歌ったり、シュウもアダムの頭をなでてくれたりして。「思いっきりシュウLOVEでいくけど、気にしないで」とは、けんけん(シュウ☆ゾー役の鎌苅健太)には言っていたんです(笑)。それだけ伝えていたら、ちゃんと頭ポンポンとやってくれました。
――良かったです。やっぱりシュウ☆ゾーくんからは絡みに行かないな、とは思ったので。
KIMERU:そうなんですよ。ましてや離れていった側だから、向こうからは来れないと思うんですよ。だから、ファンの方もすごい救われたみたいなんですよね。
――いやぁ、本当ですよ(笑)。
KIMERU:その声をいただいて、本番の行動が、ちゃんと正解だったんだ、と思いました。曲は変わらないし、あの出来事からのライヴでどこまで針を進めるのかは悩んでいたんです。でも、MCとカーテンコールでの絡みで、提示することができた。すごく良い終わり方をしたな、と思っています。またライヴなどあれば呼ばれるかもしれないですし、「エムシ」として働くなら、今度は邪魔をするんじゃなくてアシストする側で出ることができればいいですね。イヴはジューダスJr.として頑張ればいいと思うし(笑)。
――あはは、シュウ☆ゾーくんの後ろで踊り始めたら面白いですね。
KIMERU:全然構わないですけどね(笑)。だから、新しい関係性が見せられたので、もし次出ることがあれば楽しく演じられそうだな、と思いますけど、とりあえず1回良い区切りの付け方が出来たなと思います。お客さんのお手紙でも、「寂しい」よりも「幸せに終わったのがすごく良かった」という手紙をフェスの後もいただいて。ちゃんと伝わってる、良かった~と思いました。
――吉岡 佑さんとは超歌劇『幕末Rock』などでも主従関係のある役を演じられて、今回はまた違う関係性でしたね。
KIMERU:全然関係性が違うけれど、またコンビのような役柄で面白いなと思いました。一応今回で区切りがついたので、「やっと佑からの呪縛が解ける~」って言ったら「おい!」ってすごく怒ってました(笑)。
――またお二人のコンビが見られる機会があれば嬉しいです。ありがとうございました!
[撮影:周二郎]
8月に開幕する新作公演本編にはdéfendu aube、アマテラストの出演はありませんが、9月7日の公演後のアンコールライヴでdéfendu aubeの一夜限りの復活が決定! また、出演公演である昨年の『Live Musical「SHOW BY ROCK!!」―深淵のCrossAmbivalence―』が、dアニメストアにて8月1日より配信中! DVDも発売しているので、そちらでもアダムを堪能してください。
新作ミュージカル公演『Live Musical「SHOW BY ROCK!!」―狂騒のBloodyLabyrinth―』は、新たに「フカシギミック」が参加し、8月30日より開幕します
Live Musical「SHOW BY ROCK!!」―狂騒の BloodyLabyrinth―
料金:全席指定 7,800円(税込)
日程・劇場:東京公演 2018年8月30日(木)~9月9日(日)
天王洲 銀河劇場
大阪公演 2018年9月14日(金)~9月17日(月・祝)
梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
公式サイト:
http://showbyrock-musical.com/[リンク]
フェス公演の様子はコチラ↓
ペンラ禁止でも熱気は最高潮!Live Musical「SHOW BY ROCK!!」初Zepp公演フェス[動画レポ]
https://otajo.jp/73113
défendu aubeインタビュー↓
Live Musical『SHOW BY ROCK!!』アマテラストの設定も告白!アダム役・KIMERU&イヴ役・吉岡 佑インタビュー
https://otajo.jp/72348[リンク]
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