『麻雀放浪記２０２０』初日舞台挨拶に斎藤工ら登壇
故・阿佐田哲也の小説を原案とし、アレンジを加えた映画『麻雀放浪記２０２０』が4月5日に公開。同日に初日舞台挨拶が都内の劇場で行われ、斎藤工、チャラン・ポ・ランタンのもも、ベッキー、岡﨑体育、音尾琢真、竹中直人、白石和彌監督、シークレットゲストとして舛添要一氏が登壇した。
斎藤工 ベッキーをいじり倒す「新婚だからって失礼ですよ」
キャスト陣と監督が登壇すると客席からは「公開おめでとう！」という声が飛んだ。おすすめのシーンについて斎藤は「全編通してありすぎるんですが、岡﨑さんのハマり具合と音尾さんのとあるシーンですね」とコメント。竹中は「工くんが煮えたぎる熱湯の鍋に手を突っ込んでしゃぶしゃぶを食べるシーンが圧倒されました。本当にすごかったです」と斎藤の体当たりの演技を絶賛した。それに対して斎藤は「数秒ならいけるんじゃないかなって」と撮影時の心境を明かした。
撮影中に竹中によくいじられていたというベッキーは、斎藤の印象を「本当にレディファーストで、みんなが想像するように素敵な人なんですよ。だったんですけど、竹中さんが私をいじり始めたらある日急変しちゃって。斎藤さんの中で『ベッキーはいじってOKな人なんだ』ってなっちゃって（笑）」と告白。斎藤は「ちょっと指差さないでもらっていいですか。新婚だからって失礼ですよ」と舞台上でもベッキーをいじっていた。さらにベッキーは「本番いきますって言っても急に斎藤さんが止めて。『ちょっと待ってください。ベッキーさんに髭が生えてるのでメイクさん来て』って言ったりとかすごいいじられ倒されたんですよ！（笑）」と撮影のエピソードを暴露。客席は笑いに包まれていた。
同イベントでは、元東京都知事で麻雀五輪の解説者役を演じた舛添氏が登壇するサプライズも。キャスト陣にも知らされていなかった登場に斎藤らは驚いた様子を見せた。舛添氏は出演の感想を「若いときに何度か映画出たことあるんですけど。自分の役を自分でやれと言われたのは初めてで難しかったですね」と話した。
終盤ではMCから、同作が『北京国際映画祭』での公式上映が決定したことが発表された。それを受けて斎藤は「麻雀はもともと中国から来たもので、その中国で上映するということは故・阿佐田哲也さんへのはなむけになるのではないかと思います。これだけの素晴らしい原作がある中、もう一度リメイクをする意味を反対する人の方が正直多くて。監督を始めいろんな方が支えてくださって、七転び八起きじゃないですけど苦労を経験して。その都度前を向けたのは阿佐田哲也さんが背中を押し続けてくれたんじゃないかなって心から思います。ここからは客席の皆様のものになっていくと思います。是非育ててやってください」とメッセージを送った。
同作には麻薬取締法違反の罪で起訴されたピエール瀧被告が出演しているが、斎藤は「これだけご自身も大きな波紋が広がると想像は出来ても、いざ目の当たりにして実感されてるんじゃないかと思います。厳しい質問を監督が真摯に受けている姿を見てきたので、この姿こそピエールさんに見ていただきたいです」と心境を吐露。続けて「今後ピエールさんの関わっている作品の映画製作者の方、ドラマ製作者の方はひとつの作品ごとに議論は必要ですが、ひとつの特殊なケースかもしれないですけど、『麻雀放浪記２０２０』が出した答えがそういう方たちの希望になればと思います」と語った。
『麻雀放浪記２０２０』大ヒット上映中
配給：東映
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発信地・日本
＜文・デザート編集部＞
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