10月12日(木)から15日(日)にかけて開催された『京都国際映画祭2017』。京都の各地で映画やアートに関するイベントが催される中、ちょっと変わった取り組みが行われていたので紹介します。
『Pepper』プログラミング教室
15日(日)にイオンモール京都桂川で開催されたのは、人型ロボット『Pepper』を使った小学生対象のプログラミング特別授業。お笑いコンビ学天即、祇園と一緒にプログラミングの基礎を学び、『Pepper』を使った大喜利にチャレンジ。ゲストのCOWCOWに向けて自分たちが考えた回答を発表するというものです。
2020年から小学校で必修化となるプログラミング教育。講師を務めたよしもとロボット研究所の山本先生は、その必要性について、「例えば電車の運転士や飛行機のパイロットになりたいという夢を持っているとします。でも将来は自動運転が当たり前の世の中になっているかもしれません。今以上にAIやロボットが活躍する社会になったとしても、プログラミングの知識は絶対に必要となります。将来の仕事を考える上でも、幅が広がるスキルだと思います」と説明。
子どもたちはもちろん、親世代にとっても理解を深めたい分野とあって、大人たちも会場の後方で食い入るように授業を見つめていました。
プログラミングで『Pepper』を喋らせる
この日は地元の小学生8名が二人一組で授業に参加。プログラミング……といっても、アルファベットや数字の文字列とにらめっこするワケではなく、直感的に操作できるツールが用意されています。ドラッグ&ドロップと自然言語の入力で簡単にプログラミングが可能です。
まずはツールで入力した言葉を『Pepper』に喋らせることからスタート。「マイドリーム」「カウカウファイナンス」など、小学生らしからぬワードが連発していました。それにしても、最近の小学生はパソコンのタイピングくらい朝飯前なんですね。おじさん、びっくりです。
話す言葉の内容だけでなく、声のトーン、話す速度なども細かく設定が可能。さらに、『Pepper』の頭に触れると特定の言葉を話す、あるいは、「私たちは」と話しかけると設定したチーム名を話すなど、より高度な命令にもチャレンジ。大喜利の回答を考える際の幅が広がります。
プログラミングで大喜利に挑戦
授業の最後には、学んだプログラミングを応用して子どもたちが大喜利に挑戦です。
お題は「写真で一言」。巨大なカニを抱えた女性の写真を見て、『Pepper』にどんなワードを言わせたら面白くなるのかを考えます。プロの芸人でも躊躇しそうな写真のチョイスですが、頭の柔らかい子どもたちは次々と回答を考案。
声のトーン、話す速度、言葉の間など、細かくこだわってプログラミングした回答を文字で紹介するのは申し訳ないので、ぜひ動画でお楽しみください!
写真で一言『Pepper』に何を言わせる?子どもたちの回答が超絶ユニーク!(YouTube)
https://youtu.be/oft6dew1q68
なぜプログラミング教育が必要なのか、プログラミングを学ぶとどんなことに役立つのか、そんな素朴な疑問を楽しく理解できた今回の教室。こんな楽しい授業ならおじさんも小学生の時に受けたかったなぁ。
―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』