アーティストの小森隼が8月13日、自身のInstagramを更新し、故郷である三重県の尾鷲や紀北町の景色を収めた写真とともに、地元への深い想いを綴った長文メッセージを公開した。投稿には、何度も訪れたことがあるという場所を一望できる絶景が添えられており、彼の原点と現在の心境が交錯する内容となっている。
小森は冒頭で「こんな場所があることすら知らなかった」と語り、生まれ育った三重県にいながらも、若い頃は都会への憧れが強かったことを振り返った。10代で地元を離れた理由について、「そこには僕を認めてくれる何かがあると信じていた」と当時の胸の内を明かす。都会での活動を選んだ彼にとって、地元は早く離れたい場所だったという。
しかし、それから17年の時を経て、小森の目に映る三重県は大きく変わっていた。彼は「僕が離れたいと思った場所には、僕が憧れた場所にはない魅力が詰まっている」と語り、都会では得られなかった温もりや受け入れてくれる安心感が、今の三重県にはあると気づいたことを告白する。さらに「歳を戴くごとに地元に戻って行く感覚がある」と、年齢を重ねる中で故郷への距離が自然と近づいていることを示した。
一方で、小森は「人間は何かを理解出来るようになった時には取り返しのつかない場所にまで来てしまっている」とも述べ、若い頃には気づけなかった価値や意味が、時間を経てからしか理解できないもどかしさも語った。だからこそ、彼は「違う形でほんのりと暖かい気持ちを届けたい」と決意し、地元やファンに向けて行動していく意思を表明している。
コメント欄には、「美しいね。素敵な文章、何回も読み返してしまいます」「三重県にも私にも、隼くんは最高の形で愛を届けてくれているって思います」「地元に住んでます。三重県の大スターです」「隼くんのおかげで、三重県の魅力を多く知れてます。素敵な景色の共有ありがとう」といった感謝と共感の声が相次いだ。彼の言葉は、地元出身のファンだけでなく、同じように故郷を離れて暮らす人々の心にも響いているようだ。
小森の今回の投稿は、都会と地方、憧れと現実、若さと経験といった対比を通じて、地元への愛情や人としての成長を描き出している。三重県の自然や文化の魅力を再認識させると同時に、今の自分だからこそ感じられる価値を大切にする姿勢が、多くの共感を呼んでいる。彼が今後どのような形で地元への想いを形にしていくのか、ファンからの注目が集まっている。
