木曜ドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)の最終回が6月30日に放送された。
最終回は、記憶をなくし、別人のようになった健太(松下洸平・35)の態度に、佐都(土屋太鳳・27)は娘を連れて深山家から出て行て行く。一方、万野誠(石黒賢・56)と手を組んだ明人(尾上松也・37)は、圭一(石橋凌・65)が記憶喪失になった健太をまだ跡取りにしようとしていることを知り、深山家そのものを潰してしまおうと画策し――というストーリーが描かれた。
もともとツッコミどころが多かった本作だが、最終回ではストーリーが破綻するトンデモ展開の連続で、視聴者が困惑しているという。
発端となったのは、明人が万野と仕組んだ深山家潰し計画。子会社社員に数百億を持ち逃げさせて万野の元に逃がして深山家を潰そうとした明人だが、健太らの説得によって改心。一方、圭一は損失を保証するため、ドバイの富豪・サイード(竹財輝之助・42)から投資話を受けることに。
しかし、圭一はサイードに、子会社が多額の損失を抱えていることを隠したまま。契約の場で健太と、すでに深山家に戻っていた佐都が反発すると、圭一は「女がビジネスのことに口を出すな!」と佐都に激怒。そこにまるでアベンジャーズのように、久美(木村多江・51)や美保子(松本若菜・38)、キリコ(長谷川京子・43)らが登場し、「私たちはあなたの召し使いではございません!」と反発するという展開が描かれた。
「それを見たサイードは、健太と佐都が周囲から信頼されていると悟り、投資の条件に『会社の代表に健太がなるのなら』という条件をつけることに。これにショックを受けた圭一は会社を健太に譲ったあと、なぜか失踪。その後、久美がホームレスとなった圭一を見つけ出し、改心した圭一は佐都にこれまでの態度を謝罪するという展開となりました。そしてようやく結婚式を挙げることになったふたりですが、なぜかその瞬間健太の記憶が戻り、ストーリーはハッピーエンドとなりました」(芸能ライター)
忙しすぎるこの展開にネット上からは「どこからツッコんでいいのか分からん」「なにを見せられてるんだ……?」「パパがホームレスになる必要ないよね!?」「ツッコミに忙しすぎる」という声が集まっていた。
「いくらストーリーを畳むためとはいえ、圭一を改心させるためにホームレスにならせるというのは無理がありすぎ。さらに結婚式直前になんのきっかけもなく記憶が戻るというのも謎過ぎる展開でした。いろいろとツッコミどころが多かった本作ですが、最終的にストーリーは破綻していたと言わざるを得ないようです」(同)
今期一のトンデモドラマとなったことは間違いないようだ。