3月14日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』では、13日午後3時すぎに東京都墨田区で起きた強盗傷害事件について報道。64歳の女性が腰の骨を折るなどの被害を受けたが、女性コメンテーターが「絶対に挑戦的にならないこと」と発言し、「殺されそうになってるかもしれないのに抵抗するなとか言われても」「抵抗せんかったら殺されるだろうが」と反論が続出している。
事件の現場は付近に中学校もある住宅街。警視庁によると、被害にあった女性は「男2人に襲われた」「一人に羽交い絞めにされ、もう一人に粘着テープで目隠しをされた。抵抗しようとして暴れて殴られた」と証言しており、少なくとも2人以上の犯人が白昼堂々犯行に及んだようだ。
病院に付き添った知人によると、被害者女性は「殺されると思った」ため、股間を蹴ったりかみついたりなど必死で抵抗したと話していたそうで、警察が駆けつけたとき、女性は粘着テープで頭部をぐるぐる巻きにされた状態で出血もしていたという。
なお、被害者女性は犯人から暴行を受けながらも玄関から逃げ出し、近所の家に駆けこんだため幸いにも命に別状はなかったが、腰の骨折やくも膜下出血の疑いがあるなど全治1ヶ月の大けがを負っている。
これを受け司会の宮根誠司(59)が「この女性は相当抵抗されて結局逃げられたんですけども、女性は複数人の男性が入ってきたときに抵抗するのがいいのかどうかってのも考えてしまいますよね」と、元日本テレビキャスターで日本犯罪心理学会正会員の丸岡いずみ(51)に話を向けると、丸岡は「犯罪心理学でよく言われるのは、万が一こういう被害にあったときに犯人に対して『絶対に挑戦的にならないこと』というのはよく言われる」と説明。
そのうえで、通帳を持っていかれるなどの被害を受けたときの「悔しい気持ちもわかるんですけど、それよりも一番大事にしなければいけないのは命」だと話し、「特に女性の高齢者の方などが同じような被害にあわれた場合は“絶対に挑戦的にならない”、“犯人を逆上させない”。今回は命に別状がなかったからよかったんですけど、その点はちょっと考えていただければ」と語った。
これにネット上では「抵抗しなかったら暴行されない保証もないのに抵抗するなってどういうこと?」「抵抗したからこそ、逃げる隙が出来たのかもしれないから、抵抗しないと事とは一概には言えないと思う」「犯人の目的が殺人そのものの場合は抵抗しないと確実に殺されるよ。」「少なくとも怪我をした被害者が抵抗したから悪いと思わせてしまう無責任なコメンテーターには発言を避けてもらいたい」と疑問や反論の声があがっている。
「これだけ国内で強盗事件が多発しており、中には命を奪われた被害者もいるとなれば『殺されるかも』と抵抗するのは当然で、自分の命を守るとっさの行動だったことがうかがえます。確かに抵抗したことで犯人が逆上するリスクはあるかもしれません。ただ『絶対に挑戦的にならない』というのであれば、襲われてパニック状態の中でどう対応すべきなのかというところまで話してほしかったですね」(週刊誌記者)
犯人を挑発しなければ襲われないという保証もない中での丸岡の発言を「無責任」と感じた人が多かったようだ。