
芳根京子主演のドラマ『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系、毎週木曜日22時~)が、その甘酸っぱい夫婦関係で視聴者の心をつかんでいる。昭和11年を舞台に、交際ゼロ日婚から始まる夫婦の「歯がゆくも愛らしい」日々を描いたハートフル・昭和新婚ラブコメディとして、毎週注目を集めている。
公式が明かす「お気に入りシーン」の裏側、2話の「大きな月」に隠された秘話
そんな本作の公式Instagramが6月23日、スタッフトークイベントでの「1話~9話までで、一番お気に入りのシーンはどこですか?」という質問に対する回答を公開した。瀧昌役を演じる本田響矢が選んだのは、なんと2話の「旅館で月を背景になつ美さん(芳根京子)と瀧昌が話すシーン」だった。
本田は、このシーンを「あの夜、二人の距離がぐっと近づきましたし…」と振り返り、二人の関係性にとって非常に重要な瞬間であったことを強調した。
これに対し、平野眞監督からは「嘘みたいな月の大きさじゃないですか?でも、本当にこういうのは思いっきりやった方がいいと思ったので」という、演出の裏側が明かされた。月が実際よりも大きく描かれていることに対し、監督があえてそうした意図があったことを告白した形だ。
さらに、この監督のコメントを受け、本田も「これが小さい月だとなんだか寂しい」とコメント。二人の距離が縮まるロマンチックな演出には、制作陣の確固たる意図と、俳優陣のその演出に対する共感が込められていたことが明らかになった。公式は、「あの大きな月だったからこそ生まれた素敵なシーン。二人の距離が縮まる瞬間、皆さんも覚えていますか?」と視聴者に呼びかけ、2話の感動が再び蘇った人も多いだろう。なお、本田お気に入りシーンである2話は、TVerで視聴可能となっている。
この投稿に対し、コメント欄には視聴者からの熱い反響が多数寄せられている。「もちろん覚えていますとも どのキスシーンよりも印象に残ってます 2話も、何度観たことか」「月も間近でお二人を祝福しているのよ。素敵なシーンです」「月さえも気にならなくなるくらい2人が輝いてました」といった声が上がり、制作陣の狙い通り、このシーンが多くの視聴者の心に深く刻まれていることがわかる。
「本当にこのシーン素敵でした 2人ほんとに横顔がとても美しすぎてきゅんきゅん 記念すべき初接吻とても良かったです ドキドキ、きゅんきゅんが止まらなかった」というコメントからも、月の大きさや接吻という直接的な行為以上に、二人の間に流れる空気感と、それによって生まれた心の動きに、多くの視聴者が魅了されたことがうかがえる。
『波うららかに、めおと日和』は、ただのラブコメディに留まらず、細部までこだわり抜かれた演出と、それを表現する俳優陣の演技が相まって、視聴者の心に深く響く作品であることが改めて証明された形だ。今後の物語の展開にも、さらなる期待が集まる。