10月13日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』（読売テレビ・日本テレビ系）に元衆議院議員でタレントの杉村太蔵（43）が出演。番組で取り上げた世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の教義にツッコミを入れたものの、ネット上から苦言を集めている。
この日、番組では独自取材した教団の献金手法のひとつ「先祖解怨」を紹介。献金により先祖の怨念を解けるというもので、地獄で苦しんでいる先祖を救ってあげることで、自身の救いにも繋がるとのこと。
教団は「先祖解怨式」という、霊界にいる先祖を苦痛から完全に解放させるための儀式も行っているといい、当初は120代前までの先祖の解怨が必要だったのが、210代前に遡り、現在では430代前の先祖までの先祖を解怨しなければいけないとのこと。
番組ではこの430代前を計算すると縄文時代にまで遡ると紹介。また、「先祖解怨式」の献金額は1～7代が70万円、8代以降は7代単位で3万円とのこと。番組の取材によると、献金は分割も可能だが、1年以内に感応しないと解怨した先祖は地獄に逆戻りするという。
この日、番組ではこの「先祖解怨」を強要されて献金を支払ったものの、現在は疑問を抱いているという元信者の証言も取り上げていた。
この話題にスタジオに出演していた太蔵は始終苦笑い。また話を振られると、「これ、先ほど『明らかに強要じゃないか』って……。でもどう考えたって、いま番組見ながらこうやって流れを見ると、どうしてこういうことにおかしいなって気づかないかな、ってついつい思ってしまう」とコメントした。
これにMCの宮根誠司（59）は「確かにおかしいなって思わないのかなとわれわれ思ってしまうんですが、やっぱり身の回りに不幸があったりとか、不安がある方はすがりたくなるのかな」と指摘していた。
この太蔵の発言にネット上からは、「詐欺の被害者に同じこと言えるのか？」「騙された方が悪い、じゃないんだよ」「洗脳の恐ろしさがわかってない」という苦言が集まっている。
「旧統一教会騒動は、強引な勧誘や2世なども問題視されています。そんな中で、『おかしいなって気づかないかな』という発言は問題を矮小化してしまい、あたかも元信者が悪いという印象を与えかねません。宮根も釘を刺さざるを得ないほど軽率な発言といえるでしょう」（政治記者）
いまワイドショーに求められているのは、あくまで被害者側に立ったコメント。太蔵の発言は多くの苦言を集めてしまった。
