
元K-1世界王者でタレントの魔裟斗(46)が8月24日、自身のInstagramを更新し、故・山本“KID”徳郁さん(享年41)の長男との2ショットを公開した。舞台は石垣島。魔裟斗は「滝に行ったり、パラセイリングしたり、亀と泳いだりと盛りだくさんでした!」とアクティビティ満載の旅の様子を紹介し、3枚目には「KID Jrのアイク!KIDとマリアのいいとこ取りのナイスガイの青年でした!」とコメントを添えた。
山本“KID”徳郁さんは、レスリング元日本代表の山本郁栄氏を父に持ち、姉・美憂、妹・聖子も世界タイトルを獲得した格闘一家で知られる。2001年に修斗でプロデビューし、04年にはK-1参戦。大みそかには魔裟斗との激闘で格闘技ファンの記憶に深く刻まれた。05年からはHERO'Sで活躍し、須藤元気を破って初代ミドル級世界チャンピオンに輝くなど、華々しい戦績を残した。その後、DREAM、UFCと世界のリングで戦い続けたが、2018年8月にがんを公表し、同年9月に41歳の若さでこの世を去った。
今回の投稿に写るアイクは、モデルのMALIA.との間に生まれた長男。父の面影を色濃く残した青年であり、ファンからは「わぁ、お父さんにそっくり」「KIDのままだ…泣ける」との声が相次いでいる。コメント欄には「感慨深い」「青春のヒーローの邂逅。素敵な写真ありがとうございます」「盟友の息子さんと交流するなんて素晴らしい」「雰囲気が優しくて素敵」といった感動のメッセージが数多く寄せられた。
魔裟斗とKIDは、かつて日本格闘技界を牽引したライバルであり盟友。2004年の大みそかに繰り広げた死闘は、今なお格闘技ファンの語り草となっている。そんな2人の絆が、次世代であるアイクとの交流を通じて続いていることに、多くのファンが胸を打たれた。
投稿をきっかけに、魔裟斗とKIDの伝説の一戦を振り返る声もSNSで急増。「あの試合を超えるものはない」「格闘技黄金期を思い出した」といったコメントが並び、往年の熱気を呼び覚ましている。魔裟斗が見せたアイクへのまなざしは、盟友へのリスペクトと、未来を担う若者へのエールが込められたものだった。